スパイシーな夜を、貴方に。(とうがらし料理/赤ちり亭その2)

第07夜:とうがらし料理/赤ちり亭池袋東口店@東京都豊島区
[2011年10月08日]

久方ぶりのスパイシーナイツ。ここ数年活動がストップしていたのは、辛いものを愛する人がなかなか集まらなかったからだ。弱小サイトのアワレみ隊OnTheWeb、そう簡単に「味覚バカ」(いい意味でこの言葉を使う)な人は現れない。そういう人が現れるまで、しばしの潜伏期間に入っていたのだった。

そんな中、まゆみさんという方がBBSに登場。彼女は辛い物が大好きだという。しかも話を聞くと偏愛しているようだ。素晴らしい。「七味が辛いと思わない」など、一人気を吐いている。これはスパイシーナイツ復活の頃合いではあるまいか。

打診してみたら、ぜひやりたいとの事。ならば、ということでそんな貴方のために、スパイシーな夜を。スパイシーナイツ、再始動。

スパイシーナイツ常連であるやっさんも参加表明をしてくれたので、まゆみさん夫妻とやっさん、おかでんの4名で決行することになった。

まゆみさんところは、夫婦仲が良くてペアで行動する。だからまゆみさんが「参加する!」といえば旦那さんも当然セットであり、「最低3名からオフ会ですよー」という最少催行人数設定のオフにとってはありがたい。まゆみさん夫妻とおかでん、都合3名でオフの成立となるからだ。つい先日も、この3名で麦酒飲み人種行動観察オフをやったばかりだ。

さて、華やかに復活を遂げたスパイシーナイツだが、店選びは慎重に行きたいところだ。「スパイシー」といえば、香辛料全般を指している言葉なので、インド料理が真っ先に頭に浮かぶ。しかし、限りなくこの会は「辛い物を食べたいぜ」という人の集まりになっているので、「スパイシー=辛い」と読み解く必要がある。辛い料理って、何だ?

今回、メキシコ料理という選択肢があったのだが、メキシコ料理屋に行って辛い物尽くしの料理を食べまくろうというのはちょっと無理があるっぽい。メニューの中に一品二品辛いものが混じっている程度だろう。

赤ちり亭看板

そんなわけで、結局「辛い物料理」をメインに扱っている「赤ちり亭」を訪れることにした。赤ちり亭といえば、以前、裏メニューの「ハバネロ鍋」を注文してえらい目に遭ったのは記憶に新しい。だからこのお店はもうコンプリート、ということで終わりにしても良かった。しかし、なぜここを再訪するのかというと、卓上にある調味料群が魅力だからだ。

赤ちり亭の卓上には、「ハバネロ一味」や「日本一辛い黄金一味」「マリーシャープス」「デスソース」などの調味料が並べられている。この調味料を、各自がお好みにあわせて手元の料理にかけまくる、というのはとってもスパイシーだね!というわけだ。前回はハバネロ鍋という暴風雨を前にこれら調味料を使いこなす機会が無かったが、今度こそ使ってみたいところだ。そんなわけで、赤ちり亭。

ただ、お店に行ってみたらこれら調味料は既に撤去されてありませんでした、となると限りなくこの赤ちり亭オフは意味を無くしてしまう。なにせ、「普通の居酒屋」に成り下がってしまうからだ。その点おかでんは非常に心配したのだが、やっさんやまゆみさんが「大丈夫ですよ、webサイトに店内の写真が掲示されているけど、卓上にはちゃんと調味料が置いてありますよ」と調査してくれた。なるほど。でも、写真なんてのは古いものを平気で使い続けるからなあ・・・。なぜかこのときのおかでんは非常に慎重だった。

まあ、もし調味料がなければ、単なる飲み会でもいいや・・・。

前回の赤ちり亭訪問は池袋西口店だったので、今回は池袋東口店で予約をとった。

激辛の前に乾杯

10月1日。スパイシーナイツ再開のとき。

ホットペッパークーポンで飲み放題90分1,500円が1,200円になるので、まずはそれを使って乾杯。クーポンがあると、単品注文でも飲み放題が選択できるという変わったお店だ。クーポン無しだと、飲み放題はオーダーできない。

お酒が飲めないやっさんにとっては、飲み放題というのは不利な制度ではある。しかし、やっさんは「どうせ辛いもの食べたら飲み物をたくさん飲みますから、大丈夫ですよ」と意に介さない。そうか、辛いものを食べるってそういう事なんだなと妙に納得。酒飲みのおかでんにとっては、辛い物を食べようが食べなかろうがぐいぐい飲んじゃうので、このあたりの感覚がわかっていない。

