秋の味覚狩り2002
日 時:2002年(平成14年) 10月12日~14日(2泊3日)
場 所:無印良品南乗鞍キャンプ場
参 加:おかでん、ばばろあ、ひびさん、しぶちょお(以上4名)
2002年秋。体育の日三連休、アワレみ隊はまたもやキャンプを開催することにした。7月に南乗鞍キャンプ場で合宿を張ったが、これが思ったよりも塩梅良かったからだ。
今回もまた同じ南乗鞍キャンプ場を確保し、今度は2泊3日と一泊多い行程での合宿を計画した。やはりキャンプは2泊しないと、割に合わない。1泊だと、テントなどを一生懸命建立したかと思ったらすぐにばらさないといけないので慌ただしい。
今回はキャンプ場ありき、のキャンプとなるわけだが、これが昔のように「ドライブ&キャンプ」の、その場の成り行き任せのキャンプだったら開催すら危うかっただろう。○○へ行く!」という大きな目標地点がないと、旅の動機づけがしっかりせずにテンションが上がらないからだ。「あそこもいいけど、こっち方面もいいねえ」なんて言っている間に時間切れになって開催中止、となっていたと思われる。その点、「転向宣言」でオートキャンパーに化けたのはある程度成功だったといえる。
2002年10月12日(土) 1日目

前回同様、11時に木曽福島駅集合で名古屋方面組と東京組とが合流。
今回東京組は、中央道の大渋滞を避けるために朝5時東京を脱出。8時過ぎには木曽福島に到着してしまっていた。しばらく関所跡などを愛でて時間つぶしをし、集合場所へ。
買い出しののち、お昼ご飯を食べて(蕎麦屋2軒ハシゴ!)、いざ南乗鞍キャンプ場へ。
到着してみると、乗鞍岳が正面にカーンと見えた。おお、いい景色だ。

われわれは人目を避けるように、キャンプサイトの一番端っこのエリアを陣取ってあった。
プライバシーはある程度確保してくれているこのキャンプ場ではあるが、やはりすぐ隣に人がいないに越したことはない。
到着して早々に荷ほどきを開始。

今回初登場したのはタープ。日差し除け、雨除けになる簡易テント。オートキャンパーの象徴みたいで、一同「おおお」と感慨深い。「俺らもこういうのを使うようになったんだ」という感動半分、自嘲半分といったところか。
二本のポールと紐でテントを自立させるのだが、これが結構難しい。何度も直したが、結局写真のように中央部がたわんだ形になってしまった。これで正解なのか、それとももっと頑張る余地があるのかさえわからん。とりあえず、これ以上これにかかわっているときりがないので、いったんこれでお茶を濁すことに。

名古屋組のしぶちょおとばばろあがホームセンターで調達してきたオガライト。アワレみ隊初登場だ。おかでんからしたら聞いたことすらない謎の物体だが、触ってみて納得、「おがくずを固めたもの」だった。なるほど、だから「オガ」ライトなんだな。
今晩の食事用に炭火が必要だったので、ちくわぶのような形をしたオガライトを炭ほどの大きさに切断しておく。
着火・・・しないんだな、これが。後で調べたら、オガライトの特徴として着火性に優れているという話だったが、ガスストーブで火を当ててもなかなか火がつかずかなり難儀した。

一方こちらは料理担当。
木曽福島で買い込んできた2泊3日分の食材を整理しつつ、夕食の準備をしているばばろあとひびさん。

キャンプ場一面のすすき。われわれが今回テントを張ったエリアは比較的平地で、テントサイト地図を見るとサイト同士の距離が狭く、プライバシーが確保されないように見えた。
しかし、実際は背丈以上の高さがあるすすきが視界を遮ってくれて、プライバシーはほぼ保たれるという結果になっていた。こういう「自然を活かしつつ楽しいテント生活を送れる」工夫をしているのが無印良品のキャンプ場の特徴。とても快適だ。

今晩は焼肉。
キャンプ場到着日は何かと慌ただしいので、焼肉のように下ごしらえが少ない料理は重宝する。それに、焼肉やると「なんだかキャンプやってるゥゥゥ」感がするし。
いや、「焼肉」という表現はよくないな。「バーベキュー」と形容したほうがよさそうだ。

オガライトは、一度火が付くとやたらと盛大に燃えてくれた。
本来なら「もったいない」となるところだが、何しろ1袋(10キロだったかな?)買っちゃったものだから量だけはやたらとある。これを2泊3日で使い切らないといかんわけで、そりゃあ盛大になるわな、と。センターハウスで薪を買わなくても十分じゃないか?というくらいだった。
ちなみにそんなすごい量だけど、お値段は1,000円程度しかしないのだからオガライトすげえ。さすが、廃棄物となるおがくずを固めたものだけある。エコ!・・・なのかな、これって?

