手打蕎麦 じゆうさん(02)

2013年01月20日
【店舗数:347】【そば食:579】
東京都中野区江原町

赤葱のぬた、せいろ、鷹勇

松扇

松扇は移転していた

「あっれえ?」

目的地に着いてみて、驚きの声を上げる。このとき目指していたお店は、西武新宿線新井薬師前駅から徒歩で行ったところにある、「松扇」というお店。本来なら営業している時間なのだが、無情にもシャッターがぴしゃりと閉まっていた。

張り紙が貼ってある。なになに?本店移転のお知らせ?

やられたッ、お店は移転してしまっていた。しかも、山梨県河口湖町だって。随分と遠いところに引っ越したな、オイ。

でも、この蕎麦喰い人種をやっていると、こういう「移転」だとか「定休日変更」といったイレギュラーケースにはよく出会う。ここ最近でも何軒そういうのに出会ったことか。いちいち驚いているわけにはいかない。でも、どうしよう。

しばらく思案した結果、ここから西武池袋線東長崎駅近くまで歩いて行って、その近くにある「じゆうさん」を訪れる事に決めた。徒歩で移動となるので30分以上時間がかかるが、まだ営業終了時間までには間に合いそうだ。気持ちを入れ替えてじゆうさんにGO。

でもせっかくだから、と新井薬師に立ち寄って「美味い蕎麦が食べられますように」と祈願しておいた。

じゆうさん

じゆうさんは前回訪問からまだわずか2週間しか経っていない。前回訪問時は、粗挽きのそばがきに感動し、九条葱おろし温そばにも喜びに打ち震えたっけ。今回も良い体験ができることが期待できそうだ。

このお店も閉まっていたらどうしよう、もしそうだったらやけくそで池袋駅構内の立ち食い蕎麦屋で天玉そばでも食ってやらあ、と思っていたが、幸いお店は通常運転。営業しとりました。さっそく中に入ろう。

鷹勇

カウンター席に座り、まずは清酒を頼む。先ほど訪れた「みわ」では飲めなかった「鷹勇」があったので、それを頼む。鷹勇山廃純米、950円。

お酒は片口に入って出てきた。最近本当にこのタイプの酒器を出す店が増えたな。徳利というのは時代遅れになりつつあるのだろうか?確かに、徳利より中が洗いやすいので片口の方が便利といえば便利だ。でも、そんな理由ではあるまい。

鷹勇をとろりとろりと飲む。うん、これまで1時間弱歩いて来た疲れがふんわりとろける感じ。体に心地よい重力を感じさせ、肩の力が抜ける感じがする。美味いにゃあ。

赤葱のぬた

おつまみとして頼んだのは、「赤葱のぬた」。確かに、葱が赤い。みょうがみたいな色をしている。味は普通の葱とあまり違いを感じなかった。この葱を酢味噌と一緒に食べると、なかなか乙なもんだ。酢味噌だが、ごく一般的なものではなく、何か違う味がする。何だろう、これ・・・と己の舌で分析を開始したが、全く正体不明だった。うまいぞ、これ。

せいろ

せいろアップ

いかん、くつろぎすぎてしまった。あまりにまったりしていたので、ラストオーダーの時間が迫ってきている。厨房から「もうそろそろラストオーダーだよ」と花番さんに伝えているのが聞こえてきた(14時15分)。あわてて残っていたお酒とぬたをある程度平らげ、お蕎麦を注文する。

今回はせいろ!せいろを食べたくてこのお店を訪れたんです。前回は温かい蕎麦だったので、今度はぜひせいろでこのお店の蕎麦を満喫したいんです。というわけでせいろをオーダー。840円。田舎そばも魅力的だったが、やっぱりせいろが基本中の基本でしょう。

蕎麦はやっぱりおいしかった。粗挽きそばがきの時ほどは感動しなかったが、とてもおいしい蕎麦だと思う。いいな、こういう蕎麦。

「松扇」が閉まっていた時はどうしたもんかと思ったが、機転を利かせてこの店を訪れて良かった。おっと、そうこうしているうちに閉店時間の14時30分が迫っているぞ。とっととおいとましよう。