ネパール料理「カジャセット」に驚く

アワレみ隊のばばろあがやってきたので、2018年7月に途中までやった「谷根千散歩」の続編をやることにした。

食わずに死ねるか!【東京下町食べ歩き】
昭和世代、最後のあがきなのかもしれない。 日 時:2018年(平成30年) 07月14日-16日 場 所:日暮里、浅草、秋葉原、谷中界隈(東京都) 参 加:おかでん、ばばろあ(以上2名) 山口に住むばばろあが上京するので、僕の家...

日暮里駅を起点にして、まずはお昼ご飯場所探し。

最初は、中国雲南料理のお店「過橋米線(かきょうべいせん)」に行こうと思った。雲南料理が食べられるお店は、日本国内ではあまり多くないからだ。しかし、この日はランチ営業をしておらず、あえなく空振り。

「過橋米線」は、遙か昔に秋葉原にあるお店で食べたことがある。とてもユニークな料理が出てきて、楽しかった思い出がある。

秋葉で中華
秋葉原に中国雲南料理を出す店がある。「過橋米線」という。場所が場所だけに電源ケーブルでも売っているっぽい名前だが、「米の線」、すなわち米麺を売りにしたお店だ。 雲南省といえば、四川省のさらに南、ベトナムやラオス、ミャンマーと隣...

ネタに詰まったので、次に西日暮里にある「ネパールミテリキッチンレストラン&バー」に行ってみることにした。そばがきをナンの代わりにしてカレーを食べるという、見慣れないガチなネパール料理店だ。

先日、「蕎麦喰い人種行動観察」で取り上げたことがある。

ネパール ミテリキッチンレストラン&バー
2018年09月25日 【店舗数:429】【そば食:708】 東京都荒川区西日暮里 ディドセット 蕎麦喰い人種なのにネパール料理? 不思議だと思うが、ネパールでも蕎麦は食べるらしい。さすがに「蕎麦切り」と呼ばれる麺状態...

ばばろあもこの記事を読んでいて、「ええじゃん、あれ食べてみたかったんよ」と同意してくれた。よし、それならば話は早い。

というわけで、話は一足飛びで、さっそく料理。

ばばろあは以前僕が食べたことがある、「ディドセット」を注文。1,300円と結構なお値段となるが、そばがきを練って作る手間を考えると高くつくのは当然だ。あと、これだけワンディッシュ上にあれこれ料理が載っているのだから、大満足だ。

カレーが二種類あるように見えるが、1つは「ダル」と呼ばれる豆のスープ。あと、「サグ」と呼ばれる青菜の炒め物、「アチャール」と呼ばれる漬物的なものが添えられている。黄色っぽいアチャルは、たぶん大根だと思う。

ネパールの「ディド」は粉を練って作ったそばがき状のもので、必ずしも蕎麦粉であるとは限らないようだ。このお店の場合、店員さんが「蕎麦粉を使っている」と明言していたのでそうなのだろうけど、他にもトウモロコシの粉やキビ、小麦粉を使うことがあるようだ。

このお店のディドはかなり紫っぽい色をしている。蕎麦粉の品種がそういうものなのか、それとも蕎麦粉以外の混ぜ物が含まれているのかはわからない。

これを食べるとかなりお腹いっぱいになる。夕方になるまでの5~6時間くらい、腹が空かないという驚異の腹持ちだ。

ばばろあがディドセットを頼むなら、僕は違うものを頼んでみることにした。

ちょうど、メニューの「ディドセット」のすぐ横に、見慣れないメニューがあった。「カジャセット」と書かれている。なにそれ。知らない。

チウラ、マトンセクワ、ムラコアチャール、バトマスサデコ、ダルモト

のセットらしい。なるほど。

・・・いや、何が「なるほど」だ。全然わからん。

わからないということは、面白いということだ。早速頼んでみよう。お値段は800円ということで、お手軽だし。

で、出てきたのがこちら。

えっ、なんだこれ。

真ん中のフレークのようなものが、どうやら主食になるらしい。そして、周囲のおかずとちょっとずつ混ぜ混ぜしながら食べるのだという。これが「チウラ」。

ああ、このフレークみたいなの、ついさっき見たぞ。このレストランの系列店で、ここから数店舗隣にネパール食材店がある。そこに先ほど入ってみたんだけど、店の目立つところにこれを売っていた。「なんだろう、これ?」と思わず手に取ってしまったくらい、目立った。

どうやら、生米を潰したものらしい。そんな食べ方があるのか!

米文化だと胸を張っている我々日本人だけど、こんな米は見たことも聞いたこともない。へええ。

後で製法を調べてみたら、一旦蒸して生米を柔らかくして、それから潰して煎ったものだそうだ。案外面倒な作り方をしている。確かに言われてみれば、生米のまま潰したら、粉々になってしまう。

マトンセクワは、マトン肉の炒め物なのだろう。写真左下に写っているもの。

ムラコアチャールはディドセット同様の、大根のアチャール。

バトマスサデコは左上の大豆で、揚げた大豆をマリネにしたものなのだそうだ。「お前、自分で食べておきながらなんで伝聞調なんだよ」と言われそうだけど、もうね、チウラのバリバリした食感に圧倒されてしまって、それ以外が全部霞むんだ。チウラは硬くて、「スナック」とも言えない、なんか不思議な感覚。

ダルモトは、インド食材店でも見かけることがある。変なスナックだ。豆と、細かくぶつ切りになったベビースターラーメンみたいな麺状スナックが混ざったもの。これも・・・チウラと一緒に和えて食べるのか?それとも、食後のおやつ?

とにかく、チウラは見ての通りカラッカラだ。なのに、汁気が豊富なおかずがないので、びっくりしながらの食事となった。店員さんに「これを食べるときは、やっぱり手で食べるんですか?」と聞いてみたら、「チウラはスプーンを使うね」と言われた。さすがにそうか。手だとボロボロこぼれて、食べにくいと思う。

チウラが日本人の口に合うか?というと、はっきり言ってあわない。しかし、まずいわけではないので、こういう「驚き」のある料理に僕は大変ワクワクした。時々これ目当てでお店に訪れたい、そう思わせるワクワクだった。

ちなみにこの料理、思った以上にお腹に溜まる。ディド同様、夕方までお腹が空かなかった。

(2019.02.17)