江戸切りそば 石泉(03)

2004年12月30日
【店舗数:—】【そば食:329】
岡山県倉敷市中央

チーズ、蕎麦苗のお浸し、せいろ、お酒

倉敷美観地区

年末、年越し蕎麦を打つ事をここ数年のお約束としている僕としては、大晦日の直前にはどこかの蕎麦屋でイメージトレーニングをしたくなる。これまでは、「さくら」でイメージトレーニングと称した昼酒をかっくらっていた訳だが、今年は石泉にしようかな、という気になった。さくらは店の色気がたっぷりで大変によろしいのだが、蕎麦の好みでいったら僕は石泉の方に軍配をあげる。

倉敷の美観地区をてくてくと歩く。

冬晴れの空の下、倉敷川のほとりを散策・・・といきたいところだが、空はどんより曇り空。この翌日、岡山地方にしてはめずらしく大雪が降ったのだが、その予兆だったのだろう。

石泉

美観地区の外れ、微妙に観光客が通らないっぽい場所に石泉がある。やっぱり蕎麦屋というのは、目抜き通りにあるよりもこうやってちょっと落ち着いたところにあった方がいい。

蕎麦前を飲んでいるとき、ひっきりなしにお客さんが出入りしているとどうも落ち着かない。それよりも、一人でしっとりと飲んでいて、ときどきかららら、と音をたてて入り口の引き戸が開かれお客がやってきて、「おやお客さんだな」とお酒に没頭していた頭が少し来客の方にシフトする、それくらいのペースが心地よい。

まあ、神田まつやみたいに完璧に騒々しいお店というのも、逆に「大人数の中で一人ぼっち」感がでてきて、これはこれで自分の世界に没頭できて楽しいが。

チーズ

この日は、チーズを頼んでみた。蕎麦屋でチーズって何じゃそれは。味噌とチーズは実はとても良くあうのだ、ということを以前「料理の鉄人」で道場六三郎が実演していたけど、そういった料理なのだろうか?

・・・考えすぎでした。そのものずばり、カマンベールを薄切りにしたものが出てきました。蕎麦苗が添えられているあたり、蕎麦屋風ではある。

へー、これを肴に酒を飲むのかぁ。ほー。

さすがにこの組み合わせにはたじろいでしまったが、一口ためしにつまんでみる。おお?なかなかいけるんでないか、これは。チーズが持つ複雑な苦み、甘み、塩っ気などが絡み合い、お酒できゅっと飲み干すとこれが悪くない組み合わせなのだった。意外だったな、チーズと清酒があうなんて。多分、ゴーダとかチェダーだとあわないんだろうけど、かびが付着している系のチーズだとお酒にあうと思われる。これは一つ勉強になりました。家で飲むときも、こういうのって手軽だしいいな。今度試してみよう。

蕎麦苗のお浸し

蕎麦苗のお浸し、だったと思う。正式名称は忘れた。

せいろ

そして最後のシメはせいろで。

で、どうです?イメージトレーニング、できました?

・・・いえ、全然。

でも、アルコールが入って体の筋肉が弛緩したので、リラックスしていい蕎麦が打てそうです。

いい加減だなぁ。

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