魚まみれお泊まりオフ2005

保田漁港・ばんやの魅力(その5)

2005年08月28日(日曜日)

前回ばんや訪問後、「今度は一泊して魚を満喫してみたいなあ」と発言したところ、「その意気や良し」と賛同者が結構現れた。ならばオフ会にしちゃえ、ということで、1泊2日のオフ会を決行することになった。テーマはずばり「魚づくし・魚びたし」だ。朝から晩まで、ひたすらばんやで魚を食べる。食べ続ける。解散時に、「もうしばらくお魚は見たくない」という発言が参加者から飛び出せば企画大成功、とした。

以前、アワレみ隊で粟島に行ったことがある。このときは、たった一晩の民宿の夕食で、参加者全員(おかでん、ばばろあ、しぶちょお)が「もうお魚はいいや。明日は粟島を脱出しよう」と予定の繰り上げを決断したことがある。それだけ、夕食がお魚尽くしだったのだ。人間、魚って案外量を食べられないものだ。今回は、その再現を狙っているわけだ。きっと、ばんやだったらその狙い通りに魚をどかんと出してくれるはずだ。

宿の予約を請け負ってくれたakeさんから、BBSに「予約取れましたー」という書き込みがあった。これからの旅を予感させる、詳細なレポートだったのでこちらに転載しておく。

574: 名前:ake投稿日:2005/07/08(金) 14:23
ばんやオフ

8/28(日)一泊で2部屋予約確定しました。

料金 1名10,500円(下記に詳細あり)

内容 夕食 舟盛り6人前、金目煮付(各1)、天ぷら盛合せ(各1)
寿司5カン(各1)、みそ汁(つみれかアサリ各1)
朝食 舟盛り6人前、アジ開き(各1)、魚煮付(各1)
生卵、納豆、漬物、ご飯(お替わり自由)
寿司のシャリ20カン(6名で)←舟盛の刺し身にのっける用らしい

チェックイン 15:00 アウト(聞かなかった!ごめんなさい)

料金、時間について詳細

料金は基本宿泊が7000(朝食付)で夕食の値段を選ぶ形式でした、基本が3,000円。4,000円、5000円とあり上記に書いている金額10,500円が夕食3,000円の基本料金です。

4000円は+サザエつぼ焼き、5000円はつぼ焼き+伊勢エビ(各1)とのこと、ばんやの食堂のメニューも注文できるとのことで「またその場で注文すれば?とりあえず基本でいいんじゃない?」との宿の方の意見で3000円コースにしました。

夕食時間6時- 場所は宴会場

チェックインの時間は基本は3時なのですが12時位には入れるそうです。「早く来てもいいですよ」と非常に親切な対応でした。

予約時の感想はお店の方も非常に量、質に自身を持っているのがひしひしと感じられました、対応も明るく(おじさま)料理の内容も「いやーすごいですよ(うれしそうなため息まじり)」「夕食はねっ!部屋だと料理がのりきらないからね!宴会場なの」と言いながら丁寧に説明してくださいました。非常に感じ良しです。

ということで上記日程で決まりました皆さまよろしくお願い致します。

何ともそそられる内容ではないか。これほどまでに参加者の心をかきたてる事前告知はあろうか?思わず、「当日まで待てない」と、そのまま一人抜け駆けしてばんやに行ってしまうところだった。

それにしても、うわさには聞いていたが本当に朝から舟盛りが出てくるのね。朝からお刺身かぁ。あんまりイメージしたことがないけど、どんな感じなのだろう。舟盛り=宴会席=お酒という想像しかできない。もっと言えば、「立食パーティーの時には真っ先に無くなってしまう。その結果、残り物の刺身のツマばかりを食べる事になる」という貧相な図を連想してしまう。しかし今回は、「ボクの・ワタシの舟盛り」ということでたった6人で心おきなく食べることができるというわけだ。うわぁ、ぜいたく。

でも、ぜいたくすぎて全然想像ができないや。

いや、本当にこれはぜいたくなのか?一泊二食で10,500円だぞ?舟盛り、といってもすげー小さいのかもしれない。「ビール大ジョッキ」以上に、舟盛りのサイズなんてどうにでもできるものだからな。

