東京 グル麺(05)

2019年09月21日
【店舗数:—】【そば食:720】
東京都千代田区丸の内

季節のかき揚げそば

グル麺

なんやかやで気がつくと5回めの来店となる、「グル麺」。東京駅東海道・山陽新幹線ホームにある立ち食い蕎麦屋だ。

紛らわしいのは、どのホームにもこの立ち食い蕎麦屋があるのではなく、1つのホームにだけあるということだ。もっぱら新大阪以西まで直通する新幹線が発着するホームに、このお店はある。

なので、「東京駅で立ち食い蕎麦」と思っていても、乗る予定の新幹線が別ホームだったり、または同じホームでも随分と距離が遠かったりする。このお店は、新幹線の車両でいったら14号車くらいのところ?に位置しているため、1号車に乗るつもりだった人の場合、300メートル以上歩く必要になる。

このお店には悪いが、ここの蕎麦が美味しいと思ってはいない。値段は高いし、積極的に食べる理由はない。とはいえ、これから数時間の新幹線の旅を前に、旅人であるおかでんはちょっと身構えるわけですよ。何かお腹に入れておいたほうがいいのではないか、と。

目的地に着くまでご飯を我慢したっていい。ご当地でうまいものを食べれば、それは旅情というものだろう。または、東京駅構内にある巨大な駅弁専門店で、東日本各地の駅弁を買い求めて車中で食べてもいい。これもまた旅情。

とはいえ、どうも違うンだよなあ。目的地で食べるったって、それじゃあ遅すぎる気がする。かといって、駅弁はうっかり買うと軽く1,000円を超え、気を許すと2,000円近いヤツを手にとってしまうようなブルジョアな食べ物だ。「とりあえずのメシ」として駅弁を食べるというのは、僕の金銭感覚だと無理だ。とりあえずナイフとフォーク、そして傍らには給仕でもいないと駅弁なんて食べられない。

そこで結局は「グル麺」になるわけだ。消極的選択というか、「僕にはこれが一番なんですよ」とはにかみながらチョイスするというか。あと、新幹線出発の30秒前くらいまでなら食べてられるという距離感がいい。

アド街で紹介されたそうで

店頭には、テレビ番組にて紹介されたという表示があった。

「東京駅BEST30」のうち29位として紹介された、というなんだか微妙な表現だけど、まあいいか。どうせアド街ック天国なんて、ランキングに意味はなく演出上の恣意的なものだし。

カツ煮そばと半ライスを組み合わせると、カツ丼風としても味わえる!・・・なんて言ってるけど、そりゃまあそうでしょう、としかいいようがない。カレー南蛮にライスをつけると、カレーライスとしても味わえる、というのと一緒だ。

お品書き

最近の立ち食い蕎麦屋の相場というのがよくわからない。おそらくこのお店は高いんだと思うんだが、確たる証拠がない。

かけそば単品だと、300円。一見これは悪くないプライスだと思う。しかし、ちょっとかき揚げでも載せたいねエ、と思うと俄然お値段が高くなる。うまい商売だ。

このパターン、知ってるぞ。はなまるうどんとかもこういうやつだ。かけうどんは安いんだけど、たかがわかめをトッピングしただけで100円とか値上がりする。もともとのかけうどんが安い分、トッピングによる総費用上昇というのは驚きをもって迎えられることになる。

グル麺の蕎麦

ここで正解なのは、かけそばを食べてひとまず小腹を満たす、ということだと思う。トッピングにお金をかけるくらいなら、かけそばを二杯食べた方が実は満足感が高いんじゃないかという予感がする。または、トッピングせずに浮いたお金で、新幹線の車内販売のカッチカチなアイスクリームを買うとか。

と、わかっちゃいるのに思わず頼んでしまったかき揚げそば。

ゆっくり食べたいところだけど、もう出発時間が迫っている。丼がやってきてからわずか2分で食べ終わり、あっという間にお店を後にした。気がついたら、「さて何を頼もうか」と悩んでいる時間よりも、いざ蕎麦を食べている時間の方が短かった。何をやっているんだ一体。それだったらカロリーメイトでも良かったのではないか説。

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