一由そば(04)

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2021年05月21日
【店舗数:-】【そば食:736】
東京都荒川区西日暮里

そば普通JKB

テレワークが当たり前になって1年以上が経つ。会社に行くほうが珍しいくらいの日々を送って久しい。

会社に行っても、社員食堂は開店休業状態になっていて、アラカルト形式で選べる料理の品数がぐっと減ってしまった。おかげですっかり魅力が失せてしまい、会社に行ったからといって良いお昼ごはんが食べるわけでもなくなった。

昔は社員食堂で「野菜小鉢2皿、納豆、味噌汁、ご飯」という組み合わせを作るのが僕の定番だったのに。

なお、納豆とご飯は家から持参だ。野菜小鉢は80円から120円、味噌汁は30円。だからお昼ご飯は1食270円くらいだった(家から持ってきた食材のお金は除く)。

緊急事態宣言が初めて発令された1年前は、「地元のお店を支援しなくちゃ!」と義務感を覚え、お昼ごはんはあっちこっちのお店でテイクアウトをしていたものだ。それが今じゃ、すごく雑になってきている。1年という月日の間に、「地元を支援しよう」という緊張感が溶けてしまったからだ。

そしてそれだけじゃない、テレワークの弊害というのがメシ選びにおいても如実に出てくることを悟った。自分の時間に「遊び」がなくなったために、お昼に何を食べよう?ということすら考える余裕がなくなったからだ。

どういうことかというと、今の僕は朝6時15分に起きて、朝ごはんを食べて、7時には仕事を開始している。通勤時間はもちろんゼロだ。自宅から駅に向かう間や、通勤電車の中、職場の同僚との他愛のない会話といった「外部情報」から、「よし、今日は一発アレを胃袋にズドンといっとくか!」という欲が湧いてこない。そういう隙やゆとりが全然ない生活になってしまった。

一心不乱に仕事に没頭しているつもりはないんだけれど、1年前のように「あの店も、このお店もまだ行ったことがない。よし今度行こう」とGoogle Mapを見ながら昨年を練るようなことはしなくなった。

たぶん、自分に子供できたこと、そして育児に伴ってパートナーのいしがずっと自宅にいることも理由の一つだと思う。僕は人前でいいカッコをしたがる性分なので、他人の目があると俄然「頑張ってます感」を出す。出産前いしが仕事をやっていた頃に僕がだらけていたというわけじゃないけれど、その時以上に時間に厳格になり、ぴっちり1時間で仕事に戻るし、妻子を置いてランチ食べ歩きに惚けるなんてこともしない。

五十肩の治療はまだ続いていて、そのために週3回から4回、お昼休みに整形外科に行って注射を打ったり物理療法のリハビリをやっている。

そうすると、昼休みはほとんど時間が残らない。だから、「ちょっと自転車で足を伸ばして」なんてできなくなっている。

たまには近所で外食をするのだけれど、多くのお店が僕をがっかりさせるものだった。それは、昼飯時にオフィスや工事現場から出てきた同僚同士が、メシを食べながら大声で喋っているからだ。もちろんマスクをせずに。ほんと、勘弁してほしい。

コロナが怖い、という感覚はあまりないのだけれど、「これだけ生活に支障が出るほど自粛してるのに、今更無防備な他人に病気をうつされたくはない」という気持ちがとても強い。ふざけんなよ、と思ってる。だから、「同僚と連れ立って昼飯を食いに行く系」の飲食店は、たとえ入口の扉が開いていようとも利用しないつもりだ。

あるラーメン店は、アクリル板をカウンターに設置し、CO2モニタも店内に備え付けられていた。意識が高い。・・・でも、そのCO2モニタ、開け放しにしたお店の入口に設置されていた。うん、それって意味がないと思う。ラーメン店なら厨房の換気扇がいつも回っているだろうから、入口から厨房に向けてはつねに換気されているだろう。だからCO2モニタは入口付近じゃなくて、もっと空気が淀みやすい客席の奥のほうに設置するのが正解だと思うがどうなんだろう。

JKB

この日、日暮里駅界隈に用事があって出たついでに「昼飯どうしようかなぁ」と悩んでいたのだけど、ちゃっと食べられる「一由そば」に入ることにした。ここなら、みんな無言で食べる。そしてお店が混んでいるときは、店頭の路上で立ち食いをしている人がいる。僕もストリート立ち食いをここでやってみようと思った。

いつもジャンボゲソ天のそばばかりを食べているので、今回くらいは違うものを食べたい。とはいっても、ジャンボゲソ天が色褪せない魅力なのは間違いなく、そこから遠ざかるのも悔しい。

そういえばこのお店、「JKB」というトッピングがあることを思い出した。なんだこれ?

店頭のメニューには、単に「JKB」とだけ書かれていて、それが何の略なのかわからない。でも、名物・ジャンボゲソ天が160円なのに対しこのJKBは190円なので、ジャンボゲソ天の上位互換であるとおもわれる。おそらく、「J」はジャンボの略なんだろうし。J:ジャンボ K:かき揚げ・・・B?なんだろう、このBって。

「暖かいそば」を「普通」サイズで頼み、そこに「JKB」をトッピングしてみた。410円。出てきたのがこれ。唐辛子は後で僕がトッピングしたもの。

見た目、このJKBはジャンボかき揚げで間違いないようだ。かなり大きいかき揚げがどーんと入っている。見た目はゲソ天のようだが、そうではないとなると・・・?

食べてみた。あれれ、ゲソ天だぞ。

いや、ゲソ天で間違っていないんだけど、これは・・・たこ焼き?あれ?

何に近い味だろう?とかき揚げを食べながら考えてみたら、一番近いのがたこ焼きの味だった。ああ!わかった、紅生姜が入っているんだ。

これでJKBの正体がわかった、ジャンボかき揚げ紅生姜の略だ。そういうことかー。

紅生姜だけでなく、ゲソも入っている。だからお値段がジャンボゲソ天よりも高くなっているわけだ。これで納得した。

うまいか?と聞かれたら、僕は「たこ焼きを食べている感」を強く感じてしまい、「これだったらジャンボゲソ天のほうが好みだ」と答える。細かい具材である紅生姜をかき揚げとしてまとめるためか、小麦粉の量がジャンボゲソ天よりも多い気がする。そのため、もっさり感が強く、食べごたえが強い。そして紅生姜の強い風味で、この蕎麦の味が決まってしまう。

次にこのお店を訪れる機会があれば、ジャンボゲソ天に回帰しようと思う。

ちなみに僕は店の外に出て、路上でズルズルと蕎麦をすすっていたのだけど、お客さんが次々とやってくる様は本当に壮観。ひっきりなしだ。まるで駅のホーム上のお店か?というくらい、人が途切れない。

そしてそのお客さんたち、多くは常連と思しき人たちは、トッピングを2品程度頼んでいることが多い印象だった。どんな金持ちだよ!と驚く。しかし、店員さんから告げられる金額は僕と同じ程度か、むしろ安い。えええ、どういうことだ。

よくよく聞いてみると、「ミニゲソ(70円)」や「舞茸天(80円)」といった安いトッピングが存在し、さらには「半分の量でも注文できます」とされている「ちくわ天(120円=半分にすると60円)」などと組み合わせていることがわかった。そんなことができるのか!

ジャンボゲソ天に回帰するんじゃなくて、このお店のいろんなトッピングを載せまくりたい。蕎麦が隠れるほど、頼みまくりたい。そういう夢の丼を一度作ってみたいものだ。次の課題だな。

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