時間調整のための登山【木曽駒ヶ岳】

2010年、9月の三連休。アワレみ隊の天幕合宿が長野県伊那市の「小黒川渓谷キャンプ場」で開かれることになった。年齢のせいか活動がおとなしくなっているアワレみ隊であったが、伊那といえばローメン!羊肉!そして馬肉も名物!と食べ物のイマジネーションを膨らませているうちにがぜんやる気が出てきた。2010年二回目になる天幕合宿、決行と相成った。

しかし、テンションが上がっているのはなにもアワレみ隊隊員だけじゃない。世の中数千万人はいらっしゃる、「カレンダー通りに会社に行き、休んでいる人と、その家族」もまた同じなり。みすみす9月の三連休を見逃す手はあるまい!とばかりに、血眼になって行楽にあけくれるのだった。

皆様それぞれ行楽して頂くには何ら問題はない。どうぞ楽しんできてください。しかしだ。「行楽に行くための交通手段」が完全にバッティングしてしまうのだった。

2010年9月18日。中央高速道下りは、早朝から禿げ上がるほど激しい渋滞が予想されていた。道路交通情報センターが何かの恨みでもあるんじゃないか、というくらい鬼畜の渋滞予報。その距離、40km。通過に一体何時間かかるんだ、それ。

そんなわけで、「伊那のキャンプ場にお昼に到着=逆算したら、朝9時くらいにでればいいかな?」なんてのは甘すぎて甘すぎてお前はアスパルテームか、というド勘違いなのだった。もちろん、渋滞考慮して1時間ないし2時間くらい前倒し、という比較的良心的プランも駄目だ。中央道さんナメんな。

結局、気持ちよく現地に到着するためには早朝出発、早朝現地着という「渋滞を完璧に避ける」のに限る。早起きしなければならないのは正直しんどいが、渋滞でうっかり居眠りして前の車にぶつかっちゃった、みたいなリスクを避けることができる。そして、早く現地入りできるので、そこで何か遊ぶことができる。

とはいっても、朝7時とか8時くらいに伊那の方に着いて、数時間過ごせる娯楽施設って何だ・・・?カラオケボックスとかネットカフェはごめんだ、何が悲しゅうて伊那まで来てそんなことせんといかんのよ。

数時間の娯楽。地図を見ていたら、今回訪れるキャンプ場は日本百名山の木曽駒ヶ岳山系の中腹に位置することに気がついた。おお?これはナイス発見、俺。木曽駒ヶ岳、登っちゃおーぜ。

木曽駒ヶ岳。全国あちこちに「駒ヶ岳」を名乗る山はあるが、その木曽バージョン。標高は2,956mもあり、全国駒ヶ岳連合会があるとすれば親分さんにあたる高度を誇る。

いやいや待て待て、そんな山に「キャンプの集合時間までの数時間」に登っちゃおー、なんてなんて傲慢な。そんな簡単に登れるわけがなかろう。

いや、これが登れるんだな。木曽駒ヶ岳には標高2,600mまでロープウェイで登れてしまうのですよ。あとほあ標高300m分歩いて稼げば山頂、というわけだ。数時間で登って降りてくることは、物理的に可能。

こういう「手抜き登山」の情報だけはよく覚えている。ここ数年山から遠ざかっていたというのに、すぐに「木曽駒?ロープウェイだ!」と思い出すんだから。そんなわけで、山仲間でもあるコダマ青年から「軟弱者!」と笑われるわけで。

2010年09月18日(土)

06:12
渋滞はなにも高速道路だけの話だけじゃない。

木曽駒ヶ岳は、交通の便が比較的良い上に手軽に標高2,600mまで行けるということで、観光客が非常に多い。このロープウェイも激しく混む、というのは特に有名。

ロープウェイの終着点「千畳敷」には、千畳敷カールと呼ばれる氷河期時代の名残があり、そのスプーンでえぐったような山の斜面には一面の高山植物が咲き乱れる。季節次第だけど。そんなわけで、山に登りたい人だけでなく、「気軽に標高高いところ行ってヒャッホーしたい人」「お花に興味がある人」などの合戦場となるのがロープウェイなのだった。

