アメリカ食い道楽で肝臓フォアグラ一直線(2日目)

2日目昼食 ヨセミテバフェ-2

【時 刻】 12:30
【場 所】 ヨセミテ国立公園内ホテルのレストラン
【料 理】 バフェ

ヨセミテの景色

【食事の写真:無し】

写真は、「トンネル・ビュー」というポイントからの写真。

左に見える絶壁が「エル・キャピタル」、右の滝が「ブライトエンジェル滝」、真ん中谷の奥に見える尖った岩が「ハーフ・ドーム」。いや、ホントにヨセミテはすごい。交通の便がすこぶる悪く(サンフランシスコから車で5時間)、なかなか来られる場所じゃないが、ぜひ一度訪れる事をお薦めする。絶対に損しないから。

さて、ヨセミテ国立公園のすんばらしさに感動しっぱなしのわれわれご一行様であったが、あまりに口をあんぐりと開けて景色を見ていたためか、腹が減ってしまったのである。空腹を忘れてその光景に見入った、なんて高尚な事はできっこない。メシだ、メシ!

そんな事で、マリポサグローブの森近くにあった、ホテルで昼食をとることにした。周りは深い山と樹海。お店の選択に余地が無かったんだから仕方がない。まあ、慣れない海外、あまりにも選択の余地があっても困るといえば困るのだが。

「チーズバーガーでも食べるか」と、レストランの入り口に掲げられたメニューを見ながら決めた。メニューには、日本民族が「これはジャンクフードよ」と教えてこられたものしか載っていなかった。そうか、アメリカ人の普通の食事ってのは全部ジャンクなのか、と妙に感心。彼らに毎日、お昼ゴハンに「かけうどん」とか「ざるそば」なんて食べさせたら、多分一週間もしないうちに「ごめんなさい勘弁してください」と泣いてお許しを請うに違いない。和食の「あっさりとした中に深い味わい」なんて、理解できないだろうなあ。

ちなみに、英語で読みにくいメニューを読みつつ、「ちーずばーがー」という結論に至るまで数分を要してしまった。嗚呼、日本語が恋しい。アメリカって、どうしてこうもビジュアルに訴えかけない内容でお客にアピールしようとするんだろう。このメニューしかり、webサイトだってしかり(microsoftやCNNのサイトを見よ!)。文章、しかも小さい文字ばっかりで読みにくいったらありゃしない。その点、日本の表記ってのは非常にビジュアル的だ。ひょっとして、漫画文化がそういう土壌を作り上げたのかもしれない。まあそれはともかく、食べるべきターゲットが決まったところで店内に突入だ。

「バフェしかないんだってよ」。・・・一足早くお店に入って、席の確保をしようとしていたジーニアスが困惑した顔で戻ってきた。なぬ、バフェ?今まで一生懸命読みにくいメニューを読んでいた努力は一体どこへ。いや、それ以前にこのメニューのどこに「バフェ」ってコトバが書かれているんだよ。道理で、さっきからレストランのお客で「立っているヒト」比率が高いと思った。料理を取りに行っていたのだな。

24時間前だったら、「バフェ?そりゃ結構、それ突撃だ」と脊髄反射的に了承していただろう。しかし、人間ってのは学習する生き物だ。おかでんの大脳シナプスでは、「バフェ」というコトバは限りなくイコールとして「あの昨晩のまずい料理」というコトバと接続されているんである。後ずさりせずにはいられない。

とはいっても、選択の余地はないことだし、腹は減ったし、まずい料理ったって死ぬほどまずいワケではないし、と自分自身を納得させる論理をいくつかアタマに浮かべつつ、「しゃあないなあ」と薄ら笑いを浮かべてお店の中に入った。

席につく際、わざわざウェイトレスが椅子を引いて、座るのを手伝ってくれた。あれれ、妙にサービスがいいぞ。さすがホテル併設のレストランだけある。バフェなんて、「勝手にくいやがれこの豚ども」という感じで、愛想が悪いものだと思ってたけど、ちょっと認識が違っていたようだ。食べ物はフリーだけど、ドリンクはフリーでは無いらしい、最初にウェイトレスに注文する形態を採っていた。おかでんはスプライトを注文。

ウェイトレスは、ドリンクのオーダーを聞き終わった後にっこりとほほえみ、「好きに料理を取りに行ってね。じゃ、楽しんで」といって去っていった。楽しんで、って言われてもなあ・・・と苦笑いしながら、われわれは楽しみを求めに食い物ゾーンへ。

ランチバフェなので、選択の余地はそれほど多くはない。しかし、その大半がやっぱり肉とかじゃがいもとかパスタとか、で占められているのは困ったものだ。その上、パンを食べようと思っても、甘い奴しかない。うむ・・・。

ただ、味の方は昨日とくらべるのが失礼、ってくらいまともな味だった。もちろん、「まとも」という表現は米国料理の中で、というレベルの中での話なのだが。なんだか、まともだったら逆につまらなく感じてしまう俺ってマゾだろうか。「ちぇー、案外食べられるじゃん」なんてぶつくさ言いながら、フォークを振り回して食事を進めた。

食後、そろそろ出発しようかという段階になってジーニアスがにやにやしながら「さて、ここの評価は何点だったでしょうか?」と聞いてきた。

「そうだなあ、思ったより悪くなかったから、5点あげちゃおう」
「おおー、今までの最高得点タイだな。俺は4点」
「え、4点なの?なんで?」
「まあこんなものかな、ってとこで。」
「ふーん・・・」
「お前な、こんな料理で5点なんかつけてちゃ駄目よ、そりゃアメリカのメシの中じゃまだこれはましだと思うけどさ、何もわれわれがアメリカ人の舌にレベルをあわせる必要ないわけだし」

こうなってくると、「5点」という評価を下した己の舌ってのがなんだか胡散臭くなってくる。料理は辛口批評の方がカッコいい。

「で・・・お会計は?」
ジーニアス、レシートをちらっと見ながら「んっと、一人あたり17ドル」。だーっ、高いっ。「なんだぁ、その値段は!さっきの5点は却下だ却下、4点!」

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