手打ち 梅そば

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2004年08月27日
【店舗数:173】【そば食:313】
山形県山形市東原町

もりそば

梅そば

萬盛庵で、イマイチ納得いきかねる蕎麦体験をした。うーん、山形蕎麦ってあんな感じなのかな?と首を捻りつつ、二軒目の梅そばに向かった。 萬盛庵は、蕎麦そのものも、つゆも関東風だった。山形の蕎麦は、みなああいった形態なのだろうか?これは、ますます食べ歩いてみたくなったぞ、というわけだ。

14時前、ということもあってさすがに駐車場は空いていた。安心して車を停め、店に入 る。

店内はテーブル席とお座敷席がそれぞれ用意されていて、好きな方が選べる。店は広からず、狭からずの広さで、昼酒を飲るにはちょうどいい感じだ。BGMにクラシックが流れているのもいい感じ。昼下がりが似合うお店、とでも言おうか。

でも、お酒は当然注文できないので、もりそばを注文。蕎麦食べ歩きを一人でやった場合、車での移動となるためにお酒が全く飲めない。お酒が飲めないから酒肴も頼まない。あと、食べ歩く 以上は一軒ごとでは少量の蕎麦しか食べちゃマズい。・・・ということで、必然的にオーダーは「もりそば」になり、メニューをほとんど見なくなってしまう。お酒を頼む時は、隅から隅まで慎重にお品書きを眺めるのだが、至って淡泊。 ええと、他にどんなお蕎麦があるんでしたっけ、このお店。早速忘れている。

もりそば

ということで、いきなり蕎麦が到着したところから描写再開。

蕎麦が出てきた瞬間、思わずにっこり。これは、美味いに決まっているという蕎麦だ。表面がつるっ、ピシッとしている威勢のいい蕎麦も好きだが、ここの蕎麦のようにふんわりと優しい面もちの蕎麦も大好きだ。このざらざらした表面に、小さい蕎麦殻の粉が時々混じっているのが 愛おしい。

こういう蕎麦はね、間違っても食べ始めはつゆに漬けちゃいけない。まずは蕎麦だけでずずずい、と。そーれ。

ハーイ、あたし蕎麦の妖精よ。今日は楽しんでいってね。バイバーイ

あっ、一瞬蕎麦の妖精が見えたような気がした。気のせいか?

ムフゥ、と思わず蕎麦の香り漂う鼻息を出しつつほくそ笑む。おいしいね、幸せになれるおいしさだね。夏場は蕎麦がだれる、なんて言うけど、努力しているお店はきっちりとこの季節でもおいしい蕎麦が出てくるね。たまらんです。清涼感のある美味さ、とでもいおうか。変なブースト圧がかかっておらず、鼻に吸い込んだ息に、その分だけの蕎麦の香りがやってくる。 ノンターボエンジンがアクセルの踏み方にダイレクトで反応するみたいなもんだ。

ここにたどり着くまで、400km近くのドライブを経たので、比喩表現に車が出てきてしまった。

蕎麦をかみしめると、蕎麦の甘みが口の中に広がり、奥歯のあたりがじいいんとする。唾液が急激に分泌されるからだろうか。

満喫。これぞ、満喫という言葉がふさわしい。大変結構でございました

そば湯

最後にとどめを刺すぞ、といわんばかりに出されたそば湯は、ポタージュ状のものだった。わざわざそば湯用にそば粉を溶いたものだろう。ああ、うまい。そばつゆは、辛味が強い関東風だけど、後味が甘い。その味わいが、ポタージュそば湯でこってりと伸ばされると、これがたまらんわけですな。至福のひととき、です。

ただ残念なのは、辛汁が徳利で提供されておらず、いきなり蕎麦猪口に注がれて出ていたという事だった。おかげで、そば湯を何杯もお代わりしたくっても、 つゆが薄まってしまいできない。これは惜しい。もしこの点で、こちらの理想通りだったら、恐らく蕎麦湯の妖精がこの場に光臨していただろう。

しっかしなぁ、住宅地にこんな物騒な、美味い蕎麦屋があるなんてなあ。山形、恐るべしですよ全く。



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