京金

2012年12月05日
【店舗数:324】【そば食:548】
東京都江東区森下

せいろ

京金外観

京金外観あんどん

西大島の「銀杏」を後にして、今度は同じ都営新宿線森下駅すぐ近くの「京金(きょうきん)」を目指す。老舗の蕎麦屋ということで、地元では名高いお店らしい。

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銀杏を先に訪問したのは、お昼の営業が銀杏は14時半終わり、京金が15時終わりだからだ。この30分差を利用してハシゴしようというわけだ。とはいっても、銀杏の時みたいに歩いて移動するには時間が足りなさすぎる。諦めて地下鉄で移動。

森下駅で下車、地上に出る。地下鉄駅の場合、慣れない土地だと東西南北の地理感が狂うのでちょっと戸惑う。今回もほんの少し道を間違った。そんな時、さくら鍋の店「みの家」が目に入り、思わずそっちに入りたくなってしまった。あいにくランチ営業は終了していたのでその願いは果たせなかったが、さくら鍋や馬刺しもいいなあ。おっといかんいかん、京金に向かわなくちゃ。

京金は創業明治27年ということだが、建物は建て替えられており「みの家」のような風情は無かった。古い建物でお店を営業し続けるというのがいかに難しいのかがわかる。過去、いろいろ訪れた蕎麦屋を振り返ってみても、いわゆる老舗で「本当に古めかしい建物」だったのは滅多にないことだ。虎ノ門の「大阪屋虎ノ門砂場」なんてのは立派な建物が現存しているけど。このお店にも近々訪問しようと画策中。

店内

お店の中に入ると、段差があり、スリッパが置いてある。ここで靴を脱げ、ということなのだろうか。でも、下駄箱がどこにもない。先客が店内にいるのだが、その人達の靴がないということは、土足で上がったということなのだろうか。

まごついていると、店の奥からご主人とおぼしき人が出てきて「そのままでお上がりください」と教えてくれた。あ、土足でいいんだ。

なんでも、昔はここで靴を脱いでいたらしいのだが、ご年配のお客さんが靴を脱ぐのに難儀するのは困るだろうから、土足OKにしたらしい。でも、そのなごりでかなぜかスリッパが置いてあるのは不思議。お座敷も客席にはあったらしいのだが、これもバリアフリー化の一環として撤去、テーブル席になったとのこと。なるほど、老舗といっても時代の流れに応じていかなければならないんだな。妙に感心。

季節だなあ、壁には年越し蕎麦の御案内が貼ってあるぞ。

12月30日:100箱、12月31日:100箱 1箱2.5人前、1,785円 引き渡しAM09:00~11:00

お蕎麦屋さん、大変だ。かき入れ時だとはいえ、通常営業用の蕎麦とは別に各日250人前の蕎麦を打たないといけないなんて。職人さん倒れちゃいそう。しかも、朝9時から引き渡し!ということは、一体何時から蕎麦打ちを開始しなくちゃいけないんだろう?豆腐屋、新聞配達員並みの早起きをしないといけないだろうな。

こんなんじゃ、通常営業はヘロヘロで商売にならないんじゃないかと思ったら、そこはちゃとしていた。営業時間は17時までとなり、夜の営業は中止。そして、提供できるメニューは限定される。なるほど、納得の体制だ。夜は早く寝ないと、早朝からの蕎麦打ちに対応できない。

せいろ

せいろアップ

せいろ(830円)を頼む。昼下がりで花番さんはお休みをとっているからか、ご主人らしい人がずっと接客をしてくれる。厨房内は職人さんが対応しているようだ。

届けられた蕎麦は、量が比較的多くてありがたい。どうでもいいが、薬味の葱も多い。蕎麦は、香りはそれほど強くないものの甘みが強い味。噛んでいると唾液が出てくるのは、蕎麦食ってるなぁ、という気にさせてくれる。つゆは辛さできりりと引き締まったもの。蕎麦の甘みと好対照で、よかった。

蕎麦湯はドロドロという程ではないが濃厚なもの。食後の蕎麦湯は特に冬時、ありがたいねえ。これから寒い中所用先の清澄白河まで歩いて行く事を考えると、暖を取るにはお茶よりも蕎麦湯に限る。

15時のラストオーダー前にカップルが来店。「蕎麦御膳」を注文していた。2,100円といいお値段がする。そば豆腐、鮪の山かけ、天麩羅、せいろ又はかけ、わらび餅というミニコース料理。ひょっとしたら有名店だから、ということでわざわざ遠方から訪れた人なのかもしれない。いいなー、蕎麦屋巡りできる伴侶がいるのって、羨ましい。

さて、そろそろ時間だ。満足してお店を後にした。

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