日が暮れたころ、準備完了。先ほどまで盛大に火を噴いていたオガライトを鎮火させ、焼肉用に炭モードにチェンジ。
さあ、乾杯ですよと。やあ、いい雰囲気だ、乾杯してからのビールがうまいぃ。ぐびりちょろりとな。ひゃーっ。飲むビールはもちろん「キリン秋味」。秋だものね、やっぱり。
そうそう、秋といえば、われわれがこの施設を使う2泊3日の3日目で、この南乗鞍キャンプ場は今シーズンの営業を終了するのだという。10月中旬で営業が終わるなんて、さすが標高1,600mにあるキャンプ場だけある。もう冬に届く一歩手前なのだった、ここは。

B B Q ! B B Q !
特に奇をてらった焼肉ではなく、ふつうに焼肉だ。

よく雑誌やテレビで見かけるキャンプBBQでは、料理自慢な人が表れて「たれを一工夫しまして」とか「この食材はこうやるとひとあじ変わっていいです」とか言うのが定番だが、うちらはそんなことしなくても十分だもんね。というか、そこまで考えが回らなかった。2泊3日のキャンプやらにゃならん、しかも今シーズン最後のキャンプともなれば食材(含む調味料)は余らせたらいかん、という制約があるし。
野菜はキャベツ、玉ねぎ、茄子、ピーマン。うわあ、本当にベタな焼肉野菜だ。かぼちゃを使っていないのは、下ゆでしないで生で焼いたいらどうせ黒焦げになるのがオチだからだ。だからやめておいた。

食後、再度オガライトをたき火モードに切り替える。
最初に火をつける際には結構苦労させられたオガライトだが、いったん火が付くとあとは楽だった。

オガライト、ものすごい熱量だ。盛大に燃やしているから、というのを差し引いても強烈。おもわずひびさんがタオルで顔を覆うくらいだ。風呂の焚きつけに昔はよくつかわれたらしいが、なるほど納得の熱さ。

このころになると標高1,600m、一気に気温が下がってきている。それなりの装備を着込んでいても寒くなってきた。しかし、目の前のオガライトは猛烈に熱い。体を温めようにも、近づくと熱すぎるのでなかなか「ベストポジション」を見つけるのが難しかった。ぢょうどよい「湯加減」ならぬ「空気加減」が見つからない。背中は寒くて腹側は熱い。結局、時々魚を焼く感覚でくるっと火に背を向けるのがベストだった。

宴会終了で、寝る準備にとりかかる。「今晩は冷えるぞ」
と各自覚悟の上で防寒対策に余念がない。しぶちょおはホッカイロを手にしている。
2002年10月13日(日) 2日目

夜が明けた。
誰一人凍死することなく生還。
起き抜けの写真を撮影しようとしたら、レンズが曇った。それくらい気温(室温)が下がっている。


「ああ、これは寒いわけだ」
外に出て納得。テントのひさしは夜露がたまってたわんでいたのだが、その夜露が凍っていた。どうやら夜間には氷点下まで気温が下がったらしい。おい、まだ10月13日だぞ。もうそんなに冷え込みやがりますか。
あと、二台仲良く並んでいる車には霜が降りていた。

「とりあえずトイレトイレ」
寒い中寝ていたので、一同トイレへ。
ふとサニタリー棟から振り返ると、そこにはすがすがしい空気とともにたおやかな景色が広がっていた。キャンプで気持ちが良いのはやっぱり朝だ。

ばばろあがなにやら鍋に小麦粉を入れてこね始めた。何を作るつもりだろう?
ばばろあは粉料理に人一倍愛着があるらしい。以前も「バノック」なる料理を作ろうとして失敗した経緯があったっけ。

玉子の白身だけをフライパンで焼くばばろあ。何を作る気だ?

焼いた白身をくるくると巻いて、「白身玉子ロール」の完成。味付けは塩胡椒だけ。
なんでこんな代物を作ったのか今では覚えていないが、たぶん黄身の部分は粉料理のほうに使われ、白身だけ余ったからだと思う。


次にばばろあが食材庫から取り出したのは「宇都宮餃子」。朝から餃子とはなんともいい加減だが、なんとこれ、18個入りで100円なのだった。安さにつられて買ってしまった物を今ここで放出。
フライパンいっぱいに並べて加熱。

程よい焼き色の餃子完成。
その他の料理ができるのを待って、となると結構待ちそうなので、餃子は先に食べちゃうことにする。いただきます。
味はまあ、ふつう。
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