おかでんは、天幕合宿を共にする他のメンバーに「12時過ぎにはキャンプ場入りする。そして一等いい場所を確保しとくけん」と宣言してあった。まさか、ロープウェイの渋滞でにっちもさっちもいかなくなってしまい、予定を大きく遅刻してしまうというわけにはいくまい。なお、ちっくら山に登ってくらぁ、という話はメンバーにはしていない。「怪我とかしたらどうするんや、やめとけ」と止められたら悲しいので。

そんなわけで、朝4時過ぎには家を出て、現地を目指す。まだ昨晩の仕事の内容が頭に残っているようなありさまで、眠いやら脳内がもやもやするやら、困ったもんだ。

幸いというか計算通りというか、中央道の渋滞は華麗にスルー。そりゃそうだ、朝5時には八王子通過しとるんだ、これで混んでいたらもう諦めて家に戻って寝る。

PAにデイリーヤマザキ

辰野PAでいったん立ち寄り。朝食を仕込んでおく。

普段朝ご飯を抜きがち、というかぶっちゃけほとんど食べないおかでんだが、さすがに山に登る前は食べておかないと。

「山登り!カロリー消費するチャンス!」とばかりに食事をケチると、後で大変な目に遭うからそれはやめとけ。

吉野家牛肉まん

目にとまったのは、「吉野家牛肉まん」というもの。ほう、牛丼まん、ではないし、キン肉マンでもなく、牛肉まんか。いつの間にこんな商品がデビューしていたのだな。

最近、すき家、松屋、吉野家の牛丼御三家の仁義なき牛丼戦争がなにかと話題になるが、吉野家はいつの間にかこんな商品を!牛丼が駄目なら中華まんだ!・・・時期が時期だけに、なんだか「新境地開拓」というよりも「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」に近い印象を受ける。大丈夫か、吉野家。昔だったらブランドイメージを重視してこういうオファーがあっても断っただろうに。

これで万が一(あっ、失礼、言葉が滑った)大成功した場合は、第二弾ということで「牛鍋まん」がでるのかな。中に白滝が入っていたり。うわあ。

牛肉まんの中身

味っすか?いやー。牛丼を期待すると、「肉まんじゃん!」となるし、肉まんを期待していると「なんか味が違う!」だし、微妙っすわ。こんな中途半端なものを売るより、デイリーストアで吉野家の牛丼をそのまま売った方がいいんちゃうんか。

菅の台

07:00
悪口を言ってはみたものの、朝ご飯パワーおそるべし。温かい紅茶を飲んだせいもあってか、しばらくしたらがぜんテンションがあがってきた。テンションあがるついでに、前を走っていたパトカーを追い抜いたら「そこの車左に寄りなさい」と呼び止められ、怒られた。切符をきるほどのスピードじゃなかったけど、パトカー抜くのはやめれや、こっちだって体面ってぇのがあるから、だって。ごめんなささいごめんなさい。

パトカーに呼び止められて心臓バクバクだったので、駒ヶ根ICで降りるところをうっかり降りそびれ、はるか南の松川ICまで進んでしまった。ここでも職員さんにごめんなさいごめんなさいしながらUターン。

そんなドタバタがありながら、到着したのは駒ヶ根IC降りて近くにある「菅の台」という場所。ロープウェイ乗り場がある「しらび平」はまだまだ先なのだが、交通規制が敷かれていて一般車両は入る事ができない。ここからバスに乗っていくことになるんだと。

朝7時だというのに、駐車場に誘導するおじさんたちがいっぱい道路に出ている。「お土産物を買ったら駐車場代無料」みたいなところはないか、と思ったが、そんな商売ッ気はみじんもなかった。単純に駐車場への誘導と、強行突破せんとする乱暴者を阻止するための要員。

菅の台の駐車場領収書

朝が早かったこともあって、バスターミナルすぐ脇の駐車場に車を駐めることができた。ラッキー。駐車料金500円。山中一泊や二泊しても500円均一らしい。

バス乗り場

07:00
バス乗り場。朝7時といってもそれなりの人が集まっている。一体どこからやってきたのだろう?

