上野から御徒町にかけてのガチ中華状況は目を見張るものがある。
コロナ以降、商売上がったりで空き店舗となった場所になだれ込むように中華資本が参入してきたっぽい。昔からこんなに中華料理が多い町ではなかったはずだ。
そのガチっぷりはある意味池袋北口界隈をも凌駕しているんじゃないか、という気がする。
これまでも上野近辺のガチ中華店は何度か記事にしてきたけど、まだまだ開拓しがいがあるエリアだ。


埼玉県の西川口に行かないと食べられないのではないか、と思っていた「東北農家鍋」だって、今や上野で食べることができる。

あの不思議な鍋料理はまた食べてみたいと思っている。今度は上野のお店で体験してみるつもりだ。

そういう中国料理店があるのは、駅からちょっと離れた狭い路地・・・などということはない。びっくりするくらいに上野駅前、駅舎から出て徒歩1分程度の場所にズドンとディープなお店が存在するから恐れ入る。よくこんな場所を借りられたものだ。
店頭の看板を見ると、「火鍋定食」を売りにするお店がビルの2階に入っているようだ。1,200円。
鍋に入れるきのこと野菜が食べ放題、と書いてある。へえ、そういう食べ放題もありえるのか。面白いな。ヘルシーにお腹いっぱいになれるのは素晴らしい。
他にも、「羊のホルモンスープ定食」なんてのもあって、これは気になる。一度訪れてみたい。
「食べ放題1,100円~」と書いてあるのも、気になる。なんだこれ?まさかこの値段で食べ放題というのは不思議だし、「~」の表記が怪しい。
調べてみると、飲み放題1,100円をつけた人は、「枝豆/一口鶏のから揚げ/野菜サラダ/冷キクラゲ和え」などが1,100円で食べ放題にできるのだそうだ。なるほど、前菜的なものに限定されるわけだな。それだったら納得だ。
それにしても安いな、この料理じゃ満足感は少ないけれど、飲み食べ放題2,200円にプラスしてなにかメイン料理をつければ気持ちも胃袋も納得だ。それで3,000円程度で済む。

すぐ近くのビルでは、「炭火蛙鍋」を売りにするお店があった。
えっ、蛙?あのカエル?と二度見してしまったが、紛れもなくあのカエルだった。お店のロゴが、カエルなので見間違えるわけがない。グッジョブ、というポーズを決めて微笑んでいらっしゃる。へえー。

カエル鍋をメインの売りにする時点で相当すごいと思うが、それよりもすごいのがメニューの写真だ。なんだこれ。
シフォンケーキを焼く時の型みたいに、真ん中に煙突がついている鍋というのは見たことがある。熱の伝わりが良いんだとかなんとか、理由があったはずだ。それはいい。
で、この煙突鍋、値段が上がっていけばいくほど、どんどん上へ上へと積み上がっていくのだった。こんなことってありなのかよ。
写真左上の「カエル鍋4,580円」はまだ理解の範疇なのだが、一番右下、「海鮮人気四階」はその名の通り4段重ねの鍋で、お値段15,800円。すげえ。アフタヌーンティー店舗めぐりをやっている女性たちにこのお店を教えてあげたい。アフタヌーンティーに夢中になれるなら、これだって似たようなものだろう。たぶん。おそらく。
一体この四階建ては何人前の鍋なんだ・・・。大勢でシェアするにしても、食べにくそうだ。誰か鍋奉行を配置する必要があるのか、ないのか、それさえ想像がつかない。一度食べてみたいけれど、まずはこんな豪勢な奴ではなく、一階建ての鍋で十分だ。
(2022.11.13)
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