この日たくさんの写真を撮ったが、参加者がみな生き生きとして、笑顔なのが強く印象に残る。こういう写真をfacebookに載せると、リア充っぽくて読んでいる人のルサンチマンを喚起させるんだろうな、とつくづく思う。でも僕自身はそんなのに全く興味が無く、このお店の制度とかサービスを紹介することばっかり関心が向かっているので、人物写真はばっさりカット。そのかわり、焼きあがった肉の写真をお楽しみ下さい。
フライドポテトが遅れてやってきた。
でかい肉や食材を焼いているので、どうしても料理にありつけるまで間があく。
「焼けたよー」→わさわさ食べる→何も食べるものが無くなり、次の食材が焼けるまで全員がじっと待つ→「焼けたよー」
の繰り返しとなるので、その間を埋めてくれるのがこういう料理だった。
傍らでは、テンションが上がった若手たちが手に塩のボトルを持ち、「ソルター参上!」とかいいながら肉に塩を華麗に振りかけていた。「おい、誰か胡椒担当はいないのか胡椒担当」「ペッパー参上!」とにかく全員テンションが高い。
ご年配の偉い人はどっかと座って安定してるけど、それ以外の人は立ったり座ったり、肉の様子を見に行ったり、野菜を包丁で切ったり。常にあたりをうろちょろしている。そういう自由度がテンションを上げている一因だと思う。狭いお座敷に押し込まれ、窮屈な思いをしてお酌したりということがない。
肉を焼いている光景をお楽しみ下さい。
以前、どこかの国の放送局がずっと焚き火の様子を固定カメラで撮影したものを放送し続け、そんじょそこらの番組よりも高視聴率をたたき出した、という話があったな。このサイトでも、僕がゴチャゴチャ文章書くよりも、料理写真だけ載せた方がアクセス数が多くなるかもしれない。
炭から炎が出てきたので、水鉄砲を手にした僕は火に向かって放水。ああ、水鉄砲を使うのは一体何十年ぶりだろう。快感だ。まさかバーベキューやりにきて水鉄砲をつかうことになるとは。まさに童心に帰った。
大きなグリルなので、網の「余白」が結構ある。お陰で、こうやって食材で顔を作ったりもできる。小さな鉄板でちちこましくバーベキューやってたらこうはいかない。さすがアメリカンサイズ。
シメはマシュマロ。みんなで串にさして、めいめいの焼き色をつけて楽しんだ。
3時間しっかり楽しんで、解散となったときに僕が思ったのは「ちくしょう、楽しいじゃねぇかこの野郎」だった。ちくしょう、と毒づいているのは、値段は高いけど満足度も高かったからだ。最初は、薄ら笑いを浮かべて「やっぱり高かったね、値段と見合ってないよ」と評論するつもりだった。しかし、高いなりに十分楽しめたので、良かったとしかいいようがない。
この日参加した人の中でいちばん偉い人は、
「次、最短でいつ予約できるの?またすぐ次やりたい」
と仰っていた。それくらい、気に入ったってことだ。機会があればまた訪れたいものだ。ただし、そうそう頻繁に行く店じゃないな。なんやかやいって、やっぱり高いから。
(2014.08.25)
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