えびせんべいを食べる

お通しのえびせんべい到着。

「これで一人300円とかとられていたら納得いかないっすよね」

前回の赤ちり亭訪問時と同じ事を言う。相変わらずこのお店はどの店舗でもえびせんべいがお通しらしい。

ワカメ酢のお通しが、小鉢の縁にワカメが張り付いてこびりついていた・・・なんてお通しにまつわる話でひとしきり盛り上がる。そのわかめ酢も大概だが、ここのお通しも大概なもんだ。ただ、これが一人おいくらなのかレシートを見ておらず分からないので、妥当なのか不当なのかまでは判断できない。

ピリ辛きゅうり

ピリ辛きゅうりがやってきた。

このお店は辛い料理に唐辛子マークがついているのだが、これは唐辛子マーク2つ。

ちなみに2つ以上唐辛子マークがついている料理はすべて注文しておいた。これで間違いなくこのお店は「制覇」したといってよろしかろう。

ピリ辛きゅうりアップ

おおう。たたききゅうりの上に唐辛子がぱらぱらとまぶされているよ。

これが辛くない訳がない。

食べてみる。うん、きゅうりのみずみずしさがあるのでそれほどチリチリくる辛さはないけど、ピリ辛でおいしいと思います。あんまりきゅうりに唐辛子をかけるという発想はなかったけど、これはこれでおいしい。

以前は卓上にあった調味料が消えた

はっとこの段階になって気がついた。

「あっ、調味料は?」

慌ててテーブルを見渡してみたが、どこにもそんなものは存在せず。七味とか塩胡椒といった類すら置いていない。

「あちゃー。やられた!」

恐れていた事が現実になった。やっぱり無いのか。何があった?お店としては格好の客寄せパンダだっただろうに。

店員さんに声をかければ調味料を持ってきてくれるらしい

きょろきょろ見渡していたら、背後の壁にこんなことが書いてあった。

「宴席のテーブルには赤ちり流の辛味調味料をご用意。お好みの量を料理に合わせてお使いください」

おっと、この文章を読むと、昔は確実に辛味調味料が置いてあったことが伺える。よし、がっかりしていても始まらない。店員さんに聞いてみよう。ひょっとしたら言えば出してくれるかもしれない。

「あのー、ここに『辛味調味料をご用意』って書いてあるんですけど、これは言えば出してもらえるモンですか?」

「あー、昔は置いてあったんですけどね、今はもう無いんですよ」

美人のおねーさん店員はそういう。

がっかりする一同。

「今なら、ハバネロ一味だけならありますよ」

「それだ!それでもいいので出してもらえますか」

いやもう、ハバネロ一味があるかないかでは大違いだ。藁にもすがる気持ちでお願いした。

「やっぱり撤収しちゃったんだ」
「悪ふざけで使った人が結構いたんじゃないですか?」
「罰ゲーム、とか言って食べられない量をばさばさかけたり・・・」
「ありえる!それでお店の人がいい加減うんざりしちゃって、テーブルに置かなくしちゃった、と」

多分この想像で間違いないだろう。激辛調味料は結構値段が高いので、少量使ってもらう分には問題ないけど、遊びで使われたら割にあわない。しかも、せっかく一生懸命作った料理を激辛にされた挙げ句に残されたら、お店としてはがっかりだろう。

「けしからんな」
「けしからんですね」
憤慨する一同だったが、後の祭り。でも、ハバネロ一味が利用できるのはありがたいことだ。それだけでも感謝しなければ。

とうがらしの葱厚揚げ

とうがらしの葱厚揚げが到着。これも唐辛子マーク2つ。

見ただけで「わっ、唐辛子だ!」と一同思わず声を上げてしまうシンプルイズベストな料理。厚揚げの上にちょんまげのように鷹の爪が乗っかっておるわい。

「これ、ひょっとしてこの唐辛子を取り除いたらただの厚揚げなんじゃ・・・?」

疑問の声が起こる。

いざ食べてみたら、下にあるたれも辛口になっていた。さすがにそうだよなそりゃ。たれをたっぷり揚げ出し豆腐に絡ませて食べればピリ辛でおいし。

あれ、またピリ辛か。激辛を期待しているんだけど、唐辛子マーク2つくらいじゃ全然平気だね。

冷製豚キムチ

冷製豚キムチ。

「純粋に美味い」

一同、涼しい顔をしている。温かくないと、辛さは感じにくいようだ。

ロシアンたこ焼き

おっと、ロシアンたこ焼きがやってきたぞ。これ、さりげなく唐辛子マークが6つもついているシロモノ。お店ではNo.2の辛い料理となっている。

「ハラハラ・ドキドキ守りきれるか・・・。」と解説がメニューにかかれいてるが、何も詳しい説明がない。多分、たこ焼き5個のうち1個が激辛なんだろう。まさか全部激辛でした、というわけはあるまい。それだとロシアンじゃない。

