そば処 あずみ野 中央口橋上店(05)

2005年03月31日
【店舗数:—】【そば食:343】
東京都港区港南

たこ焼きそば

朝ご飯を食べないで、自宅から打ち合わせ先の品川に向かっていた。すると案の定、胃袋が激しく「めしくわせろ」コールをしてくるので弱った。

しゃーない、打ち合わせまでまだ時間があるし、あずみ野で蕎麦でもすすっていくか・・・。

でも、「今更あずみ野ねえ」という気がしていたのも事実だ。あずみ野は良い立ち食い蕎麦屋だが、この「蕎麦喰い人種」で何度もお世話になったお店。新鮮味という点では大いに欠けた。それだったら、隣の大崎駅まで行って、駅構内にあるSoup Stock Tokyoでスープでもすすった方がいいのではないか、そんな考えも頭をよぎった。

「ま、とりあえず食券機を見て考えよう」

と、その場しのぎの考えであずみ野の前に立つ。すると、おい何だあれは。

常磐軒自動食券機

食券機の上にお勧め商品の写真が掲載されていた。3種類紹介されているうち、真ん中は「ジャンボ海老天そば600円」。値段もジャンボだが、確かに立派な海老が乗っかっている。立ち食い蕎麦で600円も払う人が果たしているのかどうか謎だが、確かにインパクトは大きい。

しかし、その脇役としてちょっと遠慮がちに紹介されている蕎麦のほうが、実はものすごいインパクトがあった。「たこ焼きそば450円」。た、たこ焼き?

今すぐ食え、さあ食え、って言われているようなもんだ。悩み無用、即座にたこ焼きそばの食券を購入。

たこ焼きそば

普通の天ぷらそばが380円だか390円だかだったので、それと比べても結構な割高商品となるたこ焼きそば。かき揚げを作るより手間がかかるから、当然といえば当然か。

実物を目の当たりにして、やはり軽くカルチャーショックを受けた。すごいビジュアルだ。ありそうでない光景だ。

何だか、自宅で茶目っ気とチャレンジングスピリットが急に沸いてきて、冷蔵庫に残っていた食材で適当に料理を作りました、みたいな風貌だ。「人には見せられないけど、これが美味いんだよなあ」とかいいながら一人で食べる料理って感じ。まあ、要するに「料理のモラルとして、越えちゃいけない線」を半歩ぐらい越えちゃった、って感じがする。

味そのものは、至って普通だ。たこ焼きにソースがかかているわけではないので、小麦粉と紅ショウガとかつおぶしとたこの味がかけそばにプラスされているというだけのことだ。取り立てて大騒ぎするものではない。

逆に言えば、ビジュアル勝負なそばだと言える。味、値段で言えば天ぷらそばを大人しく食べた方が良い。「えっ、たこ焼きがそばの上に?」という、ただその瞬間のオドロキのために存在している料理といって過言ではない。一度食べればもう十分、って感じだった。

しかし、腹持ちは相当良かったな。粉製品がトッピングされているわけだから、炭水化物がたくさん摂取される。もともとあずみ野自体、腹持ちがいいそばを提供していたが、さらにそのパワーがアップした感じ。

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