ワカサギ釣らずに豚を喰う【松原湖ワカサギ釣り】

子供達大行進

子どもたちは今度はそりで遊びはじめた。靴を濡らしてしまった女の子は、そりの上に乗ってご満悦。かぼちゃの馬車ではなく、ピンクのそりに乗るお姫様だ。

しかし、湖の上はひたすら平坦で、代わり映えのない氷。アップダウンなんてないので、どこまで楽しかったのかどうかは疑問だ。いや、でもそういうところでも楽しめちゃうのが、子供の特権なんだろうな。おっさんである僕も、このシチュエーションは十分に楽しめてはいる。しかし、「気分転換になる」とかそういうおとなしい楽しみ方であり、子どもたちのように「雪だぁぁぁ、ひゃっほおおおお」というハッスルした楽しみ方ではない。さすがとしかいいようがない。

人が減ってきた松原湖

昼ころになると、氷の上にいた釣り客はぽつりぽつりと減ってきはじめた。早朝から釣り始めて、昼には引き上げるという人が多いみたいだ。

湖の真ん中あたりに、何やらコロニーができている。結構な人数の団体さんが、あそこでワカサギコンペでもやっているっぽい。「うおおおお」とかいう声が聞こえる。

「あそこってたくさんワカサギがいるのかな?盛り上がっているみたいだけど」
「偵察行ってきましょうか」

子供を連れて偵察に行ってくれた同僚が、しばらくして戻ってきた。

「ワカサギ、一匹釣れたみたいですよ」
「一匹だけ?」
「全体で何匹釣れたかまではわかりませんが、とりあえず一匹釣れたので大喜びしていたみたいです」

結局、どこでもそういうレベルなんだな。ちなみに我々は大人5名がかりで釣りを続けていて、いまのところ全員ボウズ。マイ釣り竿を持っている方に「いつもはどうなんですか?ワカサギって、ボウズ当たり前なんですか?」と聞いてみたら、「いやー、普段はもうちょっと釣れるんだけどねえ」とのこと。じゃあ今日という日は異常なのか?

ベースキャンプから遠く旅立つことにした

昼を回ったことだし、もうこの我々のベースキャンプは放棄することにした。別の場所に移動して、そこで捲土重来しようということになった。まあ・・・移動したって、釣れる気は全くしないのだけど。過去僕は一匹たりともワカサギを我が手で釣り上げた経験がないので、期待しようにも期待の仕方さえもがわからない。

終わりなき旅路

荷物をソリに積んで、とぼとぼと湖の奥へと向かっていく一同。これから漁に出るぞ!と意気揚々とした感じは皆無だ。負け戦の撤退途中にしか見えない。

仕切り直しで釣り直し

雪がますます降る中、別のポイントで釣りをやり直し。みんなの位置がとても近いのは、寒いのと、心細いのと、「どうせ釣れないんだからせめて会話でも楽しもう」という気持ちとの現れだ。朝一番の時は、お互い十分な距離を取り、「自分のテリトリーの魚は他人にはくれてやらん、独占する」とか思っていたのに。

子供達はまだ元気

子どもたちはまだまだ元気に走り回っている。

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