眼瞼下垂を手術で治す

手術前日 2015年5月26日

手術日は予約を入れた時点で即確定となったけど、具体的な時間はその時点では決まっていなかった。手術一週間前になったら病院に確認の電話を入れて欲しい、と言われていたので電話。そこで時間指定があったので、すぐに会社の休みを確保した。もちろん手術は平日昼の実施だ。

手術前日のまぶた

手術前後でどう顔が変わるか、記録として残しておくことにした。

手術前の顔を撮影しておく。

黒目の上半分が隠れた目。しかし、さほど「まぶたが垂れ下がっている」ようにも見えない。じゃあなぜこうも視界が悪いのだろう?いずれにせよ、眼瞼下垂と診断された以上、明日はこのまぶたにメスが入る。

先生曰く、手術をしても二重まぶたにはならないかもしれないとのこと。むしろその方がありがたい。ここでおめめがパッチリとするどころか、二重まぶたになんてなったら、恥ずかしくて外を歩けない。「やむにやまれず、必要最低限のメスを入れたんです」ということにしておきたい。地味に、極力地味にお願いします。

手術当日 2015年5月27日

手術当日を迎えた。手術30分前に病院到着。

手術室の隣にある控え室(リカバリールーム)に通され、バイタルチェックということで血圧、脈拍などが計測される。さあ盛り上がってまいりました。

緊張するか?というと、全然そんなことはない。目という顔を印象づける最大のパーツをいじるので、もっと緊張感を持っていてもよいのかもしれない。でも僕が男だからか、イケメンとして世の女性をキャーキャー言わせた経験がないからか、全く無頓着だ。今更ちょっと目が見開いたからといってモテるわけでもあるまいし、年齢が年齢だ。どうとでもなれ、と思っている。

手術室に通されたのが15:03。

血圧・脈拍をリアルタイムで測定できるように器具を取り付けられる。この手術は、オペをする先生、助手、バイタルチェックをする助手、そしてリカバリールームにいるスタッフの合計4名チームで行われた。

手術は、まず麻酔を注射することから始まる。まさにこれから切開する予定の、まぶた周辺に麻酔注射をいくつも打つ。先生は「細い針で注射するので心配しなくてよいです」と仰るが、これが結構痛い。いや、かなり痛い。まぶたはかなり敏感な部位であるということが今更ながらよく分かった。

歯医者で抜歯をする際など、麻酔注射はおなじみだ。あれは最初の一発目が痛くてイヤなものだが、それ以降は急速に感覚が麻痺し、二発目・三発目ともなれば軽い違和感程度で済む。しかし、今回のまぶたの場合は全然それがなく、一発一発の注射がかなり強いチクチク感でうわあ痛いなあ、という感覚が持続した。

片方のまぶたに何発注射しただろうか?正確な数は覚えていないけど、5発くらいは打っていたと思う。薬剤は、局所麻酔薬としておなじみのキシロカイン。そういえば一ヶ月ほど前、首の凝りがひどいのでペインクリニックでこのキシロカインを頸椎の隙間に注射してもらったばかりだ。まさかそんな麻酔薬がまぶたに注射されるとは。

あと、点眼麻酔としてネオベロールという薬もあった。

手術中は目を閉じている。目を開けた状態で手術だったら、目の前でCO2レーザーが動くのがみえるし、血が飛び散ったりするかもしれないのでイヤだ。目を閉じているのは楽だった。

ただし、いくら麻酔注射を打ったとはいえ、痛みや触覚が全く消えることはなかった。結構、痛い。レーザーで切除中は、「えっ、これかなり痛いんですが、麻酔が足りないとかそういうことないの?大丈夫?」と手に汗握って力が入るくらいの痛みだった。しかも、レーザーで皮膚を焼いているので、独特の焦げた臭いが鼻につく。やばいやばい、なにかやばい、と焦る。

