あじさい茶屋 赤羽店(01)

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2004年04月14日
【店舗数:163】【そば食:289】
東京都北区赤羽西

温玉めかぶそば

赤羽駅あじさい

うーむ。

赤羽駅構内、あじさい茶屋の前で立ちつくす男がいた。その名はおかでん。

いやまあ、今更名乗る事はないんだが、なんだかね、違和感ありまくりなわけですよ我ながら。何がって、あじさい茶屋の軒先に立っている自分の姿が。

過去、このコーナーでさんざんあじさい茶屋をコキ下ろしてきたわけで、読んでいる人からは「よくぞ言った」という声半分、「あんまり品が良くないぞ」という批判半分頂戴してまいりました。そういう経緯があって、もう二度とあじさい茶屋に行くことなぞあるまい、と思っていたのがついさっきまで。

さっきまで・・・?

そう、まさに、その部分で葛藤するおかでんが、店先にいるわけだ。

有り体に白状すると、この日はお酒を飲んでのご帰還途中だった。お酒を飲んだ後は、体内の血糖値が下がるので「ちょっと蕎麦でもすすっていきたいよね」となるのは人の常ってモンだ。こういうとき、あじさい茶屋っていうのは絶妙なポジションに居るから悔しい。乗り換えのためホーム間を横断しているとき、「あれ、あそこにあじさいが」。階段を登って、ホームにあがったところに「あれ?ここにもあじさいが」。結局、あじさいで蕎麦を食べたいという気がなくても、段々そっちの方に誘導されてしまうのであった。

そんなに簡単に誘導されるお前が悪い、と言われればそれまでなんですけどー。

最近、「デパ地下」「ホテイチ」という言葉がはやったが、最近のトレンドは「駅ナカ」らしい。駅構内に、いかに魅力的なお店を誘致するかが重要だと「日経トレンディ」も言っていた。ぜひ頑張って欲しい。その暁には、あじさい茶屋の居場所が無くなって追い出されて・・・おいおい、まだこの期に及んでそんな事を言うのかいハニー。

くどくなったが、とにかく様々な外的・内的要因が複雑に絡み合った結果、今晩たった今この空腹を満たすのはあじさい茶屋、という判定が下ったのだった。

店先に、「季節のおすすめ」という垂れ幕がかかっていた。温玉めかぶそばが今絶賛発売中らしい。ま、せっかくだ。普通の天ぷらそばを食べるのも悔しいので、お勧めにしたがって温玉めかぶそばの食券を購入した。

店内に入ると、「遊撃兵」として配備されていた店員さんが「お一人様ですか?ではこちらへどうぞ!」と勢いの良い声でお出迎え。座る位置を指定の上、食券を預かっていった。何だか普通の立ち食い蕎麦屋とオペレーションが違うぞ。ちょっとこれは驚きだ。

・・・ええと、僕、ここで待ってればいいんですか。

厨房に向かい合わせのカウンター席ならいざしらず、自分のいる席はちょっと配膳/下膳口から離れた場所だ。セルフサービスじゃないのか?

様子をうかがう暇もなく、さっきのオバチャンが蕎麦を盛って、いや持ってやってきた。おお、立ち食いだけどセルフじゃないのね、このお店は。

何だか、無駄な人件費をかけているような気がしなくもないが、まあいいや。こっちが心配することじゃない。

温玉めかぶそば

これが「温玉めかぶそば」。

温泉玉子とめかぶを組み合わせた発想が面白い。めかぶよりもネギの方が見た目インパクトがあるような盛りつけだが、ココロを揺らしてはいけない。

さて、では早速。

ずるずる。

あれ。案外食べられるじゃん。

いや、食べ物屋なのだから当然なのだが、もっとネガティブな食い物かと思ってたんですよ、あじさい茶屋って。しかし、これだったら大丈夫。食べられる。酔っている時にすすすぃと食べる分には文句ないです。

ということはあれだ、まずい麺であっても暖かいつゆに浸っていれば蕎麦として味がまとまる、ということなのだな。いくら今食べている蕎麦に対して「悪くないねぇ」という感想を抱いたからといって、以前食べたざるそばのマズさが帳消しになるわけではない。おそらく、麺そのものはやっぱりまずいんだろう。でも、こうして結構まんざらでもない気分で食べている自分がいる。うん。

なんでこんなに許せちゃう自分がいるのだろう、と思って考えてみたら、どうやら温泉玉子に秘訣があったようだ。玉子は人間をハッピーな気分にさせる。この心理がうまく働いたようだ。

みなさんにもありませんか、目玉焼きを見るとついついニコニコしてしまうような気持ち。たとえば、ハンバーグの上に目玉焼きが乗っていたら、すっごくうれしいと思いませんか。別に玉子ごとき、どーってことはないにもかかわらず、なぜかうれしい。

その延長線上で、この蕎麦に温泉玉子が入っていたのがうれしかったのだろう。蕎麦そのものの味わいをこの玉子だけで1ランク上に引っ張り上げた感じがする。単なる生卵じゃなくて、温泉玉子というのがポイント高し。

結局、結論としてはあじさい茶屋も、メニューと自分自身の体的タイミングさえ見計らえばおいしく頂ける、ということだ。まずいといった前言は撤回する気はないけど、まあ、そういうことだ。

うわ、何だかフォローしてんだかさらに貶してるんだかわかんねーオチになったぞ。態度曖昧。何やらよく分からないまま、今回はお仕舞い。ごちそうさまでした。

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