とはいっても、全く不安はなかった。ばんやの事だ、間違いなくこちらの期待のさらに上に行く料理を出してくれるに決まっている。

今回のツアーは、以下のような内容で行われることになった。

590: 名前:おかでん投稿日:2005/07/10(日) 23:07

【ばんやお泊まり魚尽くしオフ・夢でうなされるまで魚を食べよう!】

[日時] 2005年08月28日(日曜)-29日(月曜) 1泊2日
※土日休みの勤務体系な方は、29日月曜日に会社を休む必要ありです

[場所] 千葉県鋸南町保田 「ばんやの湯」及び「魚食普及食堂ばんや」

[内容] 「ばんや」のお魚を食べ尽くせ!お昼はばんやで大宴会、夜はばんやの湯でまた大宴会、翌日も朝から舟盛りで大宴会!

8月28日(日曜)
朝8時頃、都内にて集合。車に分乗して現地に向かう。
10時過ぎに現地到着。まずは「ばんや」にてお魚満喫の大宴会。
12時過ぎ、お隣の「ばんやの湯」にチェックイン。荷物を置いて、どこかに遊びに行きましょう。
<内容未定>
・館山の海水浴場に泳ぎに行く
・近くにある「鋸山」で、日本最大の石仏を見る
・その他いろいろ
17時頃、宿に帰着。まずは人工炭酸泉のお風呂で汗を流す。
18時、大宴会(本日2回目)開催。夜なので、お酒にリミッター無し!
夜 就寝。多分食べ疲れて、案外早く就寝になりそうな予感。

8月29日(月曜)
朝、朝食。朝から舟盛りが付くので、プチ宴会。(べつに酒を飲め、と言ってるわけではない)
この段階で、「もうお魚は見たくない」と思えればこの企画は大成功。
10時頃チェックアウト。
この後の予定は未定だが、魚尽くしだったので最後はマザー牧場で動物を愛でつつジンギスカンを
食べるという二律背反した昼食を楽しむのもありではないかと。
夕方、都心にて解散。

[参加] 2部屋確保してあるので、最大で男性・女性ともに4名ずつ(合計8名)可能。
7月10日時点参加表明者
男性:おかでん、だておー、やっさん (3名)
女性:ake、えん、さあや (3名)
※現在6名なので、あと2名の参加を受け付けられます。

[費用] 宿泊費として10,500円。これに、ばんやでの昼食代(数千円)、翌日マザー牧場でジンギスカン
(未決定)の場合数千円、あとガス代と高速代が実費でかかります。財布の中が20,000円だとちょっと
ドキドキ、25,000円だとお土産買ってもおつりがくるくらいでしょう。

[移動] 移動手段は今後の検討課題。誰が車を出すか/どこで合流するかは今後考えていきましょう。
人数的に、車2台での移動となると思います。

昼→夜→朝、とばんやでお魚づくしの3食を堪能したあと、「もうお魚はイヤだ」という気持ちを中和するかのようにジンギスカンを食べよう、というわけだ。最後まで「口の中が生臭いままで気持ち悪い」なんていう不快な思いを引きずってしまったら、オフ会自体が面白くなかったような印象になってしまいかねない。

大漁旗がお出迎え

さて、話は一気に飛んでオフ会当日。池袋で全員集合したのち、車で現地に向かう。途中休憩時間を入れて、所用時間2時間30分。高速道路がだんだん開通しつつあるので、以前よりは若干早く到着できるようになった。数年前までは、海沿いの狭い道で集落に入る都度渋滞を起こすような状況だったので、大きな改善だ。

高速のICを降りて下道を走ると、電柱に「ばんや」の広告が出ているのに気づく。これは前回訪問時から発見したものだが、電柱すべてに「ばんや」の看板が取り付けられているのには驚きを感じる。昔はもっと地味なお店だったのにね、ばんや。

「ばんやも商売がうまくなっちゃったねぇ」としみじみと語りながら現地に到着してみると、ややや?国道からの入り口のところになにやら大漁旗がたなびいているぞ。そこまで周囲にPRしまくりますか。あれだけお客さんでいっぱいになるお店なのに、まだ宣伝が足りないと考えてますかこのお店は。