もうこれ以上痛みが強まるようだったらギブして麻酔を追加してもらおう、と腹をくくったところで、手術終了。危ないところだった。

終了時間は15時29分。片眼13分、両眼で26分という手術だった。

「うまくいきましたよ」

と先生は仰り手術室を早々に立ち去っていった。これが社交辞令的なものなのか、本当に自信を持っているのかは、この時点ではわからなかった。でも実際にはうまくいったわけで、とても感謝している。

ちなみに初回の診察時、先生は

「さすがに美容整形のようには奇麗にはいかないですけど・・・それでもよいですか?」

と謙遜されていた。

「はい、是非先生でお願いします」

と答えたら、

「わかりました、やれる限りのことは全力でやります」

と力強く即答してくださり、嬉しかったものだ。

リカバリールームでしばらく休み、バイタルチェックを行ったのちに引き上げる。この日は処方箋が出ているので、薬局に立ち寄り、抗生物質や鎮痛剤を受け取ってから帰宅した。

両眼とも手術をしたので、片方はガーゼで完全に眼を覆い、もう片方はノーガード状態での帰宅となった。さすがに両目をガーゼでふさぐと、何も見えなくなってしまう。とはいえ、何針も縫った傷口を剥き出しにした状態で病院を後にできるのだからすごい。切り傷でさえ絆創膏を貼るのが一般的なのに、手術の切り口が剥き出しだなんて。それだけ技術が進歩したのだろう。

ちなみに傷口の消毒はイソジン。お前、うがい薬だったんちゃうんか。まさかまぶたに塗ることになるとは。

帰宅時点のおかでん

手術後2時間弱、帰宅してから撮影したもの。

右目はガーゼ、左目は露出。

これだけ見ると、ものもらいの治療か何かで、右目を覆っているだけのように見える。通りすがりの人であっても、左目にもメスが入っているとは到底気づかない。

・・・いや、そもそも、これで眼瞼下垂が治って視野が広がった!という実感すらない。どこをどう手術したんだ?これ?

左目アップ

よくまぶたを見ると、あー、言われてみればまぶたの幅が狭くなっている!と気づく。おかでん本人でさえ、手術前日の写真と見比べてようやくわかる程度の違いだ。しかし、まぶたが狭くなったのは間違いない。

肝心の黒目だが、少しは露出が増えたような気がする。50%隠れていたのが40%に減った、という程度だろうか。

目尻に、わずかに縫い目が見える。これも言われなければ気がつかない程度で、ほとんどの切開は見えないところで行われているようだ。たいしたものだ。

左目アップ2

事前説明によると、

手術直後から傷口が青く腫れます。まぶたを縫い合わせた糸は紫色に目立ちますので、手術後は抜糸までサングラス・帽子などを使用するなどしてお過ごしください。抜糸後1ヶ月位は傷口の赤みが残ることがあります。

という。しかし、今のところそこまで青くなってはいないようだ。とはいえ、少しまぶたが腫れたような気がする。いや、これはもともとだろうか?

ふさがった両目

体が切り刻まれたせいだろうか、なんだか今日は疲れた。20時前だけど早々に寝ることにした。どうせ風呂には入れないし、洗顔すらできない。片眼がふさがっていて不自由だから、テレビやネットを楽しむ気にもなれない。

寝る際は、ステンレス製の金眼帯をはめるよう指示を受けていた。穴あきお玉のようになっていて、その小さな穴から外の景色を見ることができる。

目をふさいでおかないと、寝ている間に目をこすったり、枕に顔を埋めた際に傷口が広がる可能性があるからだ。

とはいえ、こんな「粘着テープで固定しているだけ」の眼帯なんて、夜中に無意識のうちにひっぺがしそうで心配だ。折角手術がうまくいっても、自分が目をかきむしった結果ひどい有様になるのは困る。念入りに、眼帯を目に固定して眠る。

痛み止めを飲んでいることもあって、痛みは特にない。まぶたのつっぱりといった違和感も、特にはない。

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