バスターミナル風にはなっているが、行き先は「駒ヶ根駅行き」か「しらび平行き」のみ。ここから乗ってくる乗客が多いから、それなりに大きな乗り場をこしらえたらしい。

そんな人混みがイヤな方に朗報!レンタサイクルもあるよ。ご希望の方はチャリンコでしらび平(標高1,662m)を目指せ!

いや、絶対無理ですからそれは・・・。レンタサイクルは駒ヶ根界隈を散策するのには向いているけど。

このバス乗り場周辺は比較的開放感のあるなだらかな場所で、自転車を漕いでヤッホーヤッホーしたくなる。駒ヶ根にお越しの際は、ぜひどうぞ。

チケット売り場

07:02
バスとロープウェイのチケットを買う。

やあ、売り場の皆さん朝からご苦労さんです。一体この人達、何時起きなんだろう?

多分山登りのシーズンだけはメチャ早起きしなくちゃならなくて、それ以外の季節はゆっくり出勤、なんて事になるのだろうか。

運賃表

さて、お値段。

しらび平までのバス往復と、しらび平~千畳敷のロープウェイ往復の運賃がかかるのでお値段は結構高め。いや~ん、と両目を手で覆い隠した状態からチラ見すると、3,800円だそうだ。おおう。

朝7時時点で3,800円払うというのはなんだかすごく大金を払った気分。多分これが昼以降だったら、「まあそんなものか。」と納得だろうが、朝日が差し込むこのすがすがしい時間だとなんと高く感じることか。あ、これ、運行会社に対する批判じゃないっすよ。人間の錯覚ってやつ。

多分、「朝三暮四」で騙された猿たちも同じ錯覚を感じたんだと思う。

チケット

07:03
ロープウェイのチケット入手。

チケットには「菅の台BC」と書かれていた。そうか、ここはバスセンターだったんだ。木曽駒ヶ岳に行く人達だけが使う、バスセンター。こうなってくると「バスセンター」の定義ってのが難しいな。

ロープウェイ待ち時間看板

07:03
チケット売り場の傍らに、「ロープウェイ待ち時間」という立て看板が置いてあった。これは、混雑してきたら諦めも肝心、という決心を誘うためのものなのか。

それにしても、上り待ち時間だけでなくて下りも待ちが発生するんだな。ま、考えてみりゃ当たり前か。ロープウェイで上に行った人は必ず降りてくるもんな。

4時間待ちもある予感

この立て看板には、「30分」「2時間」など書かれた正方形のマグネットプレートを貼り付けるようになっていて、リアルタイムで待ち時間表示を変えているようだ。

オシッコちびりそうになったのは、その中に「4時間」というプレートがあったことだ。

まじか。

ありえん。しかし、「3時間」プレートも平然としてあることを考えると、「念のために4時間というプレートも作ってみました。ま、まず出番は無いッスけどね」というレベルのものではなさそうだ。うわあ。

仮に上りで4時間待ちだったとしよう。いや、それは特殊例だから、現実路線として3時間にしようか。3時間待ってようやくロープウェイに乗れて、そして千畳敷カールを見て、ああ楽しかったねえ、と帰ろうとするとこれまた2時間だとか3時間といった待ち時間が待っている事になる。往復6時間スか。さらに、バスの乗車待ち時間というのもあるだろうから、さらに1時間とか2時間待ち?「あらゆるシチュエーションにおいて、並ぶのが好き」という人でないと耐えられないシチュエーション。並んでいるだけで一日が終わるぞ。幸い、今は朝7時ということで待ち時間表示は無し。そりゃそうだ、この時点で混んでいたらどうすりゃいいのワシ。

駒ヶ岳ロープウェイ駅行きのバス

07:03
駒ヶ岳ロープウェイ駅行きのバスがやってきた。

「臨時」という赤い表示がある。どうやら今日は三連休ということもあって、臨時バスがばんばん運行されているらしい。一便前のバスも臨時扱いだった。そんなわけで、どんどんしらび平のロープウェイ乗り場に人が押し込まれ、死闘!4時間待ち!なんてことになるわけだな。

木曽駒ヶ岳を目指す

07:12
ありがとう臨時ありがとう

ほとんど待ち無しでバスに乗車。さい先よろし。バスはここから約40分かけてしらび平へと向かう。

車中から見える山の位置関係からして、結構遠い。

天気が良くて良かった。これで曇り空、または雨だったら「渋滞にも待ち行列にも勝った!俺TSUEEEEEE!」と雄叫びを上げても無意味だ。雨に負けたお前YOEEEE、だ。

