2012年12月12日
【店舗数:330】【そば食:556】
東京都港区麻布十番
太兵衛ざる
午後、六本木に用事があったので麻布十番の「永坂更科布屋太兵衛 麻布総本店」に立ち寄ることにした。そういえば、立川グランデュオにある支店には行ったことがあったっけ。この「永坂更科」は支店が結構あり、2012年12月時点では24店舗も構えている。ちなみに、おかでんが訪れた事がある「立川グランデュオ店」は現存していない。
この永坂更科のすぐ近くには、「総本家更科堀井」があり、いずれも老舗。麻布十番は更科蕎麦激戦区となっている。
店内は80席を超える客席を備えており、結構広い。14時過ぎだというのに、そこそこお客さんが入っていて驚かされる。昼酒飲んでいる人は・・・いないな、さすがに。ではおかでんが皆さんに成り代わって昼酒のお手本をお見せしましょう。すいません、熱燗!
いやうそです、この後用事があるのにお酒を飲むわけにはいかないだろうに。
BGMは無し。空調の音だけが店内に響く。静かで落ち着く。
本当は永坂更科に来た以上、いわゆる更科蕎麦である「御前そば」(860円)を頼むべきなのだろう。しかし、ついうっかりお品書きの先頭に書いてあった「太兵衛ざる」(860円)を選んでしまった。まあ、いいか。
ちなみにこのお店は4種類の蕎麦がラインナップされている。「太兵衛ざる」、「御前そば」、「生粉打ちそば」、「お茶切りそば」の4つだ。季節ごとの変わり蕎麦はやっていないようだ。これらが一度に食べられる二色もりそばや三色もりそばがあればありがたかったのだが、お品書きには書かれていなかった。しかし、実際には裏メニューとして「太兵衛ざる」と「御前そば」をミックスした二色そばがあるらしい。近くの席に座っていた奥様が、二色そばを注文していたので、それで初めて知った。
待つ事しばし、太兵衛ざる到着。永坂更科の特長は、「あま汁」「から汁」と二種類のつゆが用意されていること。これをお好みに合わせてブレンドしてオリジナルつゆを作り給え、というわけだ。ちなみにから汁は醤油の味が強く塩辛い。あま汁は砂糖が多く使われているようで、その名の通り甘い。どちらも一長一短あるので、から汁中心であま汁を少々加えたもので蕎麦を食べることにした。
それにしても、二種類のつゆを用意するのは面倒だろうし、余ったつゆは廃棄になるだろうから、お店としては大変だと思う。
蕎麦は丁度良い長さになっている。短すぎず、長すぎず。コシはあるので、もう少しエッジが立った蕎麦だとなお良しなのだが。噛むとほのかに蕎麦が香るが、この季節の蕎麦にしては弱いと思った。味はさほどせず。
薬味のわさびが特徴的だった。これ、なんだ?ホイップクリームをデコレーションするときに使うしぼり器でも使ったのか、という形になっている。こんなのは初めてだ。生わさびなのか、粉わさびなのかはよく分からなかったが、辛味はかなり強かった。
最後、蕎麦湯を飲んでフィニッシュ。あま汁とから汁を使い分けつつ蕎麦湯を何杯も飲むのは結構楽しかった。
さて、お昼ご飯終了。業務に復帰しましょう。腹ごなしで六本木の目的地まで歩いて行こう。
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