2017年12月23日
【店舗数:416】【そば食:689】
東京都足立区千住
肉蕎麦つけ麺
週末午前を慌ただしく過ごしていたら、お昼を回ってしまった。
このあと、夕方からホームパーティーに招かれている。だから、遅いお昼ご飯を本腰を入れて食べるだけの時間も、胃袋も余裕がない。
かといって、ホームパーティーでどれだけの食事を食べるのか、質も量も検討がつかない。会話に夢中になって、後になってみると「あれ?案外食べなかったな」というのは、パーティーではよくあることだ。こればっかりは食べ物の量の問題ではない。その場の雰囲気だったり、料理の配置だったり、自分が陣取る位置だったり、複雑に要素が絡み合う。
そんなわけで、空腹で知人宅にお呼ばれするのも憚られたし、かといってあと3時間後に宴会だというのに満ち足りたランチを食べるわけにもいかない。
こういう時は、「これまで、『いつか食べてみよう』と思いつつも、食べそびれていたB級グルメ」を食べるに限る。「うわっ、うまそう!」というのはどうせすぐに食べる機会が訪れる。でも、「ちょっと気になるアイツ」程度の存在の料理やお店って、「いつの日か」と思い続けたままTo be continued、ということになってしまいがちだ。
今回とっさに思いついたのが、北千住マルイのフードコートにある「越後そば」だった。ここに、「肉蕎麦つけ麺」というメニューがある。いわゆる、「港屋インスパイア系」というやつだ。
この系統の料理の元祖である「港屋」についてはこちらの記事を。
そういえば最近港屋には行ってないなぁ。場所が不便だからなぁ。また行きたいものだ。
「1分少々お待ちいただきますがよろしいですか?」
と食券を差し出したら、店員のおばちゃんから言われた。ええもちろんです、1分なら逆に短いくらいです。
なんでわざわざ1分なの?と思ったら、冷蔵庫に入っていた豚肉(すでに茹でて火を通してある)を電子レンジで加熱するための時間だった。
それ以外の作業にも1分以上を要しているので、結局は2分くらいかかったと思う。
基本は、茹でおきした麺、作り置きしたつゆ、そして揚げおきしてあるかき揚げ、などを組み合わせるだけなので、駅構内の立ち食い蕎麦屋と一緒だ。それと比べて、この料理は確かに手間がかかる。
つゆに食べるラー油のようなものを入れ、水菜を浮かべる。蕎麦にはネギ、ごま、刻みのりをのせる。そして電子レンジで温めた豚肉も。
お値段が780円と、この手の蕎麦屋にしては単価が高いのには訳がある。手間がかかる。以上。
食べてみて、「あっ、しまった」と思った。
当たり前だけど、ここの麺はその他の蕎麦メニューと一緒のものを使っている。
港屋系のラー油が入った蕎麦、というのは、極太でゴワゴワして食べ応えがある麺が似合う。つるつるッと食べられる麺、というのはつゆとの絡みがいまいちだし、物足りなさを感じる。なにせ、こういうメニューを注文する輩というのは、「しっかりした食べ応え」が欲しい人だ。つるつるっ、ごちそうさん!という素早さは、いらない。
非常に物足りない印象を覚えつつ、食べ終えたお盆をお店に返却した。美味しいかどうか、ということではなく、違う競技だった、という感じだ。
コメント