しらび平への道は狭い

07:19
最初、しらび平までバス以外は駄目よん、となっているのはしらび平周辺の駐車場不足なのかと思っていた。しかし、それ以前の問題だった。道路、狭い狭い。随所にすれ違いポイントはあるけど、基本的にバス二台がすれ違う事を想定していない道の作り。道路建設する際になぜ二車線を確保せんかったんや、それはバス会社の陰謀か?とも思ったが、どうせここを拡幅してもしらび平がボトルネックだ。しらび平4キロ手前から駐車場待ち渋滞、中に入れるまで3時間待ちっす、なんて事になったら目も当てられない。バス運行で仕方が無かろう。

タクシーはすいすい前へ行く

07:34
おおっと。

タクシーが一台颯爽とすり抜けていったぞ。

一般車両は通行禁止だけど、タクシーはOKらしい。3名ないし4名頭数がそろうなら、タクシーを使うという手もあるなー。

しらび平ロープウェイ駅

07:41
途中、本格登山装備の人達は北御所登山口というバス停で降りていった。ロープウェイを使って高度を稼ぐ奴なんざ犬にでも食われろ、という猛者どもはここから登山を開始するのが常。おかでんが持っている登山ガイド本もここで華麗に降りよ、と指し示している。誰が降りるか。こっちはあと5時間後くらいにはキャンプ場で場所取りしないといけないんでね。

ちなみにロープウェイを使えば、標高差300m程度だが、北御所登山口からスタートすると1,500mになる。登り甲斐のあるスケール。

「ロープウェイを使って木曽駒に登りました、って言ったらコダマ青年は『ケッ』とか言うだろうなあ」

と思いながら、重装備の皆様をお見送りする。

実際、後日日本に帰国していたコダマ青年に木曽駒に登った話をしたら、

「ま、まさかロープウェイを使ったとか言うんじゃないだろうな」

と聞かれた。

「ああ、その通りさ」
「ケッ」

2010年ナンバーワンの侮蔑を頂きましたありがとう。ちなみに彼はこの山には既に登っており、もちろん北御所登山口からスタートしている。

ごとごと揺られることしばし、バスはしらび平へ到着。広い駐車場があるのだが、一般車両通行止めなのであまり意味はない。ひょっとしたら昔はここまで一般車両が入場できたのかもしれない。

その広い駐車場のやたら手前にバスが停まったので、何事かと思ったら・・・行列!ぐいーん、とロープウェイ乗り場のところまで人の列ができている。これが「3時間待ち4時間待ちは当たり前」の現実か。朝7時の時点でこの列は相当なもんだぞ。

ロープウェイ駅

07:53
既にロープウェイは運行開始していた。

何せバスはどんどんやってくる、人はどんどん迫ってくる。左うちわで儲かってたまらんガハハ、と笑っているわけにはいかない。一歩間違えると、お客様が一瞬にして暴徒となる場合だってあり得る。

しかし、この時間でこの行列。こりゃ、10時11時くらいになったら一体どれくらいの列になるというんだ?

整理券

07:55
放送が流れた。これから整理券を配ります、ということだ。

良かった、ひたすら行列に並べ、トイレ?我慢だろそれくらいはァ、というお仕置きプレイになるのかと思ったが、整理券を出すとは良心的だ。いいぞ、駒ヶ岳ロープウェイ。

受け取った整理券番号は209番。これがどれくらいの位置に該当するのか、よくわからない。

整理券案内

07:59
駅前にはホワイトボードが掲げられ、整理券番号と改札時間の目安が記されていた。

見ると、一回当たり60名がロープウェイに乗れるらしい。60番単位で時間が指定されている。その間隔、9分。

確か、ロープウェイの乗車時間は7分と聞いていたので、7分で移動し、1分で客を下ろし、1分で客を乗せるというできうる限り最短の時間が指定されていることがわかる。すげーな。一回時間が狂うと後ろにどんどん影響するぞ。しかしそのこともちゃんと考慮されているらしく、ところどころ9分よりも多めに間隔を開けてあるところがあった。そういうところで遅れた時間を取り戻すのだろう。

