自宅で珈琲焙煎(ガスコンロ+電動メカ編)

コーヒークーラーの次は、コーヒーロースターの箱に取り掛かる。

本当は、「開封の儀」的なことを自分のサイトでやるのは趣味じゃない。でも、ついこうやって写真を撮っちゃってるし、文章を書いているくらいワクワクしているのは隠しようのない事実だ。

これがステマだったらみっともないけれど、ステマではない。そういえばこのサイト、タイアップ企画とか宣伝依頼とか受けたことがないな。読者の方からタラの芽やお米を送ってもらうなど差し入れの経験はあるけれど。

「110V」という記述がある。100V電圧の日本でも動くはずだけど、やっぱり電圧は違うのだな。110Vは台湾が採用している電圧だけど、この製品自体はMADE IN CHINA。

かなり巨大で、なかなかに重たい箱を開けてみる。

中はこんな感じ。

・・・「こんな感じ」じゃねぇよ。特に書くことがないなら、わざわざ写真を撮るなよな。

久々にワクワクしている自分がいる。最近歳のせいか、あんまり物事に興奮しなくなったものだけど。それだけ、最近の珈琲焙煎にはストレスを感じていた、ってことだ。そして今回、それが打開されるのではないか?という期待感に満ちている。ガスの炎は正義。IHコンロの安定感も大好きだけど。

電源は、クーラーとロースターとではそっくりな形をしていた。

後で取り違いが起きないように、どっちがどっちかちゃんと覚えておく。

ええと、INPUT0.7Aの方がクーラー、1.5Aの方がロースターだ。

梱包を全部取り払った状態。

これがコーヒーロースターだとわかる人は殆どいないだろう。

「さて、なんでしょう?」と尋ねたら、みんな「さあ?」と首を捻るはずだ。「子豚の丸焼きを作る機械?」とか、「ケバブマシン?」と言いそうだ。

いや、これが「ぐるぐる回るメカ」だと気づくのもちょっと難儀だ。取っ手がついているし、これは新手の武器ではないか?と考える人がいてもおかしくない。武器と、その武器を飾るための土台。日本刀における「刀掛け」みたいな。

組み立てのための説明書は特についていない。なので、適当に組んでみる。

もちろんシンプルな構造なので簡単にできるのだけど、温度計の座りがどうも悪い。何かが間違っているっぽい。でも、ひとまず完成。

石英ガラスの筒はかなり大きな直径だ。そして、火に炙られても割れないくらいの強度があるので、分厚い。ずしり、とした重さは、取っ手を手にとると肩に響く。あいたたた。五十肩に相当悪い。

大きなろうとが附属しているのがありがたい。これで一気にザザーッと豆をガラスの筒に注ぎ込むことができる。

何やら固定できずに不安定な温度計。天ぷらの油温計みたいに長い針がついていて、ガラスの筒の奥深くに突き刺さる。これでシリンダー内部の温度を見ながら火力調整をする、というわけだ。

ただし、アナログ温度計なので動きはゆっくりだ。予熱で温めたシリンダーに生豆を投入すると、一気にシリンダー内の温度は下がる。そういう急激な温度変化にはこのアナログ温度計は対応できない。

こだわる人なら、↓のようなデジタル温度計を買う。

さらには、USBケーブルでPCとつないで、PCでログを蓄積するという仕組みのものもあるらしい。珈琲焙煎用ではないらしいけれど。

そこまで凝るのは僕にとってはオーバースペックなので、一旦保留。アナログでいくことにする。

電源部分。

AC電源と、ON/OFFのスイッチだけ。

そして中にはモーターが入っているだけというシンプルな構造だ。

モーターの回転はゼンマイに伝わり、そこからシリンダーを回すチカラとなる。これ以上ないほど、簡単な作りだ。

ただ、ガスコンロの熱でモーター部分が熱を帯びて壊れる、ということはなさそうだ。シリンダーを落として割った、というようなアクシデントがない限り、長く使えそうなロースターだ。

プロファイル

ロースターのマニュアルには、温度を縦軸、時間を横軸に見立てた珈琲焙煎グラフが描かれていた。

・・・うん、読んでもよくわからない。

珈琲を焙煎するにあたっての、時間あたりの温度設定というのは焙煎士の腕の見せどころで、経験がものを言う。設定温度は「レシピ」と呼ばれ、多くの焙煎士はそのレシピを内緒にしている。最近はYouTubeで自分のレシピや焙煎方法を公開している人が増えたけれども。

ただ、珈琲焙煎においては必勝法といえるレシピが存在しない。その人がどういう珈琲豆を焙煎するのか、豆の湿度は?今日の温度は?焙煎機の特性は?目指す味は?・・・などとパラメーターが多すぎるからだ。

なので、「最初の5分は豆の水分を放出させるために155度をキープせよ」という人がいたり、「豆を投入したら、毎分10度ずつ温度があがるように火力をセットせよ」という人もいる。最高温度が230度だという人がいれば、いやいや200度だという人もいる。

結局、自分であれこれ試行錯誤してみるしかない。正解は自分の中にだけある、と思うしかない。

日本語で書かれた焙煎マニュアルは一応あるのだけれど、微妙にわかりにくい日本語の文章で、理解がしづらい。そもそも、なんだか読みづらい明朝体っぽいフォントのせいで、頭にうまく言葉が入ってこないんだよな。

「約3~6分後に、ピージピージという音が出て」という書き方がされていても、ぜんぜんピンとこない。日本語には「ピージピージ」という擬音の概念がないから。蝉の鳴き声か?と思ってしまう。

(つづく)

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