千利庵

2012年12月25日
【店舗数:334】【そば食:561】
東京都港区西麻布

二色そば

千利庵
千利庵看板

六本木に用事があったので、この界隈で蕎麦屋が無いか手元にある「おかでんの行きたい蕎麦屋リスト」を吟味。すると、西麻布に「千利庵」というお店があることが判明。てくてく歩いてお店を目指す。最近、よく歩くなあ。このお店、地下鉄の駅では六本木、広尾ともに遠いので、このお店目的で訪れるのはちょっとハードルが高い。

途中、因縁浅からぬ仲である「祈年 手打茶寮」のそばを通ったのだが、このお店は今日は定休日(月曜定休なのだが、月曜が祝日だったので翌火曜日がお休み)ということでお邪魔することはできなかった。つくづくこのお店とは縁がないのぅ。

本日のおすすめ

入口脇に「本日のおすすめ」が書いてあった。鴨うどん鍋がどうやら一押しらしい。鴨の季節ですなぁ。今日は蕎麦に拘らないで、鴨うどん鍋でもいいな、とちょっと気持ちがゆらぐ。しかし、お値段を見てびっくり、一人前4,200円で、二名様分からオーダー可能な料理だった。つまり、最低でも8,400円を払わないと食べられないというわけだ。うひゃー、高いなぁ。両国で、具だくさんのちゃんこを頼んでも4,200円はしないと思う。やっぱり西麻布という場所代と、そして鴨代がかかるんだろう。鴨、安ければもっと頻繁に食べるんだけどな。高いからなかなか手が出せない。

そうそう、鴨で思い出した。てっきり、こういう蕎麦屋で出てくる鴨って、青首のマガモなのかと思っていたのだが、つい最近それが間違いだと気がついた。マガモは渡り鳥で、冬になるとシベリアから日本にやってくる。でもそれじゃあ冬しか鴨肉が提供できなくなるので、実際はアヒルの肉を「鴨肉」と称して使っている事がほとんどだという。ちなみにアヒルは鴨を家禽化した生き物なので、「鴨肉」と称しても間違いではない。

それはともかく、おかでんの好物である「野菜の天ぷら」もおすすめの中に書かれているぞ。お値段は・・・えっ、1,890円?桁が一つ違っているんじゃございませんか?まじですか、これ。一体何の野菜を使っているのだろう。「海老」とか「穴子」といった値段が張る食材は一切無いはずなのに。この値段ではさすがに頼めない。見なかったことにしよう。

千利庵店内

店内の様子。一品メニューは手元のお品書きには書かれておらず、全て壁に張り出された短冊や半紙を眺めて吟味することになる。おかでんはあいにく入口すぐの席を陣取ったので、壁が遠くてほとんど料理名を読み取る事ができなかった。なにせ近視なものでして。後でデジカメの写真を拡大して確認してみたところ、しめさばとかあん肝、いかの肝やき/げそ焼といった海鮮のメニューが多いようだ。

よく読み取れなかったのと、この後も予定が控えているのでお酒と酒肴は無しでいくことにする。

ちなみにここの清酒のラインナップは久保田百寿と八海山の2種類のみ。潔いとは思うが、せっかくなら二つとも新潟の酒にするのではなく、一種類は別の地域の酒にすればよかったのに。まあ、今日はお酒を飲まないと決めたので、関係ないけど。

せいろ
せいろアップ

せいろと田舎とうどん、この3種類の麺がお店のラインナップとなっている。それぞれ、「もりそば」「天付もりそば」「天付のりかけ」「つけとろろ」「とろろのりかけ」とバリエーションが用意されている。

どっちを食べようか悩ましいところだが、幸いなことに「二色そば」があったので、それを注文した。1,150円。ちなみにせいろ/田舎はそれぞれ単品で630円なので、両方を注文するより110円安い。よかったな、その浮いたお金で100円ショップの商品を1個買う事ができるぞ。

まず最初にやってきたのは「せいろ」。最初の印象は「太いぞ」ということ。中太麺とでも言うのだろうか、普段食べ慣れている蕎麦より太い。食べてみると、その太さに比例してやたらと主張する蕎麦だ。コシが強く、そそくさと飲み込むよりもじっくり噛んだ方が美味い。最初、「これは田舎そばか?」と思ったくらいだ。

田舎
田舎アップ

時間差で田舎到着。ああ、やっぱり田舎は田舎の顔をしている。さっきの「せいろ」より太くてごつい。こっちも噛み噛みして食べるといいですな。せいろ以上に歯ごたえがある。

こういうしっかりとした蕎麦だったら、鴨汁せいろを頼めば良かったかなあ、と思ってメニューを見返していたら、ややや?「天下ごめん」というメニューがあるぞ。何の事かと思ったら、「細かく刻んだ鴨肉とお野菜が入った熱々のつけ汁に冷たいそば・うどんがよくあいます」とのこと。お値段1,050円。しまったぁ、これにすれば良かった。鴨肉が使われているのに、手頃な値段設定にされているのが何ともうれしいじゃないですか。しかも、「おかわり付き」1,365円を頼むと、せいろ・田舎・うどんのうち二つを食べることができるし。たった315円プラスでそれができるというのはお得としか言いようがない。この「天下ごめん」がこの店の定番商品ということは、帰宅後に知る事になったのだが、つくづく惜しい事をした。

二度目の訪問はあるかなあ・・・多分、無いな。天下ごめんは大変に気になるメニューだし、蕎麦はとりあえずおいしかった。でも、場所が悪すぎる。何か西麻布近辺で用事があれば良いのだけど、そんな好都合な事は今後なさそうだ。残念。

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