11時着だというのに、もうばんや正面の駐車スペースは車でいっぱいだった。ばんやの脇に車をなんとか停める。危ない、あともうちょっと遅かったら、駐車スペースの確保だけで一苦労だ。

ばんやを見やると、お座敷席の壁は完全解放されていて、開放感溢れる作りになっていた。そうか、あの壁は開閉式になっていたのか。

お座敷席は、この時点ですでに満席。今日も大繁盛だ。

ばんやは憩いの家

入り口脇にあった、古びた看板。

今晩僕らが泊まる「ばんやの湯」の事を指していると思われる。昔は「憩いの家」と呼んでいたのだな。

タカアシガニがお出迎え

さあ、ばんやに入ろう。

今日も、でっかいカニがお出迎え。

毎回そうだが、この入り口に立つとわくわく感がピークに達する。今日はどんなメニューがあるのだろうか?何を食べようか?胃袋の空き容量はどれくらい?・・・たくさんのハテナが、頭の中を渦巻く。

本館部分は既にお客さんでいっぱいだったので、新館に回された。11時の時点で、200人以上のキャパがある建物がいっぱいってすごいことだ。

2005年8月のメニューボード1

さあ、本日の「獲物」だ。

一同、着席しないでメニューボードの前に釘付けになった。今回は初ばんやの人も何名かいたのだが、メニューの豊富さに圧倒されて呆然としていた。

何を頼んでいいのか、わからなくなる。

しかし安心しろ、今回は6名いる。「とりあえず食べたいものを片っ端から」注文したって、一人あたりの割り勘金額はたかが知れているし、食べる量もちょっとずつになるので「もう食べられない」という事は起きにくい。

これが一人で訪問だった場合、単品料理1品ないしは2品で、ご飯とみそ汁をつけてもうおなかぱんぱん、という事になる。ぜひばんやには大人数で押し掛けたいところだ。

さて、本日の朝捕れ850寿司は、カンパチ、キンメ、マグロ、イカ、タチウオの5種類によって構成されていた。いつぞやのようにアジづくしということはなかった。なかなか魅力的。

2005年8月のメニューボード2
2005年8月のメニューボード3
2005年8月のメニューボード4
2005年8月のメニューボード5

前日、ばんやを偵察してきた諜報部員によると、「ミンク鯨の料理が多数出ていた」という。ほぅ、鯨とは珍しい、と思ったものの、連日提供できるほどの量があるとはとても思えない。あまり期待しないでいたが・・・あった!今日も鯨料理は健在だった。「刺身」「煮物」「ステーキ」「カツ」と4種類。これはぜひ頼まなければ。

珍しいところでは、「ワカシ」という魚があったり、「メジマグロのネギマ」があったり。うーん、とりあえず目に付いたものは全部頼んじゃえ。

イカ塩辛

まず最初に登場は、イカ塩辛(310円)。

つややかな色合い、ねっとりとした食感、そして濃厚な味わい。単に塩辛いだけの塩辛とは一線を画した美味さだ。

しかし、はっきりいってビールには合わない。お酒か、それとも白米向けだ。この後午後のスケジュールもあるので、清酒を頼むのはさすがにやめにした。

カマスフライ

カマスフライ(630円)。

カマスというお魚自体あまり食べ慣れていないが、フライとは興味深い。珍しかったので注文してみた。

フライは3匹。6人で食べれば、一人あたり1/2匹の割り当て。いろいろたくさん食べるには丁度良いボリューム感だ。 そっか、カマスって口が尖った魚、という印象だったのだけど、フライにすると当然頭は切り落とすんだよな。一瞬「あれ?サンマフライ?」と思ってしまった。

うん、おいしいおいしい。

何よりも、揚げたてというのがうれしい。冷める前に食べ尽くせ!

