そば処 あずみ野 中央口橋上店(06)

2009年07月08日
【店舗数:—】【そば食:426】
東京都港区港南

天ぷらそば

通算で6回目になる、品川駅構内「あずみ野」の訪問。実際はもっと訪問回数は多いはずだが、大抵この店の暖簾をくぐるときは酔っ払っているので、あんまりこのコーナーでは記録として残っていない。

じゃあ何だ、今回もやっぱりお酒飲んで店行ったのか、お前。

はーい。

ホント便利なんスわ、ここ。品川界隈で飲んだ帰りに立ち寄るも良し、川崎方面で飲んで、品川で山手線に乗り換えるついでに立ち寄るも良し、空港方面で飲んで京急で品川に乗り付けても良し。さすがターミナル駅。その駅のど真ん中にあるんだもの、もうね、集蛾灯と一緒よ。四方八方のほろ酔いおじさんをわっさわっさとかき集めているのであった。

で、このコンコース店で取りこぼした客は、ちゃんと各ホーム毎にもお店があるので、そこで無事回収、と。二段構えだ。もう逃げられない。

このお店にやってくるお客さんって、別に「さあ今日は蕎麦食うぞ」と気合いが入っている人ではないと思う。「おおぅ、蕎麦屋がある。・・・寄っていくか」という思いつき型、ただなんとなく型だと思う。ただでさえ駅ナカの店は地の利に長けているが、この店ほどそれを実感させるお店は他には知らない。日本の駅ナカ立ち食い蕎麦屋では売上トップではあるまいか。

この日のおかでんは川崎に所用があり、その帰りがけに立ち寄った。本当は東海道線下りホームのあずみ野に行き、トッピングし放題の「おこのみそば」を食べるつもりだった。しかし、隣のホームからお店を見やると、結構な混雑だったのでやめた。平日夜だ、横浜方面に帰るおとーさんはいっぱいいる。混んでいて当然だ。で、その混んでいるおとーさん方をおしのけて、「すいませんトッピングしますからちょっと脇に寄ってください」なんてやると、ただでさえ殺伐としている立ち食い蕎麦屋だ、ますます殺伐としそうだ。その雰囲気にびびってしまって、殆どトッピングができないんじゃ意味がない。結局、コンコースにある毎度おなじみのお店の暖簾をくぐることにした。

23時前だったが、大層な繁盛。このお店にアイドルタイムって存在するのだろうか、とさえ思う。朝から晩まで客だらけだ。この時間はおとーさん達だけでなく、若者も結構いた。食券を渡す際に「蕎麦で!」と叫ぶ、とか七味を華麗にふりかける、という一連の「立ち食いの美学」はまだまだ未熟。頑張れ若者。すぐに回りのおとーさんのように流れるような所作を身につけるぞ。

食券売り場を見ると、新メニューがあった。まあ、新メニューといってもこのお店をずっと定点観測しているわけではないので、いつ出現したものかは知らないのだが。それによると、お好みの天ぷらを2種類載せられます天ぷらそば、というものだった。そりゃまたガッツリしてますな。もともとこのお店は麺にせよかき揚げにせよがっつりしているのだが、ますますその上をいく重量級。「立ち食い蕎麦じゃ、満腹にならないよ」とは言わせないぜ、という店の意気込みが伝わってくる。殿様商売して年中変わらぬメニューでは、この業界やっていけないのかねえ。山手線圏内のあちこちにあるNRE系の立ち食い蕎麦チェーン「あじさい茶屋」も、季節毎に新商品が出ているし。

ただ、おかでんは大人しく天ぷらそばの食券を購入し、列に並ぶ。

列の流れが悪い、と思ったら、厨房最前列に立って注文を受けたり丼につゆをそそぐ、お店の花となるフロントマンの動きがとても悪かった。まだ慣れていない人のようだ。短時間で何百杯もさばくことになるお店なので、すぐに上達するとは思うが、それを上回る「コンマ何秒の世界で時間を切り詰める、立ち食い蕎麦屋のカイゼンの世界」が目の前には立ちはだかっている。熟練の技を手に入れるまではしばらく時間がかかるかもしれない。

その後ろでは、中国人?らしき女性が麺ゆでを担当していたのだが、こちらも手つきが怪しい。そして、日本人の現場監督者から、あれこれ指導を受けていた。その指導内容は、厨房作業のやり方以前の、社会人として当然だろ的なものだったのが気になった。しかも指導が入っても、女性外国人さんは返事すらまともにしない。これを見て何だかいやーな気分になった。あー、まともにB級グルメの外食を食べられるのって、もう今ぐらいが限界かもしれんねと。10年もすれば外国人労働者がもっと増えて、しかも教育がうまくなされず、クオリティ低いサービスレベルになりそうな気がする。

ちょっともたつきながら手にしたかき揚げそば。七味をふぁさーとかけて頂く。うーん、やっぱり七味が良く合う。なんだろうね、このつゆと混ざり合う美味さ。立ち食い蕎麦の魔力だ。

かき揚げはべちゃっとしたできであり、あまりおいしいものではなかった。23時過ぎという時間が災いしたか。揚げ物は生き物なので、こればっかりはどうしようもない。まさか注文が入ってから揚げます、というわけにもいかないし。

若干オペレーションはもたついていた店内だったが、それでも一分一秒を争う立ち食い蕎麦店の世界での話。一般的に見れば十分すぎるくらい早いので、全く問題はない。これからも、ふいっと吸い込まれ、じゃっと食べてふいーっとお店を後にしたいものだ。最後、冷水をきゅっと飲んで締めるのも忘れずに。