あじわい

2012年12月19日
【店舗数:332】【そば食:558】
岡山県岡山市北区駅元町

かきあげそば

あじわい

岡山で6日ほど過ごして用事を済ませ、自宅に戻ることになった。乗車予定の新幹線は13時ちょっと前に発車する予定なので、ちょうど岡山駅にいる時間がお昼ご飯タイムとなった。となると、やっぱりここは先日食べそびれた立ち食い蕎麦屋、「あじわい」で食べてみたい。そこで瀬戸大橋線のホームにあるお店に向かった。

昼時だから混んでいるかな・・・と店の中を覗いてみると、自分が入り込むだけの空きスペースがあったので、食券を買うことにする。

このお店で一番安いうどん・そばは「かけ」の320円。「ざる」もメニューに載っているのだが、「かけ」と比べて60円高い380円という値付けになっている。ざるの方が、つゆの準備とかなんとかで手間がかかるのだろうか?とても興味深い。

立ち食い蕎麦の王様といえば、やはりなんといっても「かきあげ」だ。これがお値段400円。おっと、「ざる」と20円しか値段が違わないのか。ますます「ざる」が割高に感じられるな。

ここは思い切って、謎の値段である「ざる」を・・・と思ったが、大して美味くない事がわかりきっている麺を「ざる」で食べるのはチャレンジャー過ぎる。何かの罰ゲームみたいなものだ。やはり王道で「かきあげそば」を頼もうじゃないか。

スペシャルうどん・そば580円

店長おすすめは「スペシャルうどん・そば」らしい。何がどうスペシャルなのかと思ったら、お値段が580円ということ。なるほどこれは立ち食いとしては相当高い。頼むさすがにそんな値段設定になっている以上、中身の具も豊富だ。えび天、たまご、味付け肉がトッピングされているんだと。それに加えて、温かいそばにはデフォルトで入っているかまぼことネギも入っている。ちょっとあれこれ入れすぎてゴチャゴチャしちゃってる気がする。そば(うどん)とのバランス、ちゃんと取れてるんだろうか??おかでんだったら100円足して大盛りにした方がうれしいのだが。

いずれ、「メガ盛り」とかいって、かき揚げ4枚入ってるそばとか、「えびづくし」と称してえび天が3尾入っているとか、そういうメニューが出てきたりして。

ちなみに学生さんは学生証を提示すれば「全メニュー大盛り無料」になる、と掲示されていた。おお、ええのぅ。立ち食いうどん・そばなんて「短時間で小腹を満たすためにある」ようなものだ。時間に追われるサラリーマンならともかく、育ち盛りの学生にとっては物足りない料理を出すお店かもしれない。でも、大盛り無料ならば話は違ってくるだろう。

そばは、でき上がり少々、時間が掛かりますのであらかじめご了承ください。

カウンター席には、「そばは、でき上がり少々、時間が掛かりますのであらかじめご了承ください。」というテプラが貼ってあった。何事か、と思ったら、店員さんは冷蔵庫から冷凍麺を取り出し、ゆで釜にイン。ああなるほど、冷凍品を使うから「時間がかかる」わけだな。

じゃあうどんはどうなんだろう。多分、うどんは既にゆでられたものが使われるんだろうな。蕎麦は冷凍保存で、うどんは常温保存というこの差。うどんは冷凍にしなくても味わいに変化がないのだろうか?

かきあげそば

じゃじゃーん。「少々お時間が掛かる」といってもせいぜい2分程度だ。できあがったのは「かきあげそば」400円。玉ねぎとにんじん、そしてねぎが入ったかき揚げ1枚と、かまぼこ、ねぎがトッピングされている。「俺は天玉が食べたかった」という方は、店内で現金決済で追加トッピング可能なのでぜひどうぞ。

つゆは当然関西風。鰹節の強引な味わいではない、まったりとしたつゆはついつい飲んでしまう。関東風のつゆも好きだが、「飲む楽しさ」という点では関西風の方が上かもしれない。おかでんにとっては、だけど。

つゆはあっつあつの温度。寒風吹きすさぶこの時期、フーフーしながら食べないとやけどしそうな温度設定はご馳走だ。久しぶりにあっつい蕎麦を食べたぜ。ここ最近、もりそば(せいろそば)ばっかり食べていたからなぁ。

かき揚げはあっという間につゆを吸って、バラバラにばらけてしまった。でも、それがまた良かったりする。つゆにいっぱい浮いているかき揚げの破片を箸で追いかけ、つまんで食べると、口の中でつゆの旨味とかき揚げの油っぽいうまさが合体する。サクサクの天ぷらも美味いが、やっぱり立ち食いそばはこういうのがうれしい。

店内にいる他のお客さんを観察してみたら、全員うどんを食べていた。蕎麦はおかでん一人。さすがうどん県・香川に向かう電車が発着するホームだけある。

新幹線ホームにもあじわいがあった

新幹線の時間までしばらく余裕があったので、新幹線ホームにある立ち食い店でも食べてみようと思った。しかし、ホームに上がってみると、ここにも「あじわい」があってびっくり。あっれえ、以前はここに「吉備 上り線」という店があたのに。暖簾が掛け変わってしまっていたとは。

「あじわい」は新幹線下りホームにあったはずだぞ、と思って下り線ホームを確認してみたら、キオスクだけで立ち食い店は無かった。なんと、消滅していたのか。時代の流れとともに立ち食いの世界も変遷していくんだな。

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