イカかき揚げ

イカかき揚げ(630円)。

すっかり、最近のばんや訪問では定番メニューになってしまった感がある。それもこれも、このサイトで絶賛しているからなのだが、今回も「ぜひにかき揚げが食べたい」という強いリクエストが挙がったためにオーダー。

ごろん、ごろんと不格好なかき揚げ君登場。材料は、サイコロ状にぶつ切りにされたイカと、タマネギ。

揚げたてをざくっ、ざくっと切り分けてかじりつく。

うーん、相変わらずうまいぞ。初めて食べる人たちも「わあ、おいしい」と喜んでいた。カマスフライも美味かったのだが、このイカかき揚げは非常に人をハッピーにさせる美味さ、がある。イカとタマネギの甘みがそうさせるのだろうか?

サザエつぼ焼き

サザエつぼ焼き(520円)。

貝殻から見える部分は、ちゃんと複数名でも食べやすいように切り分けてある。しかし、最奥にあるワタの部分はさすがにそういうわけにもいかず、「誰がワタを食べるんだ」という駆け引きが始まる。

ただ、この駆け引きはワタ好きとワタ嫌いの人がいるので、案外平和裏に話し合いが進められるので安心だ。

ダルマイカ刺

ダルマイカ刺(1,050円)。

「本日のおすすめ」として、プレートではなく紙で張り出されていたメニュー。回転寿司屋に行くと、イカというのは地位が低い魚貝類というイメージを抱くが、決してそうではない。コストパフォーマンス最高のばんやでさえ、このダルマイカ刺はこの量でこのお値段。なかなかに高級品なのだろう。

味は、というと、一言「ねっとり甘い」。

ミンククジラ刺

ミンククジラ刺(1,050円)。

本日のお楽しみ、クジラの刺身が到着だ。クジラといえば、大抵が竜田揚げであり、せいぜいカツ、ベーコンといった食べ方しか知らない。刺身で食べられるとは予想外だった。

出てきた刺身は、赤身の部分の上に真っ白な脂身の部分を載せた、二段構成のものだった。食べてみると、うん、赤身魚のようだけどこりゃ違うぞ。ケダモノの味だ。やっぱりクジラってほ乳類なんだよなあ、と当たり前の事を舌で再認識。どちらかといえば、鹿肉に近いのかもしれない。臭みがあると思ったが、全然臭みはなし。

朝捕れ850寿司

朝捕れ850寿司(850円)

あれっ、いつのまにかメニューが変わってしまっている。真ん中3カンがイカになってしまった。タチウオ、行方不明。

このように、オーダーした時点でのメニューボード通りに寿司ネタが出てくるとは限らないというのが朝捕れ寿司の醍醐味(だいごみ)だ。くるくるとメニューが変わる。

ちなみに、この日は全体的にメニューボードの入れ替わりが少なかった。あれよあれよとメニューが切り替わっていく様を見てみたかったのだが、大幅な変化が無くやや残念。

メジマグロネギマ

メジマグロネギマ(630円)。

えっ、これが630円?と意表をつくボリューム。何しろ、大皿にてんこもりだ。何事かと思ったら、まぐろのカマを使っているのでボリュームが多く見えたのだった。それを差し引いても、すごく安い。

カマにはまだびっしりと肉がついているので、それをこそげ落としながらいただく。うはぁ、いいですなあ。たまらんですなあ。

ばんやに来ると、どうしてもお刺身系の注文が多くなってしまい、口の中が醤油っ辛くなってしまう。たまにはこういった甘辛い煮物料理を食べると、ほっと一息つける。

ワカシタタキ

ワカシタタキ(630円)。

630円といっても容赦はしない。丸ごと一匹で登場だった。

タタキ、といってもめっためたに叩いたものではなく、小さめに切り刻んだ刺身に葱が乗っているといった風情だった。

ワカシとは、ブリの幼魚。30cm未満のものを指す。ワカシ>イナダ>ワラサ>ブリと大きくなっていく。幼いとはいっても、うまみは十分。親譲りの脂のうまさをそのまま引き継いでいた。

