大橋屋(03)

2010年12月26日
【店舗数:—】【そば食:463】
埼玉県戸田市本町

天ぷら、板わさ、せいろそば大盛り、ヱビスビール、越乃景虎

大橋屋

今年の秋冬は関東を中心に蕎麦屋巡りをするはずだった。実際、喜連川温泉界隈の蕎麦屋を固め打ちしてみたり、スタートダッシュは大変に調子が良かった。

しかし、後が続かなかった。行くの、面倒すぎるんじゃぁぁぁ。

カーナビが故障してしまっているため、蕎麦屋の場所を正確にロックオンできないのがその原因。車に積んでいる広域ロードマップじゃ、とてもじゃないがお店の位置は特定ができない。なにせ、蕎麦屋というのは地味な外観であることが多く、「だいたいこの辺」程度の精度で現地に突撃すると道に迷うからだ。

徒歩で道に迷うならまだいい。一人で車を運転して、路地で道に迷ったら危険。よそ見しているうちにお年寄りを轢いちゃいました、なんて現実に起こりそうで怖い。

そのため、喜連川温泉界隈蕎麦屋巡りの際には、GoogleMapの地図を何枚もデジカメに撮影して対応した。目的地に近づくにつれ縮尺を高精細の地図に切り替えて撮影しておき、それら数枚の写真を見ながら目的地に向かうというものだ。

で、この写真を撮影しているうちに嫌気がさしてしまったの、僕たん。
やっとれるかぁぁぁぁ、と。

宇都宮界隈の蕎麦屋数店をターゲットに、GoogleMapの画像を何枚も写真撮影していたのだが、その行為があまりにみっともなく、みすぼらしく感じられてイヤになっちゃった。もういいや、蕎麦を何も考えずにがつんと食べに行こうや。車で遠くに行くの、やーめたと。

そんなわけで、大橋屋。あんまり高評価ではないお店だが、なんやかやで3回目の訪問になっている不思議なお店。こういう、地元ローカル(←変な日本語)なお店に通ってこのコーナーに掲載していたら、Google検索の上位にヒットしてしまうので正直イヤなのだが、なんとなく。

「なんで車で、遠方からお客さんが来るのかなこのお店は」という疑問をずっと抱き続けていたので今回こそはそれを晴らそうと思う。

・・・と、勢い込んで現地入りしたが、そういえば前回(第二回目)訪問時に、「丼物などの注文が多かった」という結論に達したんだっけ。蕎麦を始めとして、いろいろな料理が楽しめる「いわゆる街場のそば屋」。お店に入る前に結論が出てしまったが、今更引き下がるわけにはいかない。暖簾をくぐる。

エビスビール

車のキーをじゃらり、とポケットの奥に押し込み、まずは瓶ビールを頼む。
やめとけ。

冗談です、今回もここには公共交通機関で来ております。

ヱビス生ビール(中ジョッキ) 500円、同(グラス) 400円、(瓶) 550円。

さてこれのどれがお得でしょうか。

もちろん、量の大小だけを問うているわけではないぞ。ぐびーっと飲んだ際の満足感、泡の立ち具合、のどごしなどすべてが勘案されての「お得感」だぞ。

んー。

び、瓶で。瓶ビールをお願いします。

やっぱね、蕎麦屋で生!中ジョッキ!というのはどうしても違和感があるのよ。蕎麦屋の雰囲気とあわない。むしろ、ジョッキが似合う蕎麦屋というのにお目にかかりたいくらいだ。

とかいってると、メニューにフライドポテトとか鶏の唐揚げを扱っているごちゃまぜ蕎麦屋が「おう、うちがそうだ。文句あンなら一度食いに来いやコラァ」と言ってきそうだな。いいだろう、言ってヤラア。ただし交通の便が良い店にしてくれ。帰りは代行タクシー頼まないと駄目ス、という店だと困る。

