2005年12月31日
【店舗数:---】【そば食:370】
岡山県某所
かけそば?
今年も素人蕎麦打ち劇場の開幕です。
一年に一度しか蕎麦をうたないので、どんどん打ち方が下手になっていく今日このごろ。今年も暮れていきますなあ。さあ、年の瀬は僕の蕎麦を食べてもらいますよ、おかでん家の人々たちよ。
「ああ、来年はいい年でありますように」
とお願いするには、僕くらいの腕前の蕎麦を食べるのが一番いいんですよ、これが。最上級の、とびっきりな蕎麦を食べてしまうと、今年一年を有終の美で飾ってしまう。それでは、来年に向けて飛躍ができない。捲土重来、泥水をすするような気持ちになってこそ、年末は相応しい。
・・・卑下しすぎか。

毎年、 千葉県銚子市にある古川製粉所から蕎麦粉を取り寄せていたのだが、今年は発注するのが遅れてしまった。クリスマス過ぎた頃になってようやく古川製粉所のサイトに行ったら、「今年到着分のそば粉の受付は終了」という文字が。これには焦った。このままではおかでん家の年末行事(おかでん家三大奇祭のひとつ)が今年は取りやめになってしまうではないか。こりゃいかんと慌ててネットで「そば粉」「通販」などのキーワードで検索をかけてみたら・・・おお、まだ受け付けてるところがあったぞ。ありがたい。しかも、石臼の種類やそば粉の挽き加減までオーダーに応じてくれるという。なかなか本格的じゃないか、じゃ、ここで注文。・・・ところで、お店の名前は?
「ぐらの」
あらー。ぐらのさんお久しぶりです。そうかぁ、いつの間にかぐらのってそば粉の通信販売も始めたのですね。精力的だなあ。一時は毎週通っていたぐらのであったが、ここ1年近くはすっかりご無沙汰。せめてもの罪滅ぼしに、ぜひここはそば粉を注文しなければ。
面白いのは、石臼を「御影石」と「蟻巣石」から選べるということ。えーと、どっちがいいのかさっぱりわからないのだけど、聞き慣れない名前だったので「蟻巣石」で挽いてもらうことにした。調べてみると、安山岩の事らしい。ん?ということは、一般的によく見かける石臼のことだろうか?御影石、っていったら墓石のイメージが強く、なんだか「つるつるしている」印象がある。研磨しているからつるつるしているわけで、石臼自体がつるつるしている訳はないが、でも何となくワイルドさに欠けるので、やっぱりここは蟻巣石。
あと、挽き加減も調整できるということだったので、言葉につられて「粗挽き」を注文してみた。やっぱり男は粗挽きだ。ウィンナーだって、「粗挽き」と書かれていれば美味そうに感じるじゃないですか。全然関係ないけど。
んで、配送オプションを選択。クール宅急便にするか、普通の宅急便で送るかの選択可能。せっかくなのでクールの方をお願いしておいた。ちょっと高く付いたが。
12月30日、そば粉到着。おー、わざわざ発泡スチロールの容器に入れられているぞ。まるで鮮魚が送られてきたみたいだ。中を開けてカニでも出てきたらびっくり・・・というか、それは明らかに発注ミスだ。
中から出てきたのは、オーダーメイドのそば粉1kg。ジップロックに入れられていた。

粗挽きそば粉ってどんなもんかね、と思ってしげしげと眺める。
なるほど。

生地を作ってみる。
なるほど、確かにつぶつぶが見える。いつものそば粉とはちょっと違う。

で、麺のできあがり。
相変わらずひどいでき映えなので、作っている最中の写真は一切無し。

完成。
なぜかおかでん家では、蕎麦の具としてなるとを入れたがるようで。彩りになるものが他になかったからかもしれない。

蕎麦はまあまあおいしかった。
生地を切ったときは「それなりの太さ」にそろっていたつもりでも、ゆでてみると水分を吸うためか、太さの不そろいさが目立つ。うーむ。
あと、今回は麺が柔らかかったな。粉を発注した際、「荒碾き粉の場合、大きい粒子が水分を吸収するのに時間が掛かる為、水回しの後、時間が経つに連れ、生地がだんだん硬く締まってきます。その分を見越して水回しの際は、多加水に仕上げ、少々時間をおきます」というアドバイスを貰ったので、加水率を高めにしたのが仇になったようだ。硬さに警戒しすぎたか。
まあ、そんなわけで2005年はおしまい。今年もまぁまぁ、蕎麦を食べたなあ・・・来年も、蕎麦を食べ続けられるよう、健康には留意しなくちゃ。
じゃ、よいお年を。
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