温泉浸かっちゃいました
日 時:2007年(平成19年) 09月23日~24日
場 所:草津温泉、沢渡温泉、川原湯温泉
参 加:おかでん、しーちゃん、ひびさん、しぶちょお(以上4名)
どういう経緯で今回の旅行がセットされたのかはよく覚えていない。
確か、しぶちょおはひびさんを東京でピックアップしてから現地入りしたはずなので、ひびさんの東京出張にかこつけて旅行を企画したんだと思う。
温泉に行きたいね、という話に、「ひびさんは草津温泉を満喫したことがまだないらしい」という情報が加わり、「それはいかんな、ではぜひ草津温泉にいかなければ」という話に展開したんだと思う。
今回初登場はしーちゃん。女性だ。アワレみ隊隊員ではないが、おかでんの知人ということで参加することになった。彼女も温泉を愛しているが、まだまだ経験値が少ない状態。
2007年09月23日(土) 1日目
集合場所は群馬県は渋川駅。まずはお昼ご飯を食べよう、ということで、目の前にあった「老虎麺飯城」というなんて読めば良いのかまず悩んでしまうお店に入る。
「どうせ駅前の中華料理屋だから、味は大した事ないのだろう」と誰しもが思っていたのだが、予想外に美味くてびっくり。侮れんなあ。
草津温泉に向かう。
路上駐車がいっぱいいる。草津は駐車場があることはあるのだが、ちょっと温泉街の中心地から外れているので不便。その結果近場の迷惑にならなさそうなところに路駐、というのが多い。
湯川の脇になにやら科学的な建物がある。
何かというと、石灰を貯蔵するタンクだった。ここ湯川は強い酸性(PH2.0-2.2)であり、そのまま下流に流れると農業用水にも工業用水にも使えないし、生物は死ぬしでこりゃたまらん状態になるわけですわ。そのため、ここで石灰水を投入し、中和した状態で下流に水を流しているのだった。
それにしても、自然の強酸性に対抗して中和し続けるってものすごい大変な事だと思う。きりがないんだから。よくやるもんだ。
人間が大自然に抗っている様子。橋の下から石灰水が投入され、湯川が白濁している。いくら石灰があっても足りないな、これは。
湯量豊富な草津温泉ならではの悩み、だろう。そういえば草津の人は虫歯になりやすいという話を聞いたことがあるな。酸性の水を普段飲んでいるので、歯がボロボロになるんだそうだ。すげー。
煮川の湯。煮川源泉を使っている唯一の外湯。草津にはこういう誰でも入る事ができる外湯が10以上ある。
今回はこの煮川の湯はパス。以前入った事があるのと、ここは湯温が非常に高いから。
結局われわれは千代の湯にお世話になることにした。湯畑源泉。草津の共同浴場は場所によって源泉の種類が違うので楽しい。
千代の湯は他の共同浴場と比べて大きい。お手洗いや飲水所まであるくらいだ。これは、千代の湯に「時間湯」という施設が併設されているからだ。いや、正確には時間湯の施設に共同浴場が併設されているといた方が正しいか。
中に入ると、向かって右側だ男性用浴場、左側が女性用浴場、そして正面が時間湯。
「草津ならではの入浴法 時間湯 体験してみませんか!」という張り紙があった。
なんでも、「湯長の指示に従い、湯もみ→かけ湯→入浴という一連の過程で高温の温泉に入ります」なんだそうだ。
この一年後、おかでんは時間湯を実際に体験している。その時の様子はこちらに詳しい。
今晩の宿は草津温泉ではない。草津から渋川方面に手前にある、「沢渡(さわたり)温泉」がそうだ。
草津温泉のきっついお湯に入った後、ここで「上がり湯」を使う、というのが古くからよく行われていたらしい。沢渡温泉のお湯は癖がなく、さらりとしているから草津温泉の毒っ気を抜くには丁度良いのだろう。
われわれもそれに倣って、草津温泉の後は沢渡温泉、というわけだ。
「一浴玉の肌」と言われるそうで、美人の湯でもあるらしい。
