驛前そば 丸政 甲府駅南口店

2017年10月08日
【店舗数412】【そば食:682】
山梨県甲府市丸の内

特製つけそば麺超盛、山賊揚げ

甲府駅

日本百名山の一つ、仙丈ヶ岳(標高3,033m)の登頂を終え、無事下山してきた。3,000mクラスの高山に今シーズン滑り込みで登ることができて、かなりホッとしている。そんな安ど感に包まれながら、登山口がある北沢峠からバスを乗り継いで4時間近く。ようやく甲府駅まで戻ってきた。

お昼ごはんというか朝ごはんは、既に中間地点の広河原で食べている。何しろ、スーパーで買ったカット野菜をそのまんま持ち込んでいて、それを具に味噌煮込みうどんを作ろうとしているのだから、無理やりでも食べなくては。数日前に買って無防備に放置されていたカット野菜は、腐ってはいないもののちょっとやばい。

なので、おなかは空いていなかった。物理的には。血糖値的には。

でも、なんだろうねぇ、旅情ってやつだろうか、それとも危険な山から下りてきたことに伴う安ど感だからだろうか、何か「ご当地モノ」を胃袋にちょこっと入れておきたいんだよね。

帰りの特急電車に乗りながら駅弁?まあ、それもいいけど、なんかね、すぐに改札をくぐってしまうのも惜しいから、駅前あたりでなんとかかんとか。

奥藤本店

駅前には、奥藤本店があった。

昨年、甲府名物となっている「鳥もつ煮」目当てで、この奥藤本店の国母店を訪れている。そうか、ちょうど1年くらい前の話だな。

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鳥もつ煮をつまみにノンアルコールビールを飲む、というのは悪くない選択肢だ。本当に駅前一等地なので、立ち寄るには気楽な場所でもある。どれ、せっかくだから寄っていくか。

・・・と思ったら、店頭に人だかりが。

「立ち寄るには気楽な場所」なのは僕だけのことじゃない。他の人たちも一緒だ。地元民も、観光客も。

あー。並んでまで食べたいというわけじゃないんだよなぁ。

丸政

すると、この奥藤本店から数店舗となりに、「待ってました!」とばかりに待ち構えているお店があった。

丸政。

ああ、山賊そばが名物の店だ。以前、南アルプスの鳳凰三山登山のために甲府にやってきた際、山賊そばを朝ごはんとして食べたっけ。

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訪れたお店は駅の北側にあるけど、このお店は南側。ここ数年の間に新しくできたらしい。

店頭には、メラメラと燃える炎とともに「山賊そば」の文字が。

よっしゃわかった、鳥もつ煮の仇は山賊で討つ。山賊そばを食べよう。立ち食い店なので若干落ち着かないけど、まあいいや。どうせ大きな登山ザックを背負っているわけだし、他のお客さんの邪魔にならないようにサクッと食べていこう。

セルフサービスの揚げ物

何の気無しにお店に入る。

こういうとき、「ああ、僕は成長したな」と思う。笑い話のようだけど、昔の僕は人見知りならぬ店見知りがひどく、初めてのお店に入るときは大変だった。お店の外をグルグルと周り、お店の様子を伺い、悩み、躊躇し、ようやく入る。昔の蕎麦食い人種の記事を読みかえすと、立ち食いそば屋でさえそうやって躊躇しまくっているのがわかる。

それが今や、「よし、食べよう」と決めたらスッとお店に入ることができる。大人になったなぁ。

と、油断していたら店内でびっくりした。ええと、自動食券機はないんだな、ということはカウンターで料理と引き換えに精算なんだろうな、とざっと店内を見渡して状況を理解したところで、目に入ったのは天ぷらが並ぶ棚。

あれっ、セルフうどんみたいなスタイルなのか。

これでペースが狂ってしまった。しかも、その天ぷらラインナップの中に、「山賊揚げ」がある。えーと、「山賊揚げ一つください」というオーダーで通用するのではなく、「かけそば」に「山賊揚げトッピング」で山賊そばが成立するんだっけ。

今となって、過去の丸政訪問記録を読み返すと、まさにその通りの段取りだ。しかし、何の気無しにお店に入った僕は当然そういう記憶が残っておらず、目の前の状況がわからなかった。若干混乱する。

動揺を誘う「大盛り無料」

困惑している間に、目の前のおっちゃんのお会計が済んで僕の番になった。あ、えーと、とりあえずトレイを取って、天ぷらバイキングから山賊揚げを1つ取って。

で、蕎麦はどうするの?

あー。

メニューを見ようとしたら、目の前に「大盛り無料」という言葉と、「丸政特製つけそば」というポスターが見えた。ええと、ええと。じゃあ、これください。

で、うっかり「超大盛」を頼んでしまった。大盛なら無料だったのに、「超大盛+50円」の文字を見てしまったためについついそれを選んでしまったのだった。

特製つけめんなど

特製つけそば麺超盛りに山賊揚げをつけたもの。レシートを見ると、「特製つけそば160円、冷やしそば大290円、セット大盛50円、山賊揚げ150円」と記載されている。

つけそばと冷やしそばの組み合わせ、という考え方らしい。よくわからないけど。

食べてみて気がついた。しまった、これはつけそばにするんじゃなかった、と。さほど美味しくはない蕎麦を、味の深みがあまりなくて醤油ッ辛さが立つつゆで大量に食べるのは、結構しんどかった。温かいつゆで食べたほうが、もっとまったりとした甘みが出てきておいしく食べられたと思う。

あと、この蕎麦で山賊揚げは明らかに浮いていた。温かいつゆに浸しながら、山賊揚げをかじるというのが一番ハッピーな食べ方だと思う。

「しまったなあ、動揺して作戦失敗だったなぁ」

ぼやきながら、蕎麦を一気に手繰り上げた。

天ぷらトッピング

食後、お店の外に出てみたら、「天ぷらトッピング80円~」というポスターが貼ってあった。ああ、これを事前に読んでおけば、大いに参考になったな。蕎麦はかけそばで十分。あとはトッピングの種類で楽しもう、って作戦が立てられたのだけど。

せっかく一泊二日で登山してきたのだけど、山小屋でも山の麓でもしこたまご飯を食べてしまい、むしろ体重を増やしてしまった。まあいいや、食欲の秋ってことで。何がいいんだかさっぱりわからないけれども。

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