2020年01月22日
【店舗数:436】【そば食:724】
東京都新宿区百人町
肉南蛮そば
新宿に所要があって会社帰りに立ち寄った。用事を終え、さて帰宅しよう、と思ったが、そういえば今日は別に外食でも構わない日だ。最近、事あるたびに「ガツーン、ドカーンと何か腹にブチこみてぇなぁ」とぼやいている僕としては、何かここいらで一発カマしておきたい気分。
この一年くらいは同棲やら結婚やらで外食頻度が落ちていて、日々の家事やら結婚がらみのあれこれに気を取られっぱなしだった。そのせいで、とっさに「じゃあ、あそこで一発メシを仕込むか。」という案が出てこない。出てくるのは、苦笑。
もちろん、大盛りのお店なんてのは検索すればすぐに見つかるだろう。大盛りでなかったとしても、お店をハシゴすればいい。しかし、そうじゃないんだよなぁ。「よし、あれを胃袋に入れたらぁ」という前フリというか、心構え込みでの「ガツーン、ドカーン」だからだ。ネット検索で刹那的なワンナイトラブは本望じゃない。
たぶん新宿駅の近くに「肉のハナマサ」または「業務スーパー」があったら、そこで冷凍食材をしこたま買い込んで帰宅したと思う。電気フライヤーを使って、フライドポテトやら唐揚げやらアジフライやら、エンドレス揚げ物祭りでガツーンだろう。しかしあいにく、そんなお店はない。
なんとなくフラフラと、歌舞伎町にあるラーメン二郎に行ってみた。しかしちょうど定休日で、お店はやっていなかった。仕方がない、新大久保駅まで歩いて家に帰るか・・・
と、ここで思い出したのがこのお店。「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」。
以前、大久保のお店にいったことがある。「港屋」インスパイア系の、がっつりしたつけ蕎麦を出すお店だ。
その系列店が、職安通り沿いにあるのは以前から知っていた。「激辛グルメ祭り」のオフ会に参加する都度、大久保駅から歩いてこのお店の脇を通過していたからだ。
たまにはここで蕎麦でも、といつも思っていたけど、さすがにこれから激辛を食べに行くのに蕎麦を食べる余裕はない。毎度スルーしてきた。
よし今回はここにしよう。ボリュームもあることだし、ガツンと感はあるだろう。
このお店、略称が「なぜ蕎麦」って言うんだな。
それはともかく、冬季限定メニューがあるとは驚いた。やるなあ。
しかし、冬だからといって旬の魚介や野菜がはいっているわけではなく、温かい蕎麦推しということだった。肉南蛮そばが一押しっぽい。
並790円、大890円。いいね、昨今ラーメン店でうかつに大盛りを頼むと1,000円いっちゃうことがあるけれど、このお店は890円というのは嬉しい。もともと並でもそれなりの量だし。
で、出てきたのが肉南蛮大盛り、890円。
温かいつゆはラー油が注がれ、油膜が張っている。とはいえ、そこまでくどい食べ物ではない。ラーメンのこってりさと比べれば、ぜんぜん淡白だ。なので量が多くてもすいすいと食べられる。僕基準では、の話だけれど。
具は、麺を覆い尽くすキャベツと、豚肉。七味が一番上にのっかっている。
ラーメン二郎だと「キャベツ少量で、もやしばっかり」というお店もあるけれど、ここはもやしでかさ増しはない。なかなかなボリューム感だ。ただし、丼は一般的なラーメンどんぶりよりは小さいと思う。まあ、ラーメンじゃないし。
つゆが溢れることも見越して、受け皿が丼の下にしいてある。こういう蕎麦はお目にかからないので、たのしい。さあ食べるぞ、という気合が入るぜ。
で、食べてみたんだけど、思った以上に食べやすく「あれっ、あれれっ」と自分自身びっくりしながらもあっという間に食べ終わってしまった。ゴワゴワした麺とかで食べるのに難儀したほうが食べごたえがあるのだけど、案外麺がするっとしていた。
お陰で、「よっしゃああああ、満腹になったああああ」という達成感with若干の罪悪感、というのがないまま「うん、ひとまず腹は満たされた、けれども。」という状態になってしまった。これはお店が悪いんじゃなくて、単に僕が油断していたというだけのことだ。
「唐揚げ単品を追加注文しておけばよかったか?いやでも、そういうあわせ技じゃない気もするな」
などと首を捻りつつ、お店を後にした。
お店の前に、黄色い看板の飲食店が見える。
「本場台湾拉麺」「担仔麺」という文字が見える。そして店名は「心斎橋 味仙」。
あれ?台湾ラーメンの発祥である名古屋の中華料理店「味仙(みせん)」の支店がここにあるのか?と思ってしまうが、店名はあくまでも「心斎橋(みなみ) 味仙(あじせん)」。スゲー紛らわしい。
よっぽどここにも突撃しようかと思ったけど、そこまでこれ以上食べたいというわけでもなく、やめておいた。
あー、久しぶりにわんこそばを食べてみたくなった。
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