2023年。高山を目指して低山から始めよう【曽我丘陵】(その8)

13:43
「五国峠農道記念碑」と書かれた石碑。

こんなものを撮影しても、何の記念にもならないし記録にもならない。しかし、なにせ今回の散歩は山頂とか崖とか、そういうアウトドア感満載な景色が皆無だ。なので、ついついこういう石碑も撮影してしまう。

近現代研究家の辻田真佐憲氏が、「歴史を残すためには石碑が一番良い。銅像だと、戦争が始まると徴収されてしまうし、政権が変わると倒される」という趣旨のことを言っていて「なるほど!」と思ったことがある。

たしかに、石というのは安上がりだし、風雪に耐えられるし、有事の際にわざわざ壊したり別の場所に持っていく労力が惜しい。エジプトのヒエログリフみたいな大袈裟なものでなくても、石に歴史を刻むのは有効だ。

で、ついつい農道記念碑を撮影しちゃった。

13:43
こういう分岐があるたびに、「どっちに行けばよいのだろう?」と一瞬考えてしまう。

でも、本当はどっちでもいいんだよな。

登山道のつもりで誤って獣道に迷い込んでしまい遭難、というシビアな山登りじゃないんだから。

僕は単に、手にした本に載っているモデルコースをトレースしているだけだ。トレースの練習をしているわけじゃないんだから、好きに歩けばいい。でも、これまでの山登りのクセがあって、どうしても地図に記されたルートを通りに歩かないときもちがわるい。

13:47
前方はもう相模湾。

最初っから空が広い、すごく開放感があるウォーキングだが、ここにきてますます開放感を覚えている。

単に眼下の景色を見下ろせる場所が「開放感」なんじゃない。歩きながら空を見上げ、「ああ、空が広くて気持ちがいいな」と感じる開放感を今回、とてもエンジョイしている。

道路左側に、廃墟となった倉庫が見える。

ちょっと風変りな形をした、倉庫。テラスのようなものがせり出している。

どうやら、収穫したミカンなどをここに集積し、みかん畑用モノレール(モノラック、という)に積み込む「貨物駅」の用途として使われていたようだ。この倉庫の脇に、モノラックの線路があった。

13:51
ガイド本では「トイレのところを曲がる」と書いてあるのだが、トイレが見当たらない。

周囲をキョロキョロしてみると、崖の法面下に簡易トイレがちょこんとあった。これは気づきにくい。

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