2014年01月01日
【店舗数:365】【そば食:601】
岡山県倉敷市児島由加
そば

2014年元旦は、岡山県倉敷市にある由加山に初詣に行った。
ここは山中に蓮台寺と由加神社が並んでおり、そのいずれもが厄除けで知られている。海を渡った香川県にあるこんぴらさんとセットでお参りするのがよいとされているらしい。
巷には酷い目にあった人ばっかりなのか、それとも酷い目に合いそうな予感ビンビンなのでそれを回避するためなのか、参拝客で境内はびっしり。これだけ人が多いと、スリもいるだろうから注意だ。厄除けを祈願しにきたのに、厄にあってしまったのでは意味がない。
ちょうどお昼時。そろそろ胃袋にずどんと何かを入れておきたいところだ。
家族と一緒、しかも小さな子供もいるという状況だったので、味とか雰囲気とかは二の次だ。境内に、正月参拝客用に臨時に作られた食堂があったので、そこで食べていくことになった。

メニューはシンプル。厨房なんてもともとない場所なので、調理と呼べる行為はほとんどできないからだろう。
家族はみな「うどん」を選んだが、おかでんだけ「そば」を選択。
「蕎麦って、昨晩食べたじゃない」
家族から笑われる。
年越し蕎麦を食べてまだ半日ちょっとしか経っていないのにまた蕎麦を食べる。でも、2014年蕎麦食べ始めを、厄除けで知られるお寺の境内で頂くってのはちょっとイイカンジでしょ。
「今年はまずい蕎麦に出会いませんように」
なんて祈念しながら食べるといいかもしれない。

出てきた蕎麦はこちら。お揚げ、わかめ、青ねぎのトッピング。こういう場所と時期なら、もっと値段をつり上げるとか、具をケチることもできるだろう。でもこれで500円なら良心的だと思う。
「お、つゆは淡口だね」
そうだった。ここは西日本。
おかでん家のつゆは、年越し蕎麦にしろ正月のお雑煮にしろ、こいくちだ。だから、意識しないとうすくちのつゆを口にする機会がないのだが、これがまさにそうだった。
ちょっとわくわくしながら、まずはつゆを飲む。
うん、うすくちです。・・・というか、薄いな。
蕎麦は、見た段階で、何だか溺死体を思い出させるぶよぶよだったのだが、食べて見たら案の定だった。
まあ、プロの食堂ではないから。正月だから。縁起物だから。
「まずい蕎麦に出会いませんように」と祈願のために食べるはずが、その蕎麦そのものが・・・というなんとも愉快な展開になってしまった。いや、こういうの好きだよ僕。正月からさい先がいい。2014年、今年も頑張ろう。
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