大沢温泉 食事処 やはぎ

2015年02月17日
【店舗数:385】【そば食:642】
岩手県花巻市湯口大沢

田舎もりそば、イカゲソピリ辛揚げ

岩手県は花巻市にある大沢温泉で短期間の療養生活を送っている。

自炊部で生活しているため、食事は自己解決しなければならない。夕食の食卓に茶碗蒸しが上がるか上がらないか、で一喜一憂するような世界ではない。その代わり、素泊まりなので宿代はかなり安い。

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湯治のハードルが高いのは、この「自炊しなくちゃ」というプレッシャーによるところが大きい。もちろん、コンビニ飯とか缶詰とかで生活すれば、調理する必要性などは全くないのだが。でも、「折角の温泉なんだから、自炊するとしてもそれなりに非日常的なものを」と考え出すと面倒なことになる。で、結局大それた事をやる気力がないため、湯治なんかやらない。それがこれまでの人生。

でも今回泊まっている大沢温泉では、食事処が併設されている。朝ご飯は予約制だが、昼と夜に関してはふらっと訪れて、メニューから好きなものを選んで食べることができる。お会計はその場で。

おでんとかラーメンとかを出す、「宿の宴会料理を食べた後の二次会」用途としてのお店がある大型旅館は珍しくない。しかし、朝昼晩とちゃんと普通に飯が食べられて、しかも湯治宿併設、というのはかなり嬉しいことだ。しかも案外メニューが豊富で、目移りする。今回の大沢温泉泊を決定づけたのは、まさにこのお食事処のお陰だ。やはぎ

逗留中、いつどの料理を食べるのか、というのは既に頭の中に組み込まれている。1日3食、数日間ここで食べることになるので、食べる順番とか料理のチョイスは慎重かつ丁寧に行われた。で、気になっていた「蕎麦」に手を出したのは、逗留二日目の昼だった。

水車そば

食べログなどの口コミを事前に調べていたのだが、この大沢温泉食堂部「食事処やはぎ」は案外評判が良い。特に蕎麦に関しては評価されているようだ。えー、そうなの?言っちゃなんだが、温泉旅館併設食堂の蕎麦って、全く食指が動かないんだけど。

でも、そんな下馬評を覆すだけの味、ということなのだろう。確かに、お店ではこの「水車そば」なる自家製麺蕎麦をプッシュしていた。そういえば宿のすぐ手前に水車があったけど、その水車を使って脱穀製粉しているのだろうか?・・・それについては、全く情報がなかった。

また、「手打ち」とは名乗らず、「自家製麺」と名乗っているのもなにやら微妙。これは多分、機械製麺なのだろう。

お店では、更科、田舎、ダッタンの3種類の蕎麦が用意されていた。そしてそれぞれの蕎麦に温かいの冷たいのがあり、他に海老天とかのトッピングができる。今回はお手並み拝見、ということで田舎もりそばを選んでみた。

田舎もりそば 田舎せいろアップ

接客を担当している店員さんは1名だけなので、まさに走り回る状態で上げ膳下げ膳お会計、といった全てをこなしていた。そんなに食事処頼みの湯治客が多いのかといぶかしんだが、来客の多くは日帰り入浴客だった。風呂入って、飯食って帰る、というスタイルらしい。

そんな中でも、蕎麦はできあがりが早かった。十割の田舎せいろ。

蕎麦だけ食べてみたら、確かにこれは風味がよい。蕎麦の香りと甘みが強く、思わず「ほほう」と蕎麦臭い鼻息混じりで感心してしまう味。へええ、これはいいもんだね。

ただし、三口くらい食べているうちに、十割そばならではのもっさり感というか、食べづらさが気になり始めた。食感が悪い。つるつるっと手繰れないわけではないのだが、歯切れが悪く、ざらつくにしても微妙なざらつき方で中途半端。正直、後半はあまり楽しくない蕎麦ではあった。これだけ風味が良いそば粉なら、二八にしてなめらかさをプラスさせても十分うまいと思うんだが、ダメなんかなあ?もったいない。

イカゲソピリ辛揚げ蕎麦を食べ終わった頃、一緒に頼んでいたイカゲソピリ辛揚げがやってきた。イカゲソで天せいろ、ってちょっと面白いでしょ。これで285円(+税)なのだから、安い。

数十分前はお客さんが一杯で店内からあふれだし、店の外まで人がいたくらいだった。なので、こりゃあ昼飯食いっぱぐれるぞ、と自炊部の売店で大ぶりなイチゴを1パック買っておいたのだが、それを昼飯代わりにすることなく蕎麦が食べられたのは良かった。

さて、部屋に戻ってまた風呂にでも入るか。

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