4時間待ち、なんてことになったらこのホワイトボードは一体どんなありさまになるのだろうか。

この巨大4列整理券ボードを見ると、自分の「0209番」なんてのはチョロいもんだと得した気分。早起きしたんだもんね。これくらいのご褒美はもらわなくちゃ。

ロープウェイ下りも混むぞ、という犯行予告

07:59
うーん、混雑してきたら下りも2時間程度の待ち時間が発生するとな。

厳しいなー。

歩いて降りた方が早いぜ、と言いたいところだが、千畳敷から直接このしらび平に降りてくる登山道は存在しないので、それは無理っす。

やー、まいったな、行きは早い整理券番号でガッツポーズ状態だったのが、帰りは実はスゲー待たされてショボーン、なんてことになりかねん。ちょうど下山は昼前になるので、どうかな?

正直、千畳敷カールは観光名所といってもそこまで何時間も滞在してまったりする場所ではない。だから、ちゃっと見終わったらさっさと下山する人続出の予感。昼頃、混むかなあ。

ドリンク自販機

08:00
山でのお約束、「山物価調査」をやるよー。

スーパードライ350ml、400円。麒麟淡麗、キリンフリー、氷結350ml、250円。

ホテルなどの施設内ビール物価が「1ml=1円」を標準とするので、それを考えればすでにここは魔境に入っている。ただ、「ロープウェイ敷地内に外部から飲食物を持ち込むこと禁止」になっているわけではないので(当然だ)、この価格に不満なら持ち込むとよろしい。

しかし、これから山だーッ、というこのシチュエーションにおいて、ビール飲むってどういう心境かね。僕だったら、ここはぐっと雌伏のとき。千畳敷についてぷはーっとやるか、木曽駒ヶ岳山頂でぷははーっ、だな。もっとも、山のてっぺんで飲むビールは泡が立つし、ぬるいしで美味かった試しがないのだが。

しらび平看板

08:02
整理券が配られたので、搭乗直前の60人以外は自由行動。

おかげで、記念撮影なんかもやりたい放題っすわ。いいねえ、整理券。

行列ができるラーメン店でも整理券やればいいんだ。大行列が周辺住民の皆様に迷惑をかけて移転するラーメン店なんてのが時々あるけど、整理券配れば随分解消するのに。でも、インチキする人がでたり、整理券持った人が近くにたむろしてなんだか不気味空間になってしまい、かえってカオスになるかもしれんが。

馬肉の店が魅力

08:26
自分の整理券番号が呼ばれたので、しらび平駅の行列に加わる。

並んでいる間、目の前に「信州 馬肉の里 ビアンデさくら亭」の看板が。

おおう、馬肉かー。馬肉いいなあ。

この伊那地方は昔から馬肉を食べる文化があり、今回このあとの天幕合宿でも馬肉を食べようという話になっている。絶対食べよう、馬肉万歳。馬肉とビールで今晩は決まりだな。

ロープウェイ

08:32
8時18分改札予定だったが、案の定遅延して8時30分過ぎに改札。さあ、この狭いゴンドラに60名乗り込め、押し込め。このロープウェイを支えているワイヤー、劣化が激しいだろうなと思う。超過密ダイヤで往復するやら、お客さんは一回当たり60名の押し合いへし合いだ。

乗っているお客さんを見ると、軽装の人が多い。さすがにここから本格的に木曽駒ヶ岳からお隣の空木(うつき)岳まで縦走するような人はいないってことだな。

雲の中をロープウェイは進む

08:39
雲を切り裂くようにロープウェイはぐいぐいと登っていく。

ちょうどロープウェイの真下が谷になっており、豪快な滝が水をどばーっと放出している(どばーっと、というのは言い過ぎかもしれん。ぷひゃーっと、程度にしとく)。なかなか見どころのあるロープウェイでござったよ。

ロープウェイといえば、支柱のところでごっとん、と激しく揺れてゴンドラ内「きゃーっ」という悲鳴があがる、というのが定番だが、ここではそれは無かった。まあ、もしあったとしても平均年齢50越えと思われる面子なので、「黄色い歓声」とは程遠いのだけど。

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