しまった、年甲斐もなく食べすぎちゃった【ハンバーグ食べ放題@モンブラン】

「よっしゃあああああ」

老若男女、みんな大好きハンバーグがやってきたよ。しかも、店員さんが両手でそれぞれ一皿ずつ持ってきた。両手に花、なんて言葉で喜んでいられるのはせいぜい若造か、クソオヤジかのどっちかだ。その点僕らみたいな健康優良空腹児は、みんな「両手にハンバーグ」が大好きだ。

手前が「オランダ風」、奥が「和風」らしい。

「ところでどうやって5等分するんだ?」
「あれ?」

奇数で等分するのは結構難しい。そういえばやったことがあんまりないな。

小さなハンバーグを相手に、ナイフとフォークでえいえいと格闘する。

これはイタリア風だったかな。

もうね、何風とか生じいどうでもいい状態。

「うんうん、美味しいね」の一言で片付いてしまっている。美味しく食べているとはいえ、料理と料理人に対して失礼ではないのか?という一抹の良心の呵責はあるけれど。

とにかく、ドシドシ料理が届くので、躊躇なく自分の取皿にとりわけて、食べていかないと。

で、取皿が、苦悩する画家のパレットみたいにいろいろな色と味が混在してしまい、もうなにがなんだか、状態になる。

わーい、カレーハンバーグがきたよー。

基本、ハンバーグと名がつくものは全部同じだ。味付けの違いだけだ。なのでひたすら同じ食感を食べ続けていることになる。でも、ハンバーグ自体がみっちりと密度ある食べごたえで、これがうまい。飽きがこない・・・かというと、さすがに同じものが続くとどれも似て感じられてくるのだけれど。

カキフライがやってきた。

「すげえな、量が多いぞ」

単品価格、1,080円。さすがだ。これにライスやパンをつけて「カキフライ定食」にすれば、お昼ごはんとして食べるにしてはちょっとお高い。でも大丈夫、僕たちの今日は食べ放題飲み放題。むしろ「お値段高くても、いいものをたくさん。」が希望だ。

5人がかりなので、あっという間になくなる。いいぞ、人数が多いメリットだ。

これはなんだったっけ。チーズとトマトなので、先ほどの「イタリア風」?と似ている。

どんどん料理はやってくる。そしてテーブルの上がすぐにいっぱいになる。

料理写真家のように、カメラを料理のベストポジションに据え置くことができない。だから、斜めからでも、遠方でも、どんどん写真を撮っていく。

しまいには、一度に2つの料理写真を撮ってそれでOKにしたりもする。

こうも次々と料理がやってくると、料理写真を撮っている自分って一体なんなんだ?と自分に疑問を持ってくるようになる。料理記者じゃないし、カメラマンでもないし、単にわいわいご飯を食べたいだけなのに、なんでカメラをずっと握りしめているんだ、と。f値をどうしようとか、何ミリで撮るかとか、料理とまったく関係のないことを気にしている有様。

その結果、たいそうご立派なエビフライ様でさえ、じゃっかんボケの入った写りで雑に扱われている。カメラの設定に気を取られつつも料理にも気を取られ、結局「浮足立ってなにもできていない」というだけだった。ちなみに焦点距離42mmでf5だとこのボケ加減。

手前はたしかビーフカツレツ。

このお店は、揚げ物はしっかりと時間をかけて作られている。注文してから出てくるまで、結構時間がかかる。そして、衣の揚げ色は濃い目。食べると、色に見合ったどっしりとした大人の味わいがする。肉の厚みもさることながら、食べごたえがある。

ハンバーグシチュー。

ハンバーグがずらりと並ぶ。「黒い三連星」と呼ぶにふさわしい出で立ちだ。

手前のハンバーグに気を取られていたら、後ろにもハンバーグがいた!ということで確実に相手を仕留める必殺布陣だ。

手前から時計回りで「メキシコ風」「ロシア風」「フランス風」・・・かな?今、メニュー写真と見比べながら、料理名を確認しているところ。

食べている最中なんて、到底そんな余裕はない。

もちろん店員さんは、料理名を告げながらテーブルに料理を運んでくれる。でも完全に上の空状態になっている僕らは、それをほとんど忘れてしまうのだった。

黒い三連星を個別撮りしたもの。これはメキシコ風。

ハンバーグの影にまたハンバーグ、というのはいい。それは想定のうちだ。先頭のハンバーグを踏み台にしてでもなんでも、三個全部食べきることはできる。

しかしだ、地味に存在感を発揮するのが、付け合せだった。平打ちのパスタと、いんげんと、コーン。わかってはいたけれど、これがなかなかにくせ者で腹に溜まる。なにせ、毎回毎回、どのお皿にも出てくるのだから。

「なんかだんだん量が増えてきていないか?つけあわせ」
「結構多いよな」

お店の名誉のためにフォローしておくが、別に「こいつらを早々に満腹にさせてしまえ」とばかりにつけあわせを意図的に増やしているということはないと思う。でも、「つけあわせ増量疑惑」を口にせざるをえないぐらい、どんどんその存在感が増してくるのだった。こいつァまいった。

なにせこんな感じでパスタがついてくる。

一皿380円の「おつまみ単品」を選んでいると、こういうことはないのだけれどアツアツの鉄板に乗ったハンバーグやステーキ、カツの場合もれなくこのおともだちがついてくるのだった。

(つづく)

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