東京 グル麺(02)

2012年12月29日
【店舗数:—】【そば食:566】
東京都千代田区丸の内

小柱かき揚げそば

グル麺

12月29日。帰省のため東京駅の新幹線ホームにやってきていた。昼前の新幹線に乗るということもあり、おなかが空いていた。最近は東京駅構内に巨大駅弁屋ができたし、駅お隣の大丸百貨店もお弁当の取り扱いに力を入れている。そんなわけで、お昼ご飯は選びたい放題だ。弁当屋の入口に山積みされている「峠の釜飯」に惹かれはしたが、ここは我慢。満員電車の中で駅弁を広げるのはあまりスマートではない、と思ったからだ。臭いが周囲の人の迷惑になるからだ。

そこで目指したのは、18番線・19番線ホームにある立ち食い蕎麦屋、「グル麺」だ。東京駅は駅ナカ飲食店が駅の規模の割にはほとんどない。お土産物屋と弁当屋には全く不自由しないのだが、「その場で食べる」店というのは僅かだ。ちなみに、東京駅ホーム上にある立ち食い蕎麦屋はこの「グル麺」ただ一軒だ。品川駅では在来線各ホームに立ち食い蕎麦屋があるのと比べると、雲泥の差。

このわずか一軒の蕎麦屋も、あまり立地条件が良いわけではない。14号車乗り場付近にお店があるからだ。もし大阪寄り、すなわち自由席がある1号車~3号車あたりに立ち食い蕎麦屋があったら、今の立地よりもっと稼げているはずだ。いろいろ大人の事情があるのだろう、きっと。

メニュー

グル麺の中はお客さんでいっぱい。立錐の余地無し、というのはまさにこのことだ。繁盛しているな。でも、困った、お店の中に入るのがやっと、という状況であり、食券を店員さんに渡すのでさえ難儀する。

おっと、まずは食券を買わないと。以前このお店に訪れた事があるが、その時は「天玉そば」だったっけ。お値段500円。当時はメニュー数はそれほど多くなかったのだが、2012年の今となってはメニュー数が結構増えていた。そば・うどんなどの品そろえが良くなっただけでなく、なんと「カツ丼」500円とか、「牛とじ丼」500円なんていう丼物も取り扱っているではないか。

メニュー増加のとばっちりで、以前食べた「天玉そば」はメニューから消えていた。その代わり、「野菜かき揚げそば」+「生玉子」と二つの食券を組み合わせることで、天玉そばが実現できるのだった。お値段は480円+50円=530円。あれっ、6年の歳月の間に30円値上がりしちゃったのか。このデフレのご時世だというのに、値上がりするとは強気の戦略。やっぱり、新幹線ホーム唯一の立ち食い蕎麦屋だからだろうか?

小柱かき揚げそば

「小柱かき揚げそば」480円の食券を購入。こうも店内が混雑すると、オーダーが錯綜する。うっかり人気商品であろう「野菜かき揚げそば」なんてのを頼むと、他人のオーダーを間違えて横取りしちゃったり、逆に別の人に横取りされてしまう可能性がある。そんなわけで、ちょっとマイナーなメニューを選んでみたつもり。

冷凍麺を1分程度テボで湯がき、解凍されて熱が通ったところで丼へGO。そのあと、アッツアツのつゆをかけて、天ぷら、ねぎをトッピングして完成。とても熱いつゆは、それだけでもご馳走だ。熱いのでずるずると音を立ててつゆをすするのは下品な行為だが、それでもついついやってしまうのが立ち食い蕎麦の流儀。

小柱はあまり旨味がなくてスカスカした感じなのでちょっとハズレだったが、まあいいか。蕎麦は特に記憶がない。つくづく、立ち食い蕎麦って、「麺を食べるためにつゆがある、というよりも、つゆを楽しむために麺がある、といった感じだと思った。

さて、ものの10分足らずで蕎麦チャージ完了。これから4時間くらいかけて実家に帰りますかね。これで激動の2012年蕎麦食べ歩きは終了。あとは大晦日におかでん自らが蕎麦を打つという大作業が残っている。今年は良い蕎麦が打てると良いのだが・・・。こればっかりは、蕎麦食べ歩きをいくら重ねても駄目なんだよな。

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