手打蕎麦 ぐらの(12)

2004年09月26日
【店舗数:—】【そば食:319】
埼玉県入間郡大井町

鴨焼き、青豆ふわふわ豆腐、ヱビス樽生、清酒2種類、せいろ大

この日はサバイバルゲーム三昧。他流試合ということもあって、林の中をかけずり回り、匍匐前進し、戦ったが大負けを喫してしまった。
顔面狙撃され、唇がたらこのように腫れ上がってしまい流血の惨事。加えて、茂みに身を隠している際に、蚊をはじめとする人間大好き!なストーカー虫けらどもに襲われて、露出している肌の部分は赤く腫れて痒いやらなんやらもう。

そんな後に訪れたぐらの。だから、最初はビールだ。今日は、清酒を頂くのは1種類だけにしておこう。

このお店は、お酒を注文しても突き出しが出てこないスタイルをとっている。このため、「汗をかいてお店にやってきて、まずはビールを注文」した人の場合、何も料理がでてくる前にビールを飲み干してしまう。酒のつまみに、と注文していた料理がでてくる頃にはグラスが空になっているので、「すいません、追加でお酒いいですか?」となってしまう。なかなか難しいところだ。

とはいっても、別にここはビアホールなわけでもないわけで、そんなにぐいぐいビール飲みたけりゃ居酒屋にでも行ってなさい、って事になる。うむぅ、ビールのペース配分が難しいぜ。

案の定、料理がでてきた時には既にタンブラーは泡だけの存在になっていた。「秋限定」と銘打っているお酒を注文。

以前訪問したとき、「石鎚 夏吟」というお酒があった。夏向けのお酒だ。そのとき、「へぇー、昔のビール業界みたいに、季節季節にお酒があるんだねぇ」とえらく感心したもんだが、秋になっても同じような企画商品があるとは。どんな売り文句が詠われていたかはもう忘れてしまったが(すいません、この記事書いているのはお店訪問から2カ月後です)、何やら実りの秋にふさわしい豊潤な味わい、だかなんだかだったと記憶している。なるほど。

こういう、季節感あるお酒ってのも楽しいよなあ、もっと清酒業界もこういうマーケットを意識した商品を出しても面白いよなあ、と感心しながら頂く。それにしても、このお店、相変わらず面白いお酒を用意するもんだ。

さあお酒はもうやめよう、と思っていたのだが、本日のお酒リストを見ていたら、もう一種類のお酒の方も「秋限定」のような記述が書いてあって慌てた。待て、ひょっとして今日のお酒は2種類ともに秋限定だったのか?

記述がやや曖昧だったので、店員さんに聞いてみる。

「あの、このお酒って・・・やっぱりこれも秋限定、なんですかね?」
「えっと。そうですねぇ・・・ちょっと確認してきます」

店員さん、厨房に戻って何やら話し込んでいる様子。数分して戻ってきて、にっこり一言

「秋限定、だそうです」
「うわ。ということは、今日飲めなかったら今度いつ飲めるかわからない、って事ですね?」
「・・・そういうことに、なりますね」
「わ。今日はお酒一杯でやめておこうと思っていたんですけど。やっぱりここは注文しないとダメですかねえ」

店員さん、首をかしげながら微笑んでこちらを見つめている。くそー、注文するしかないか。

「すいません、飲みます」

負けたぁ。

最後に食べたせいろは、新蕎麦だった。うん、美味い!上品な美味さが、心地よい。夏頃のぐらのは蕎麦の味と香りが大分落ち着いてしまい、うまい蕎麦だけど香り立つ事がなかった。しかし、見事新蕎麦になって復活!いいぞいいぞいいぞ。ぜひ大盛りで食べたい蕎麦だ。やや堅めの麺が、つるつるつるッとすすりあげたときに口に、喉に心地よい。心なしか、最後に頂いたそば湯も特においしく感じた。ああ、やっぱり新蕎麦はええなあ。

店を後にしようとしたら、奥からご主人が出てきて「毎度どうも」と挨拶をしてきた。げっ、毎度って、一体どうして僕の事をご存知なんですか?と激しく動揺。ご主人は厨房にずっといるので、お客の顔をほとんど見る機会が無いはずなのに・・・まさか、蕎麦喰い人種の存在をご存知なのか?

動揺を隠せないまま、ご主人とカウンターで立ち話。毎日、蕎麦がおいしく仕上がっているだろうかと心配なんですよ、と仰るので、いやあ今日は最高でしたと親指を突き立ててグッジョブポーズを示した。この後、どこの蕎麦がおいしいだとか、今年の蕎麦のできだとか、あれこれ話をした。いきなり、「職人館ってご存知ですか?」なんて具体的な蕎麦屋の名前を出してきたので、びっくり。僕、そんなに蕎麦屋って詳しくないですよ。買いかぶってませんか?・・・って、あれれ?職人館?僕、そこ行ったことあります。この後、職人館の蕎麦リゾットの話題になったりなんかして、気がついたら1時間近くも立ち話をしてしまった。すいません、お邪魔しちゃいまして・・・。

ご主人、「常連さんにサービスしたいんだけど、他のお客さんと差別しちゃ悪いから、あまりなれ合いはしないようにしてるんです」と仰っていた。店員と常連の馴れ合いについては、この蕎麦喰い人種で、前回ぐらの訪問時の記事に書いた内容だ。やっぱり、ご主人は蕎麦喰い人種をご存知なのだろうか。うへぇ、好き勝手な事、ぐらのに対して書いちゃってるからなあ。でも、「いやー、あたしゃインターネットとかそういうの、詳しくなくって」と仰っていたから、多分セーフだろうなと。危ない危ない(って、何がだ)