つけそば 周庵

2013年11月01日
【店舗数:361】【そば食:596】
東京都港区南青山

肉そば大盛り

周庵

「港屋インスパイア系」という言葉、ここ最近やたらとこの「蕎麦喰い人種」では使っている。それだけそっち系のお店jを訪れているということだが、正直言って、「せっかくの新蕎麦の季節になにやっとんねん」とは思う。この9月~12月は、ぜひとも瑞々しい新蕎麦を食べるべきだ。「港屋インスパイア系」のお店は、四季を通してその手の類とは無縁だ。

そうだと分かっていても、なかなかお上品な蕎麦屋で新蕎麦を味わおうとしないのは、そういう蕎麦屋に対する抵抗感が根強くあるからだ。神妙な顔をして「おいしいねえ」とつぶやくよりも、「これは面白い!」という蕎麦屋に行く方が今のおかでんにとっては重要。

今回暖簾をくぐったのは、神田駅から徒歩5分足らずのところにあるお店、「つけそば周庵」。

神田界隈の蕎麦屋をwebで探してみたらヒットしたお店。今思えば、「眠庵」とか神田には他にもお店がいっぱいあるはずなのに、このお店を発見したのは興味深い。検索上位に出てくるお店、ということだ。いわゆる「旨い」と定評のあるお店を押しのけて前に出てくるのだから、この手合いのお店の勢いというか、人気ぶりがうかがえる。

・・・という言い方をすると、このお店が「旨くない」みたいに見えてしまう。でも、「港屋インスパイア系」と称されるお店の中で、「旨い蕎麦」を食べさせるお店は事実上皆無なので、こういう無礼な言い方は許して欲しい。蕎麦が目指すベクトルが通常の蕎麦屋とは明らかに違うので、これはこれで一向に構わないと思う。

肉そば

食券を買って、店員さんに渡す。お店は、大きな大きなテーブル席が3つあるだけ。

店内では、宴会をしているおっちゃん達がいる。夜は居酒屋として機能するお店らしい。その場合は店頭の自動食券機を使わず、口頭で店員さんに注文することになる。厨房では、ご主人がフライパンで何かの酒肴を調理していた。おおよそ、蕎麦屋の風情ではない。

あとで調べてみたところ、このお店は「自家製唐揚製作所 周庵 in 神田」とも名乗っているようだ。夜だと、3,500円で飲み放題付きで唐揚げ食べ放題のコースがあるらしい。唐揚げにしろ、港屋系の蕎麦にしろ、流行り物を貪欲に取り込んでいるようだ。

そばアップ

大盛無料、ということなので、物は試しに大盛にしてみた。出てきた蕎麦は、まあいわゆる「普通」の港屋系蕎麦。取り立てて感動も興奮もない。それはこのお店が創意工夫に欠けるから、というよりかは、港屋系の蕎麦というのが世の中で一つのジャンルを形成しつつある証拠なんだろう。

とはいえ、なぜここまで忠実にコピーしたがるのかが不思議だ.港屋の蕎麦、そんなに完成され尽くしたものだとは思えないのだが。

味は特にコメントなし。ただひたすら、無言で食べ、そしてお店をあとにした。

もうそろそろ、この手の蕎麦はいいかな。だんだん飽きてきた。驚きか、もしくは美味さをはっきりと客に提示できなけりゃ、もういいよ。

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