丹沢が人気が出るわけだ。周りを見渡してよく分かる。交通アクセスは良いし、ちょっと登れば非常に景色が良いし、バリエーションルートは豊富で東西南北どこにでも行きたい山に登れるし。箱庭感覚。
蛭が岳から360度見渡せば、いくつでも「ああ、あの山に登ってみたいもんだ」というピークを発見することができる。
写真は、西丹沢方面を眺めたところ。真っ正面が檜洞丸(1600m)・・・のはずだが・・・。
30分ほどの休憩をだらだらととり、下山開始。まだまだ北上。
蛭が岳山頂は登山道が十字路になっていて、丹たくさん方面からの道をそのまま直進してしまうと檜洞丸に行ってしまうので注意。90度右に曲がらないといけない。最初、迷いかけた。
ここも山肌の崩壊が激しく、補修が行われていた。
登山道も、登山靴に蹂躙された後に雨が流れたせいか、深くえぐれている。無惨な光景だ。
先ほどまでの一連の登山が、明るい尾根筋をぽくぽく歩くという展開だったのに対し、蛭ヶ岳から北は深い雑木林の中を歩くようになっていた。尾根歩きには変わりないのだが、雰囲気が全然違う。
昼下がりのけだるい太陽を遮ってくれて、快適に歩くことができた。
原小屋平。
昔はここに山小屋があったらしい。現在は基礎のコンクリが少し見える程度。
まあ、さすがに今こうして交通の便が良くなってしまうと、山小屋として立ち行かなくなってしまうというパターンも出てくるということか。
東海自然歩道と合流する姫次に到着。
蛭ヶ岳を振り返る。
途中、蛭ヶ岳方面に向かう登山者とすれ違う。今晩は蛭ヶ岳山荘か、みやま山荘に泊なのだろうか。
東海自然歩道は、さすがに「登山道」ではなく「歩道」と名乗っているだけあって、道が良く整備されている。木の根っこ、石ころなどは除去されて、平らに整地されていた。
さあ、ゴールまであともう少し。
舗装道路と合流。もうこうなればゴールしたも同然・・・なんだけど、疲れた体には舗装道歩きって結構こたえるんだよなあ。
バス停に向けて歩いていたら、通りすがりの自転車に乗った小学生から「こんにちは」とあいさつされて、面食らった。その少年だけがイレギュラーなのかと思ったら、後にすれ違った数名の生徒/児童からもあいさつ攻撃を受けた。なんと教育がしっかりしている地域なんだろう。感心してしまった。だてに、場に不釣り合いな立派な校舎の学校を建てているわけじゃないな?
バス停到着で、全ての山歩きは完了。8時間54分。いや、さすがに疲れ果てた。シーズン一発目の山歩きとしてはやりすぎた感もある。
たどり着いたバス停の案内板には、こんな張り紙が張ってあって仰天してしまった。
お知らせ
津久井神奈交バスではバス車内にてお菓子類・インスタントカメラ・フィルム・電池・お米等販売致しております。
販売品目のみの、ご利用もお受けしております。お気軽にお声をかけてください。
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んな馬鹿な・・・とバスに乗ってみたら。
ああー、本当に売ってた!
ポテトチップからレトルトカレーから傘まで、いろいろなものを・・・。
でも、さすがに僕が40分間バスに乗っている間は、誰もここでものを買う人はいなかった。
バスはJR中央本線・藤野駅に向かう。今度こそ旅はおしまい。
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