それにしてもロシアンとくれば「ロシアンルーレット」となるわけで、ロシアというのはなんともはや恐ロシア。今でもロシアではロシアンルーレットをやる人が後を絶たない、なんてことはあるんだろうか?

おかでんにおけるロシアのイメージ:ルーレット、ウォッカ、コサックダンス。以上。

ジャンケンで勝った人から時計回りに食べていくことにした。4人なので、5個ということは最初の人が2個食べることになる。

「2個食べる権利が得られてお得なので、ジャンケン勝った人から順に」

という説明がなされたが、後になって考えてみれば2個食べる分激辛たこ焼きにあたる確率が高まるわけであり、実は損しているということに気がついた。ジャンケンに勝ったやっさん、お疲れさまです。

ロシアンの最中

で、順番に食べ進んでいくのだが、誰もひっかからない。四番目のおかでんまで順番が回ってきて、おかでんが引き当てるか、おかでんが引き当てなければやっさんに当確ランプ点灯か、という状態に。

先ほどのロシアンたこ焼きの写真を見ればわかるが、右側のたこ焼きだけ少しぺしゃんと潰れた形をしている。なんとも怪しい。おかでんはこれが当たりだと確信し、普通の丸いたこ焼きを選択。やっさんと同時に食べることにした。

せーの。

たこ焼きの中にハバネロ!

やっさんビンゴ。

「・・・!!!うわぁー!」

なんとも派手なリアクションをとるのだった。いや、でもこんな小さなたこ焼きじゃないですか、唐辛子が入っているとしてもそんな大げさな事にはならないでしょ・・・ああ駄目だ、中身ハバネロでやんの。おい、このお店容赦しないな、中にハバネロ入ってるぞ!

「こりゃ辛いわけだ」

一同、自分がひっかからなくて良かったと一安心するのだった。

おかしな話で、「辛いものを食べに来た」はずなのに、辛いものに当たらなくてほっとしているわれわれ。

スーパーハバネロチキンLv.5

「うひゃあ」

そうこうしているうちに、このお店で最強に辛い「スーパーハバネロチキンLv.5」がやってきた。

濃い茶色をした粉がパウダーとしてまんべんなくチキンに振りかけてある。ハバネロだ。

以前のスパイシーナイツでもスーパーハバネロチキンを食べたことはあったが、こんな色してたっけ?なんか今日はより一層凶悪な様相を呈しているんですが、大丈夫でしょうか?

スーパーハバネロチキンLv.5のアップ

間近で見ると、あーあーあー、これはすごい。というか、ひどい。「殺す気か!」というどこかの芸能人が使うキメぜりふを思わず口にしたくなる。見ているだけで汗をかいてくるビジュアル。

おそるおそる激辛に触れる

手袋着用でチキンをつかもう

各自にビニール手袋が支給されるのだが、相変わらず一つだけというのがこの料理の楽しいところだ。骨付きの肉なので、骨からうまいこと肉を外そうとすると両手をつかわなければならない。でも、片手は剥き出し状態なわけで、さてどうする?何しろ相手はハバネロだ、うっかりハバネロがついた手で目をこすったりするとえらい目に遭ってしまう。

手袋のはめ方は人それぞれ。利き手にはめる人(左:まゆみさん)、利き手は素手で勝負、左手に手袋をはめる人(右:まゆみさんの旦那さん)とそれぞれ。

「あー」「うー」

あちこちで悲鳴というか、歓声があがる。

まゆみさんが

「飲食店でこんな辛いのが出てくるとは!」

と驚きの声を上げる。

「頭皮から汗が出てきた」「体が熱い」

各自、自分の体に起きた事象をレポートする。とにかく、あまりの辛さに体がびっくりしてしまったらしい。食べてからしばらくしたらじわじわ効く、なんてものではなく、即効性があるようだ。