なおこのお店、レモンサワーやウーロンハイも扱っております。飲みたい盛りの若者たちはぜひレモンサワーで板わさなんぞをお楽しみください。

板わさ

前回このお店を訪問したとき感じた事だが、一品料理の品そろえは蕎麦屋にしては多いのだが、焼きいかとかもつ煮込みとか居酒屋的メニューも多分に含まれている。注文は少々考えないといかん。

まずは板わさでご機嫌を伺おう。

こうやって蕎麦屋でシンプルな酒肴を頂きつつ酒をちびりんこと飲む、この瞬間がたまらんな。最近忘れかかっていた愉しみだが、復活させた方がいいぞ。関東一円に訪問店舗の対象を広げるより、都心界隈の蕎麦屋で酒を飲んだ方がいいかもしれん。

さてこの板わさ450円なりしが、かまぼこに切れ目が入っていて、大葉とわさび漬けが入っていた。わさび漬けねえ・・・、と、あまりわさび漬けに愛着がないおかでんは胡散臭い目で眺めていたが、案外これがいける。もっと酒粕臭いのかと思ったが、そこまでキツさはなく、その分わさびのさわやかな青い香りが口の中に広がる。なんだなんだ、案外美味いぞこれ。

天ぷら

お客さんが少ない時間帯に訪問したこともあって、天ぷらを頼んだら予想以上に早く到着。うおっと、板わさを愛でる余裕がないぞ、早く天ぷらが温かいうちに食べなきゃ。

今日のオペレーションに関していえば、「天丼 てんや」の天ぷらよりも早く揚がったと思う。

海老と野菜3種類の盛り合わせで700円。やっぱり海老って高くつくもんだな。海老はいらんから野菜ばっかりでこれでもかと盛ってくれよ、と思うが、そういうニーズって少ないのかな。

越乃景虎

板わさ、天ぷらと続いたらさすがにここで「ビール、もう一本!」とはいかないでしょう。普段清酒は殆ど口にしなくなったが、たまには清酒を手酌でさしつさされつ、をやろうではないかと。

越乃景虎、1合500円。

燗酒(小野川)

飲みやすいお酒だったのでくいくいと飲んだらあっという間に杯が空に。

もう少し水分欲しいね、ということで「燗酒(小野川)」を頼んでみることにした。400円。

届けられた瓶を見て不吉な予感。

いやね、この手の瓶のお酒って、やっすいお酒特有なんすわ。醸造アルコールで薄く伸ばしたお酒で、酔っ払うため専用の酒、みたいなやつ。お通夜に出た後の「通夜ぶるまい」なんかで見かけたことがある。やべ、そんなやつ選んじゃったかなと。

「あまりおいしくないお酒はお燗をつけて飲むと良い」というが、そのパターンか。

・・・と、おそるおそる飲んでみたら熱燗だからか、そこそこ飲めて一安心。本醸造だったし、問題なく飲めた。ただし、すでにここに至るまでに瓶ビール1本と冷や酒1合飲んでいるということは申し添えておく。

鴨肉の鍬焼き

いかん、バランスがとれなくなってきた。

一人酒やっている時の定番行事、「酒飲んでいるとつまみが足りなくなる。つまみを追加注文すると今度は酒が足りなくなる」の無限ループの予感。

でも今日はこのあたりで終わりにしておこう。鴨肉の鍬焼き500円。鴨肉料理が500円で食べられるのは素晴らしいが、鍬焼きというより鴨煮といった方が近いものが出てくる。まあ、名前なんて飾りです。偉い人にはわからんのです。

せいろ

調子に乗って、せいろは大盛りで。

ここの蕎麦、普通盛りでもそこそこ量があるんだけど、大盛りにすると結構なもんです。これをずるずるッと気持ち良く手繰る。うん、アルコールの影響で頭がじんじんと気持ち良く痺れている中で、この蕎麦は気持ちいい。ずるりんと平らげ、お店を後に。まあ、気持ちの良い週末でござんしたよ。