小カンパチ刺

活小カンパチ刺(1,050円)。

こちらはカンパチのお刺身。カンパチといえば高級魚だけど、丸ごと一匹で登場。さすがにワカシと比べるとお値段はそこそこ高い。

寿司ネタやスーパーの鮮魚コーナーでお刺身としてしか見たことがなかったので、カンパチの面構えを見るのは初めて。

どっちがどっちかわからなくなる

「えーと、どっちがカンパチだったっけ。上?」「そっちはワカシだ」

二つ並べると、ちょっとわかりにくい。

いや、わかりにくい事はないんだけど、つくづく魚の顔って知らないもんだなあと。

だいたい、「アジってどんな魚か描いてみて」と言われたら困ってしまいそうだ。アジって、開きにされているのしか普段見かけないから。

あさり汁

あさり汁(360円)。

あさりがたっぷり。まるでシジミのみそ汁のごとくあさりだらけのみそ汁だった。その割にはあさりのうまみがあまり味噌に溶け出しておらず、やや残念な仕上がり。運が悪かったようだ。

タコぶつ

「さあ、ひととおり注文したものは出てきたわけだけど、何か追加注文するかい?」という話になったとき、真っ先に「タコぶつ!」という声が挙がったのは、「おすすめ品」の張り紙の中に、「タコぶつ」があったからだ。また、過去このばんやレポートの中で、たこぶつがいかに美味かったかを力説した文章があったので、その影響もあっただろう。

タコぶつ(630円)。

以前食べた時はもう少し半生で、輪切りの中心部分は半透明で透けているくらいだった。今回は中まで火が通っていて、肉の部分が真っ白。味が気になったが、火の通し方なんて全く関係なく、美味かった。

「いやー、おいしいっすねえ。タコってこんなに甘いんだ、って初めて知りましたよ」

という声があった。確かに、甘い。先ほどのイカにしろこのタコにしろ、海のものって案外甘い(=うまみが強い)ものが多いんだな、ということを実感させられる。

穴子白焼

穴子白焼(780円)。

穴子ぉ?白焼きぃ?と注文が通ったときには正直、思った。穴子なんて日常生活の中で全然珍しくないし、白焼きというのもそそられない。その割には値段がちょっと高めだ。

いざ、穴子到着。大きいお皿に二匹分、穴子が載っていた。白焼きなので当然色は純白。控えめな焼き色だ。

何の気なしに手を伸ばしてみたところ、これがアンタ、驚いた。なんじゃこりゃーってくらい甘いのだ。また「甘い」かよ。でも、ホント甘みを持った、ふくよかな味わいだった。知らなかった!穴子ってこんなにじんわりと美味い生き物だったのか!

目から鱗、とはまさにこのことだった。穴子に鱗は存在しないけど。

「知らなかったなあ」「初めての体験だなあ」

と一同感心することしきり。また一つ賢くなった、という気にさせられた。

サバ唐揚あんかけ

サバ唐揚あんかけ(420円)。

このばんやでは、様々な種類の魚をあらゆる料理で提供しているのは既報の通りだ。しかし、その割には大衆魚の一つであるサバのラインナップが非常に少ない。場所柄、サバが捕れないのだろうか。サバ好きの僕としてはやや残念な状況だ。

この日も、サバはこの「唐揚あんかけ」と「漬け寿司」だけだった。ためしに、唐揚あんかけをオーダーしてみる。

出てきたのは、サバを一匹豪快に腹開きにして揚げたものだった。その上にあんがかかっていた。

悪くない味だと思ったが、この時点で多くの人がペースダウン。あまり箸が進まなくなってきた。

シコイワシごぼう揚げ

最後の品。

シコイワシごぼう揚げ(520円)。

ばんやとはこれだ!と思い知らせるかのような、豪快な盛りっぷり。そうそう、ばんやっていうのは安い値段で、しこたま盛りつけてこそ、その真価が発揮される。それにしても盛ったなあ。一体何匹、シコイワシが揚げられちゃってるんだ?

前回訪問時には、「シコイワシ天麩羅」を食べたのだが、それとの違いは「前回は開きの状態、今回は閉じている」というものだった。「ごぼう揚げ」という名前がつくからには、おでんの練り物のように中にゴボウが入っているのかと思ったが、そのような形跡はなし。シコイワシがゴボウのような形状をしている、ということからこういうネーミングになったのかもしれない。

温かいうちに食べると、非常に幸せな味だ。たまらんです。ご飯とあわせるも良し、ビールとあわせるもよし、パンにあわせるのも・・・それはやめとけ。

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