2005年03月04日
【店舗数:183】【そば食:337】
長野県下高井郡野沢温泉村
エリンギ天ぷら、もりそば、お酒
野沢温泉でボランティアをやっている時に知り合った人は数多いが、当然その中には地元の人も何人かいた。われわれは観光地として認識している野沢温泉でも、住んでいる人からすれば地元。観光客からの視点ではわからないような話が聞けて興味深い。
そんな中で、おかでんが「以前蕎麦食べる目的で野沢温泉に来たことがあるんですよ、ほらこの近くにある『そばしげ』ってお店」って話を振ったら、聞き役だった女子大生のボランティアの人が、「ああ、私そこで高校時代バイトしてましたー」という。へぇ、そりゃ面白いね、といっていろいろ話をしていたのだが、おかでんが訪問した2000年秋時点ではまだバイトはやっていなかったらしい。「そのときはまだ中学生ですね、私」・・・そうかー、まだ君そのころ中学生だったのかー。自分が急に老け込んだ気がした。
「野沢温泉で蕎麦っていったら、やっぱり『そばしげ』になるの?」
「そうですねぇ、有名なお店としてはそうなりますね。でも、他にも新田の湯の近くに『鈴木』っていうお蕎麦屋さんもありますね」
「ふーん」
聞いたことがないお店だ。地元の人しか知らない、隠れ家的店舗なのかもしれない。とりあえず覚えておくことにした。
ボランティア最後の夜、宿で夕食を食べた後におかでんは一人外に繰り出した。野沢温泉には13の外湯があるのだが、その入り納めだ。今日2カ所回って、フィニッシュとなる。いやあ、さすがに13カ所も回るのは大変だったなあ・・・と、温泉街の外れにちかい場所にある宿からてくてくと夜道を歩いていたら、目の前に建物に暖簾が下がっている。おや、こんな店あったっけ。
看板を見ると、「そば処鈴木」と書いてあった。あ、これが先日聞いたうわさの鈴木か。
二歩、三歩下がって蕎麦屋の外観を眺め回す。シンプルな店構えで嫌味がない。食品サンプルが並んでいるようなこともなく、何だか「うまい蕎麦屋」っぽい気配がする。んー、とはいってもな、先ほど宿でヤドメシ食べたばっかりなんだけどなあ・・・。夕食のお供にビール大瓶2本も空けちゃったし。
えい。
結局、入っちゃいました。まあ、蕎麦くらい軽く手繰ってもバチはあたるまい。
・・・ホントか?
さすがに20時近くにもなると、お客さんは誰もいなかった。ご主人が客席でテレビを眺めていた。
入り口を入って右側がお座敷になっている客席。席数はせいぜい15席程度だろうか。こじんまりとしている。で、入って左側が厨房。
書くことが無いので、ついつい店の構造を講釈してしまった。あまり深い意味はない。
蕎麦だけでやめておこうと思ったのだが、おつまみの欄で「エリンギの天ぷら」というのを発見してしまった。ついつい食べたくなってしまい、エリンギ注文。そうなると、あとはドミノ倒し的に、お酒を注文しちゃうわけで。
お酒は、飯山の「水尾」とあともう一種類あったが、おかでんは「もう一種類」の方を飲んだ。宴席で必ず「水尾」が出てくるので、ちょっと食傷気味だったので。
お酒には、ほうれん草のお浸しが添えられていた。結構な量がある。これだったら、エリンギは注文しなくて良かったかもしれない。
いや、えりんぎ頼んだからお酒も頼んだんだっけ。お酒頼んだからエリンギ注文したんじゃなかったはず。
こういうところで簡単にボロがでる。すいません、先ほどの記述訂正。エリンギの天ぷらありきでお酒じゃないんです、やっぱりお酒ありきだったんです。せっかくだからお酒飲んじゃおうかなーって思ってた次第なんですよ、実は。
しょーもないところで見栄を張るのはやめとけ。
エリンギの天ぷら登場。
横に塩が添えてあるのだが、お弁当の中でバターコーンだとかひじきだとか、ちょっとした料理を入れるのに使う奴(名称知らん)に塩を入れるのはどうかと思うのだが。
揚げたてのエリンギうまー。
でも、これはお酒というよりもむしろビールの方が正解だったかもしれない。おなかがいっぱいでなかったら、おかわりしていたかもしれない。
最後、もりそばでしめる。
蕎麦の味はともかく、湯飲みみたいな蕎麦猪口が気になって仕方がなかった。
徳利とバランスが悪い組み合わせだし。そういえば、先ほどの酒器もバランスが悪かった。店の外観は凝り性な蕎麦屋を連想させただけに、中の結構ざっくばらんさ加減は拍子抜けな印象を受けた。
で、だ。何で僕今日はこんなにおなかいっぱいになっちゃったんでしょうね。
振り返ってみたら家庭料理以上にお皿数があるヤドメシ食べてビール2本飲んで、エリンギたべてお酒飲んでお蕎麦食べて。そりゃおなかいっぱいになるわ。前日は二日酔いになるくらいまでビールを飲みまくっていたというのに、いい加減体を節制しないと。
と思って、外湯巡りに向かったのであった。
外湯、13カ所全部訪問完了。これで少しは健康面で罪滅ぼしになったかな・・・?
と、思っていたら、路上でボランティア仲間にばったり出くわしてしまい、そのまま宴席に連行されることに相成ったのであった。そんな自分自身がたまらなく好きだ。
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