宿泊する宿は沢渡温泉では一番有名な宿である「まるほん旅館」。ここを選んだのは「日本秘湯を守る会」の会員宿だからという理由もある。ちょうどおかでんは秘湯を守る会のスタンプを集めていた時期だったため。
宿のフロント。
ジュークボックスが置いてあったのが印象的。
通された客室。
お手洗いが併設されていて「おおー」と思わず感動する。普通われわれが泊まる宿というのは、安く泊まれりゃそれでいいや、というスタンスなのでトイレ無しが多い。だからトイレ有りの部屋というのはちょっとめずらしく、興奮してしまったのだった。
それにしてもこのお手洗い、部屋の入口側にあるんじゃなくて窓際にあるというちょっと変わった部屋の作り。
部屋の中の様子。
テレビが非常に小さい。でも、左右に物がある関係上、これ以上大きなテレビは据え付けられない。地デジ移行の際はどうするんだろう?小さな液晶テレビにでも買い換えるのだろうか。
冷蔵庫があった。中を開けてみたら、空っぽ。というか、電源が入っていない。必要に応じて持ち込んだものをここで冷やしてください、というスタンスなのだろうか。だとしても、ジュース類をストックする棚が邪魔していて、物がほとんど入らない。
料金表が宿の案内の中に入っていた。
「追加料理」がちょっと面白い。「天ぷら」とか「あゆ塩焼き」があるのはまあ理解できるが、「冷や奴」とか「生卵」というのがあるのが不思議。追加料理っていうのは夕食の席上で食べるものだと思うが、冷や奴を追加で頼むシチュエーションって一体どういう状況だ。生卵、どうするんだ?ご飯にかけて食べるしか思いつかない。
そもそも宿メシというのは量が多いものであり、追加なんてしなくても十分ではある。でも地場の名産品が別料金であるなら、それを頼んでみようとなるのは理解できる。しかし、冷や奴とか漬け物とか酢の物って・・・。うーん、頼む人、いるんだろうか?
いっそのこと、自らが頼んでみて実践するというのは手だが、あまりに間抜けなのでやめた。
あと気になるのは、「御飲物料金」のなかにあるビール。ビール735円。うーん、旅館料金ですねえ。非常に高い。まあこれは仕方が無い。しかしその一段下の行にはこんな文字が。「ビール(小) 210円」。ビール(小)って何だ。めっぽう安いぞ。グラスビールなんだろうか。まさか、ビール小瓶で210円ってことはないと思う。気になるなあ。
女性陣が浴衣に着替える、というので男性陣は部屋の隅へ。障子を閉め、その向こうで女性たちはキャッハウフフと着替えを開始。
試しにこちらの電気を消してみて、向こうだけ照らしてみた。シルエットが見えるかと思ったが・・・なんにも見えやしねえ。
まるほん旅館は内湯が有名だが、まずは外にある沢渡温泉の共同浴場に行ってみる事にする。まるほん旅館と隣接する形で共同浴場はある。
入浴料大人300円。
源泉持ち帰りも対応していて、10L以下100円、20L200円。
「オーエル?一人のOLで運べる量だと100円、二人のOLで運ぶ量だと200円ってことか」
共同浴場の壁には名札がずらりと並んでいる。その名札には「ドライヤー」とか「扇風機」と書かれているので、どうやら寄進した人が一覧表示されているらしい。
「素晴らしい。では僕はうちわを寄進しようと思うが、どうか」
「うちわ、既にあるよ」
「あれっ」
うちわがいくつも壁に刺さっていた。さすが名札の数は伊達じゃない、必要なものはほぼすべてそろっているのだった。あとはマッサージチェアを進呈します、くらいじゃないと出番はないんじゃあるまいか。
共同浴場の浴室。
二つ浴槽がある。どういう使い分けをするのか、よく分からないが、二つに分かれているということは何らかの意味があるのだろう。
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