スーパーハバネロチキンLv.5食べ終わり

おかでんのチキン。

片手と歯と唇だけで上手いことここまで食べる事ができた。手袋をはめていない左手は全く使わず。

ただ、ここまでできた人はおかでん以外おらず、残り3人は全員骨に若干肉を残したところで食べるのを断念していた。これ以上食べようとしたら、両手を器用に使いこなさないと駄目!そうなると、ピンチ!というわけだ。

赤ちり鉄板

赤ちり鉄板。唐辛子マークはない料理だったが、ピリ辛にはなっている。

ハバネロ一味到着

おっと、ようやくハバネロ一味がやってきましたよ。督促かけてようやく到着。なんでも、お店にこれ一つしかないのだという。いままで別のお客さんが使っていたのでこちらに持ってこられなかったんだと。そうなのか、納得。でも一つしか無いって思いっきり在庫絞っちゃったな。そんなに辛味調味料でお客さんから痛い目に遭ったのだろうか?

ハバネロ一味を鍋にかける

渡されたハバネロ一味を少量、赤ちり鉄板にかけてみる。

うーん、ハバネロって独特の癖がある風味なので、これで辛くなってもあんまりうれしくないんだよな。もっとシンプルに辛くできる調味料はないのだろうか。

あー、さっきのスーパーハバネロチキンがまだ口の中に残っている感じで、少々ハバネロを振りかけても全然平気だわ。いかんな、感覚が麻痺してしまっている。

唐辛子鶏

唐辛子鶏。唐辛子マーク4つ。このお店No.3の辛さ。

「旨辛?激辛?赤ちりに来たらこれ食べなきゃ!」というキャッチコピーがつけられている。中華料理における「辣子鶏(ラーズチー)」に相当する料理。

「本当は唐辛子は残して残りの部分を食べるのが正解なんだろうけどね」

と言いつつ、唐辛子だけを選んで食べるおかでん。ああ、辛くて美味いなあ。

トマト

豆腐

オムレツ

追加料理を頼むべ、という話になったが、辛いものはあらかた頼んでしまったので、あとは「辛いもの縛り」はなく普通のものを頼む一同。

知音食堂で飲み直し

時間がきたので赤ちり亭を後にする。

「辣子鶏といえば知音食堂のが凄い」という話になり、酔った勢いで知音食堂に行くことにした。知音食堂は「スパイシーナイツ」でも何度も利用したことがあるお店。

ここでサービス品で280円の青島ビールをぐいっとあおり料理がくるのを待つ。

まゆみさんはお店のディープな雰囲気にひたすら感心しっぱなし。

「昔は店内は中国語だらけだったんですけどね、今は日本人が多いですね」

過去訪問歴のあるやっさんが解説する。

豆腐干の千切り和え

そうまめのべんの炒め

写真上:豆腐干の千切り和え 680円
写真下:そうまめのべんの炒め 880円

豆腐干の千切り和えはこのお店にやって来たら必ず頼んでいる定番料理。香草が駄目な人は手が出せない品だが、香草好きにはたまらない。

そうまめのべんの炒めは、多分「そらまめ」の間違いだと思う。空豆といえばほくほくした食感が独特で、嫌いな人は嫌いな食材。でも、この料理はそのほくほく感があまりなく、さっくり食べられてとてもおいしかった。にんにくを少し利かせてあり、麦酒のつまみに最高。これは今後の定番になりそうな料理。今回よい発見ができて良かった。

歌楽山辣子鶏

歌楽山辣子鶏アップ

そしてこれがメインイベント、「歌楽山唐辛子と山椒の鶏肉炒め(歌楽山辣子鶏)」。お値段2,880円とずば抜けて値段が高いが、納得の量だ。唐辛子をこれだけ使っていればそりゃあ値段高くなるよね、と一同納得。

さっきの赤ちり亭の「唐辛子鶏」と比べて迫力も覚悟も全然違う様相。何しろこっちの料理は唐辛子ばっかり。ほんの時々鶏肉が見え隠れする程度で、見る人を圧倒する。

「これぞスパイシーナイツ!」

スーパーハバネロチキンという凶悪極まりない料理を食べられたのが今回の成果だろう。あと、料理としての華はこの「歌楽山唐辛子」の料理。両方食べたので、納得感・満足感が高いオフ会となった。

さて、次回のスパイシーな夜はどこにしようか。メキシコ料理がやはり候補になるのだろう。テキーラ飲みながらタコスな夜、とでもなるのかどうか。




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