つけ蕎麦 安土

2013年09月26日
【店舗数:353】【そば食:588】
東京都新宿区高田馬場

鶏つけ蕎麦(中盛)

安土

高田馬場界隈で夕食時に用事があったので、せっかくだからこのあたりに蕎麦屋を探してみることにした。一昔前のおかでんなら、蕎麦のガイド本を頼りにしていたが、最近はすっかり様子が変わってしまった。スマホをおもむろに取り出し、食べログのアプリを起動させ、周辺の蕎麦屋を検索・・・。あとは、発見されたお店で手頃なものをピックアップして、訪問。時代は変わった。

高田馬場で蕎麦屋といえば、「傘亭」がとても有名。しかしここは閉店しただか閉店するだか、そういう話を聞いているので今回は対象外だ。そもそもこのお店、お昼しか営業していないし。

だいたい、今のおかでんはあんまり「通な蕎麦屋」には足が向かない。どっちかというと、カジュアルだったりラフな姿勢の蕎麦が好みだ。気楽な店がありゃ、それに越した事はない。

そんなニーズを見越していたかのように、「つけ蕎麦 安土」というお店が検索でヒットした。つけ蕎麦といえば、先日訪れた「ローリング蕎麦ットJ」もそう名乗っていたな。最近ひそかなトレンドらしい。面白そうだ、こういう蕎麦、最近は結構好きだぜ。ではこうやって知り合ったのも何かの縁、行ってみることにしよう。

安土の店頭メニュー

店の外から中をチラ見してみたが、結構いい感じ。ラーメン屋を彷彿とさせる雰囲気で、初訪問であっても気軽に入店できる感じがする。客席は場所柄なのか、若い人が多く、女性の姿もちらほら。

おっと、店頭には電動石臼が置いてあるぞ。まさかこの店、自家製粉してるんか。カジュアル蕎麦なお店なのに、そこまでやるとは驚きだ。せっかくいい蕎麦を打ったとしても、濃厚なつけ汁にじゃぶんと浸けてしまえば味は相当ぼやけてしまうだろうに・・・。やっぱりここは、江戸前の蕎麦ッ食いのように、「蕎麦はつゆに1/3程度までしか浸けずに、一気にズルズルッと手繰りあげる」とかなんとか食べるのが正解なんだろうか。まさかねぇ。

店頭にはわかりやすいメニューボードがあって、これまた初心者に優しい作り。写真入りなので、料理の想像が容易だ。

ええとなになに?ベースとなるのが「つけ蕎麦」で700円。これに変化球がいろいろ加わって、「カレーつけ蕎麦」とか「ごましゃぶつけ蕎麦」とかいろいろなバリエーションがあるようだ。ちなみに一番人気は「鶏つけ蕎麦」なんだそうだ。メニューボード中央にでっかく表示されており、格の違いがうかがえる。ならば、初回のおかでんもお薦めに従い、この「鶏つけ蕎麦」にしよう。780円。

蕎麦はグラム数で選ぶ時代になった

麺の量はコントロールが自由にきくようだ。デフォルトの「並盛り」が300g。これでも相当な量なのだが、そこから大盛り500gまで料金変わらず。600gの特盛りになれば100円増し。あと面白いのが「替え玉」という制度があり、100g単位でおかわりができる。つまり、上限にはリミット無く、お金さえ払えば何グラムでも食べる事ができるって仕組み。まあ、そんなに大量に食べるんだったら、2杯食えよ、って話だけど。

あと、辛さの調整もきくのが面白い。おかでんは、「鶏つけ蕎麦、中盛り、辛め」を注文した。

カウンター上はいろいろ物であふれている

つけ蕎麦を出す店は、やっぱり大なり小なり「港屋」の事が視界に入っているのだろうか。ここも、港屋同様に生玉子と揚げ玉が自由にトッピングできるようになっていた。

でも、このお店が進化形なのは、それに留まらずにもっと別の調味料をスタンバイさせていることだ。ごま、山椒、酢という一風変わったものが卓上に並んでいる。これは面白い。味の実験工房だ。

アレンジ方法いろいろ

ただ、それら調味料をやみくもにばさばさとかけるわけにはいくまい。さて、どうすればいいのやら。

そんなお客の声に先回りして、ちゃんと調味料アレンジの方法については張り紙が貼ってあった。

  • 刺激派は山椒
  • マイルド派は生卵
  • さっぱり派は玄米黒酢
  • こってり派は胡麻&あげ玉

だって。えーと、自分は一体何派だろう?多分あえて分類するなら「刺激派」に属する勢力だと思うが、だとしても胡麻なんかも気になるところだ。お互いの派閥とは仲良くやっていきたいものだ。

そこで店長が折衷案を提示してくれていた。曰く、

店長スタイル(いっぱいで三度おいしい食べ方)
スプーン二杯の胡麻を摺って蕎麦を待つ→蕎麦を三等分する→一玉目はノーマルで→二玉目は摺った胡麻を蕎麦にかけてからつけ汁につけて食べる→三玉目は黄身とあげ玉をつけ汁に投入してフィニッシュ!

だって。なるほど、愛知の「ひつまぶし」方式、というわけだな。これは面白い。では、店長スタイルで食べてみよう。

胡麻をする

蕎麦の到着を待つ間、胡麻をごりごりと摺る。とんかつ屋でこういう体験あったけど、蕎麦屋で胡麻とは初めてだ。いやが上でも期待感が高まる。

鶏つけ蕎麦

ごますりにもいい加減飽いたところで、「鶏つけ蕎麦」到着。

おお?蕎麦は山形の板そばのような器に盛られて登場。刻み海苔がかかっている。そして、つゆが入った器の方は、到底蕎麦とは思えない様相。そうそう、こういうのが21世紀型蕎麦、「つけ蕎麦」なんだよな。面白い!

鶏つけ蕎麦アップ

蕎麦は、石臼製粉だからか?単品で食べても悪くない味だった。濃厚なつゆにざぶんと浸けてしまうのが勿体ない味であるよ。でも、これくらい美味い蕎麦だからこそ、様々な変化球に耐えられるのかもしれない。安くてまずい蕎麦だと、汎用性が低い。何をやってもまずいまんまだから。

つけスープ

つゆの方は、大きめの鶏肉がごろんごろんとカレーのごとく入っていて、食べ応えがある。ラーメンのスープとも蕎麦のつゆとも違う、「つけ蕎麦のつけ汁」という独自のジャンルを形成している味。辛口なのが食欲をさらに喚起させる。正直、おいしいと思う。

鶏肉発掘

山椒を多めに振ると、相当鶏肉と相性がいい。山椒、やるじゃん。うなぎ以外でなかなか出番がない山椒ではあるが、もっともっとこのさわやかな風味は活躍の場があってもいいはずだ、と思いを強くした。

おっと、山椒ってのは店長スタイルとは違うんだった。店長スタイルを踏襲しなくちゃ。

胡麻をかけて食べ、あげ玉や生玉子をかけて食べ。うん、どれもなかなか美味い美味い。中盛りではあったが、結構あっけなく食べ終わってしまった。

もっと蕎麦がワイルドであってもよいのかな、とは思った。でも、悪くない蕎麦。今後に期待したい。




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