酢重正之 楽 新丸の内ビル店(03)

2016年11月11日
【店舗数:—】【そば食:669】
東京都千代田区丸の内

野菜そば(温)

丸の内で兄貴と会食。最近すっかりこのサイトには登場しなくなった兄貴だが、どっこいちゃんと健在だ。さすがに二児の父ともなれば、昔のように兄弟揃って遠征するような機会はなくなった。

一軒目、兄貴が選んだスペインバルを利用したのだが、ソフトドリンクでさえ一杯600円以上するので飲食がはかどらなかった。食べ物も、総じて値段が大変によろしいのでトリッパとかの煮込みばっかり注文。安くて手ごろなメニューがその手のものばかりだったからだけど、店員さんから「煮込み料理ばかりですけど大丈夫ですか?」と心配される有様。

そんな有様なので気持ちよく胃袋を満たすことはできなかった。では、ということで次は僕のター
ン。蕎麦でも食べて終わりにしよう、という兄貴の希望に従い、まずは新丸ビル7階の「ソバキチ」を訪問。以前訪れたことがあるお店だ。

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新丸ビル7階は、6階までの装いと異なっていて「秘密のスペース」感がある。兄貴もこれには感心してくれたのだが、あいにくお店が満席だったというのはいただけない。仕方なく、今来たエスカレーターをすごすごとUターン。

となると、このあたりで思い当たるのは同じく新丸ビルの地下一階にある「酢重正之 楽」だ。ここには過去2度ほど訪れたことがあったっけ。お上品な港屋インスパイア店。

酢重正之 楽 外観

このお店は昼しか訪れたことがないけど、夜はお酒も提供しつつシメに蕎麦を出すというスタイルのお店になっている。店頭には夜用のメニューが書かれた黒板が追加で置いてあった。

黒板を見ると、「レンコンの肉味噌がけ」や「揚げだし豆腐」といった和のちょっとした料理がずらりと並んでいる。値段は300円台から500円台で、手ごろ。いっそのこと、蕎麦はいらないから白米を出してくれないなな、と思ってしまうくらいのイイカンジな小鉢料理の数々。

カウンターだけの店内を覗き込むと、女性客も結構ここで楽しんでいる。一人客も、二人客も、焼酎や清酒を楽しく飲みつつ、料理をつまんでいた。女性一人客が酒を飲んでいる、というのがなんだかかっこいい。そんな姿が似合うお店。

酢重正之夜のメニュー

置いてある清酒のラインナップはなかなかものだけど、お値段もなかなか。一番高いのは青森の「豊杯」純米大吟醸。1合で1,610円だ。こういうカウンター蕎麦屋で飲むにしてはかなり高い。

おろしそば

兄貴が頼んだおろしそば冷(780円)。大根おろしがかかっている。それと大量の刻み海苔、白ゴマ。面が太いのは相変わらず。

野菜そば

一方の僕が頼んだのは野菜そば温(890円)。後で気が付いたが、前回訪れたときも野菜そばを食べたんだった。ついつい「野菜」と聞くと引き寄せられてしまう。日高屋でついつい「野菜たっぷりタンメン」を頼んだり、リンガーハットで毎度「野菜たっぷりちゃんぽん」を食べてしまうのと一緒だ。

「野菜を食べる俺ってヘルシー!」という自己満足臭がしてたまらなくイヤだ。あえてここでジャンクな蕎麦を選ぼうとしない自分が悔しい。

野菜そば 野菜アップ

野菜そばの具は、キャベツ、もやし、にんじん、刻み海苔、白ゴマ。キャベツよりももやしの量が多く感じるのは、今まさにキャベツが超絶高騰しているのと無縁ではあるまい。1玉400円近くするようじゃ、具にキャベツを使うのをためらって当然だ。

しかし、もやしの量が多いので、なんだかナムルを食べているような気になった。

酢重正之の太麺

麺は相変わらずゴワゴワの極太。蕎麦の風味が強いというわけではないが、太い蕎麦をガシガシと噛む感触は結構好きだ。しかしこの蕎麦には好き嫌いがはっきりわかれるようで、兄貴は「あんまり好みではない」と語っていた。もっと蕎麦はつるつるッといけた方が快感なのだろう。それはそれでよくわかる。

このお店は、つゆが妙にうまい分、野蛮な麺とのバランスが本当に取れているのか疑問に感じるときがある。ここの蕎麦を食べると、あらためて港屋のようなラー油をかけてギトギトさせた、ジャンクな麺が食べたくなる。よし、今度また港屋へ行こう。

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