蕎麦居酒屋 木楽

2015年01月18日
【店舗数:378】【そば食:633】
東京都葛飾区亀有

鴨汁せいろ

亀有に人を迎えに行く用事があり、久しぶりにこの地を訪れた。折角だから何かお昼ご飯を食べていこうと思い、調べたところ駅の北口に「蕎麦居酒屋」を標榜するお店を発見した。

蕎麦居酒屋・・・。

あんまり良い印象はない。これまでさんざん蕎麦屋を居酒屋代わりに使ってきた僕ではあるが、お店側が最初っから「居酒屋」を謳うというのはちょっと居心地が悪い。「○○で二番目に安くて旨い店!」みたいなキャッチコピーに相通じる、開き直りのようなものを感じる。

ただ、それはあくまでも先入観に過ぎないこともわかっている。旨い蕎麦屋というのはえてしてセンスが良く、酒なり肴なりもクオリティが高くてもなんら不思議ではない。というわけで、気になるので訪れることにした。お店の名前は、「木楽」。

木楽外観

木楽の店頭には、「自家製粉蕎麦 鴨汁せいろ」という提灯がぶら下がっていた。このお店を訪れようと思った理由が、「自家製粉である」ということを宣言していたからだ。自家製粉の蕎麦であればうまさが保証されるということはないのだが、少なくとも蕎麦に対しては真摯に取り組んでいる証拠になる。居酒屋の片手間に、「シメにちょろっと蕎麦出しますんで!」というタイプのお店じゃ、自家製粉なんて面倒なことはできない。

お品書き

このお店は鴨を推しているようだった。店頭の「鴨汁せいろ」の提灯だけでなく、「鴨鍋はじめました」の看板もある。確かに、鴨といううまみの強い肉ならば、酒のつまみにしてよし、蕎麦に入れてよしだ。しかも日本酒、ワイン両方に対応できる。ビールと鴨は・・・まあ、悪くはないけど、良くもないかな。

ちなみにこのお店は、ワインに力を入れているようだった。ボトルワインの種類が豊富にあったし、赤白泡とそれぞれグラス売りもしていた。

隣の一人客は、あんこうの唐揚げを肴に昼酒を飲っていた。うむ、良いですな。

かくいう僕は、お店の名物という「鴨汁せいろ」を頼む。

鴨汁せいろ

鴨汁せいろは、長ネギを輪切りにしたものが別添えの器にたくさん入って出てきた。好きなだけ盛ってよろしい、というわけだ。こういうサービスはすごく嬉しい。「たかがネギ」なのだが、こういうのがとても印象に残るものだ。ちなみに大量に鴨汁に投入すると、折角の鴨汁が急激にぬるくなってしまう。さすがの僕も、それを警戒してほどほどの量に留めておいた。

わさびも添えられており、これもまた親切なり。ネギ、わさび共に「これ幸い」と全部使い切ったら、きっと後で厨房の店員さんに「あのお客さん全部使い切ったぞ」とひそひそ話されるだろう。

鴨のうまみを存分に楽しみつつ、蕎麦を食べる。蕎麦だけ食べてもうまい。エッジの立った蕎麦は唇に触れた時の弾力が快楽。ぱつんと切れる歯切れの良さは、まとわりつく鴨の脂とは対照的であり心地良い。かなり美味しかった。理想を言えば、わさびは不要なので山椒が欲しかったが。

昨年末自分で作った鴨南蛮は、鴨のうまみが全然出ておらずこれと比べるとひどいものだな・・・と愕然としながら、お店を後にした。やはりプロが作るとひと味もふた味も違う。

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