CAFE;HAUSでガーデンバーベキュー

肉食人種行動観察会(その5)

先日聞いたTBSラジオ「文化系トークラジオ Life」で、「最近のリア充は豊洲あたりのバーベキュー場でウェーイとやってfacebookなんかに写真を載せてる」といった発言があった。そうか、豊洲がバーベキュー場として今アツいのか。

豊洲といえば、ちょっと前まではIHIのドックがあり、それに関係する鉄工所とかなぜか製糖工場とか発電所とかあった、荒々しい場所だった。しかし臨海エリア再開発にともなってそういう荒くれた雰囲気は一掃され、いまや金持ちどもが住まうタワーマンションが林立し、オフィスビルも大きなものがいくつも建つようになった。しかしそれでもまだ土地に余裕があったものだから、バーベキュー場なんてものも新たに誕生している。

有名どころは「WILD MAGIC」という施設で、ここではアメリカ風のバーベキューを手ぶらで楽しむことができる。キャンプだってできる。都心で、手ぶらでバーベキューができるだけでなくキャンプまで出来てしまうのだから時代は変わった。これまでそういう施設が殆ど無かったということのほうが今となってはむしろ不思議なのだけど。

恐らく、件のラジオのパーソナリティも「ウェーイ」の場所はここを意識しているのだろう。

CAFE;HAUS外観

しかし、豊洲にはもう一カ所穴場のバーベキュー場がある。その名を「CAFE;HAUS」といい、名前の通りもともとはカフェレストランだ。しかしその店先にはガーデンパーティーが出来るような庭があり、そこを使ってバーベキューを開催することができるのだという。それは知らなかった。

うわさを聞きつけた僕は、早速予約を入れた。webで空き状況の確認と予約ができるので便利だ。しかしその予約サイトを見ると、一ヶ月先までビッチビチに予約が埋まっていた。恐るべき人気っぷり。リア充まみれなのか。結局、「平日夜に開催」となると選択の余地が全くなく、唯一「△」印(ほぼ満席)となっていた月曜日夜の某日一択、となった。

このお店の場合、完全入れ替え制となっている。11:00-14:00、15:00-18:00、19:00-22:00の3時間3部制だ。8月の場合、これがほぼ全部満席になっていたので驚かされる。平日昼下がりなんて一体誰が利用しているのだろう。有閑マダムとその子供たち(夏休み中)か?

料金プランは4種類あり、一番安いものでも4,700円だ。飲み放題をつけると5,700円、さらに上になると6,800円、10,000円というプランがある。結構高い。というか相当高い。10,000円って一体なんだ?と思ったら、この料金プランにすると店員さんが「焼き手」として常駐してくれて、火加減とか焼き加減とかイイカンジにコントロールしてくれるようだ。かなりなお大尽遊びの域。

4,700円のコースだと、「基本料理+ドリンク3品」という構成。バーベキューなんて喉が渇くに決まっていて、一人3杯で済むわけがない。となると必然的に飲み放題つきの5,700円になるわけだが、このお値段を参加者一同に提示するのはさすがに勇気が必要だった。「高い!ありえない!」と言われるんじゃないか、とか「そんなに高いんだったら参加しないよ」と言われるんじゃないか、とか。ハラハラもんだ。

CAFE;HAUSの庭

当日19時に会場に向かう。結局この日は9名が参加してくれた。幹事としては一安心だ。「お一人様バーベキュー」なんて寂しくて虚しくてかなわん。ましてやお酒を飲まず、ソフトドリンクぐいぐいだったらなおさらだ。

ちなみにこのお店、3日前でキャンセル・人数変更等の受付は終了してしまう。それ以降は変更がきかないので、予約した分だけ請求されることになる。お店としては、人数が確定してから食材の調達が出来るので、ロスが出なくて良いということだ。強気の商売だけど、それでも成り立つのが2014年における都心バーベキュー事情ってことなんだろう。
さて、お店の庭にはあちこちにテントがあり、その下には大きなベンチがあった。このお店は利用したことがなかったが、こんな作りになっているとは知らなかった。

炭火グリル

テーブル脇には、大きな炭火グリルが設置されていた。こんな大きいのを見るのは初めてだ。自分ちが一戸建てで、なおかつ庭があるような人でないと無理なサイズと重量感。いくらRV車を持っていても、これをキャンプ場に持ち込もうとは思わないだろう。

炭火の配置は、やたらと片寄っている。グリルを運ぶ際に傾いたのだろうか?

店員さんはこう説明してくれた。

「こうすることで、火力調整ができるんです。炭の真上は強火。網の真ん中あたりは中火。そして炭から遠いところは弱火になります」

なるほど、そういうことか。焼きあがった食材は弱火エリアに逃がし、肉は強火エリア、時間をかけて調理したい食材は中火エリア・・・と使い分けろ、ということか。これまでさんざんバーベキューはやってきたけど、こういうのは初めての体験だ。

何しろ、普段やるバーベキューというのはグリルが小さい。飢えた狼どもにえさを与えるためには網なり鉄板なりの全てを活用しないといけない。その結果、火力調整も減ったくれもない荒くれ場になるのだった。もちろん、その果てに待っているのは、焦げた食材なのだけど。

まな板と包丁が来たぞ

水鉄砲も来た

店員さんがいろいろ持ってきてくれたのだが、それは食材ではなく変わったものだった。まな板と包丁。これは、肉やらなんやらは全部自分たちで切れ、ということなんだろう。「折角なのでデカい肉を食らって欲しい。」というお店側の姿勢が好感。でも酔っ払いに刃物を持たせるわけで、今日はできるだけ穏便に過ごそう。頭に血が上る人がいたら、殺生騒ぎになる。

水鉄砲、というのも面白いアイテムだった。これで遊べ、というわけではもちろんなく、炭から炎が出た場合はこれで鎮火せよ、ということなのだろう。よく焼肉店で、炎が出たら氷を網の上に乗せるということをやるが、このグリルの場合はスケールが違う。氷なんて「焼け石に水」なので水鉄砲というわけだ。

他に、アルミホイルや温度計といった不思議アイテムもあり。そうか、肉の塊を焼く場合、温度計を肉に挿して内部温度を計測するのか。

トレイに盛られた9人分食材

大きなトレイに食材がどっさり盛り込まれて出てきた。肉も野菜も一緒。これで9人前だ。

一同盛り上がる。チマチマ運んでくるのではなく、こうやって一度に盛り付けられているとテンションが上がる。

「全ての食材は焼いて下さい」

と店員さんから説明がある。えっ、トマトも?

「はい、全部です。生の肉と触れ合っていますので、一度火を通して下さい」

なるほど。




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