珈琲屋OB-004

『あいすおーれ+くりーむそーだパフェ』
(東京都足立区西保木間)

家から決して近いわけではないのだけど、なんだか最近よく訪れている「珈琲屋OB」。マイカーなしでも訪れることができるお店は保木間店だけなので、必然的にここを利用している。

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今回も、週末のモーニングを楽しむために、朝10時過ぎにお店を訪問した。そしてそれだけではなく、このお店の名物である「パフェ」を食べるのも目的だ。これまで何度かこのお店を訪問したが、毎回きまってどこかのテーブルで「パフェ」が注文され、テーブルに届けられると同時に歓声、そしてカシャーカシャーというスマホカメラのシャッター音が響いたものだ。

モーニングサービスについて、席に置いてあるメニューにはこう記してある。

全てのお飲み物に無料でとーすと&ゆでたまごをサービス致します♪

・・・さて、「パフェ」は飲み物なのだろうか?それともスイーツ扱いなのだろうか?「パフェ」は、ソーダなどの飲み物の上に、アイスクリームやチョコといったスイーツを乗せたものだ。食べ物・・・なのか、飲み物・・・なのか、微妙なところだ。しかし、「パフェのアイスクリームを食べつつ、モーニングのゆで卵を食べる」というのはちょっと想像がつかない。パフェは飲み物ではないのかもしれない。

そこで私は、命題であるパフェを頼む前に、普通のドリンクを頼むことにした。モーニングを付けてもらいたいからだ。

珈琲屋OBの飲み物はいくつか容器があり、ピッチャーのようなものから金魚鉢のようなもの、はたまた「冷蔵庫で麦茶を冷やす容器」のようなものがある。今回、折角頼むからにはこれまでと違う容器で飲みたいものだ。ひょっとしたら、「まだ見ぬ強豪」ともいえる食器がでてくるかもしれないからだ。

思案の末、そういえばまだこのお店でコーヒー類を飲んだことがないことに気が付いた。冷たいドリンクのほうが量が多いはずなので、「あいすおーれ」を注文。580円。もちろんモーニングを付けてもらう。

あいすおーれとモーニング

到着したあいすおーれを見て、作戦失敗を悟った。前回飲んだ「ぱいんじゅーす」と同じ、ピッチャー型のグラスだったからだ。

しかし、目新しさこそないものの、量の多さは抜群だ。見ろ、シロップ入れがコーヒーカップ以上のサイズだ。それでも対比の関係で小さく見える。

あいすおーれの量は、氷が多いとはいえ大量。普段ブラックコーヒーしか飲まない私でも、そのまま飲むのはそっけないので若干の甘みがほしい。しかし、「微糖にしよう」と思っても、シロップを想像を絶するくらいドバドバと入れないといけないので、恐怖さえ覚えた。甘いコーヒーが好きな人なら、シロップボトルをまるまる使い切ってしまうかもしれない。

パフェは、4つのパターンがある。

  • ちょこれーとパフェ 800円
  • まっちゃパフェ 800円
  • くりーむそーだパフェ 800円
  • 850円パフェ 850円

850円パフェは、ドリンクメニューのうち、メニューに☆印がついているものから選択することができる。先ほど飲んだ「こーひーおーれ」も、850円でパフェにリフォームすることができる。

今回は、定番であろう「くりーむそーだパフェ」を頼んでみた。

オーダーした際、店員さんは「ん?」とこちらを顧み、「量が多いですけど大丈夫ですか?」と念押しをしてきた。あいすおーれとモーニングを飲み食いした後の人が、「シメのデザート」感覚で頼むものじゃないですよ、という警告なのだろう。もちろんそれは承知している。

そして、到着したのがこれ。

くりーむそーだぱふぇ

ワインのデキャンタでパフェを作ろうという発想が変わっている。デキャンタはその構造上、首の部分がくびれている。そのくびれの部分を支えとして、上にスイーツをトッピングする作りになっている。よく思いついたものだ。

コーン付きのアイスクリームが逆さまになって突き刺さっている。重力を無視した作りだ。さらに、狭いところにフルーツが密集。生クリームでゆるく接着しているものの、うっかりすると崩壊しそうだ。速やかに飲んで、食べていかないといけない。

背が高いデキャンタなので、ソーダを飲むのはやや難しい。しかしこれを、バケツのような幅広の器の入れるわけにもいくまい。不便さをも楽しむ、それがこの一品。

くりーむそーだパフェ。器も含めて、美貌である。

(2017.01.22)

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