我が妻子堂々と静岡に退場す!お見送りテレワーク

静岡駅で夕ご飯の買い出し完了。途中のコンビニにも立ち寄って、飲み物も購入。

2021年春、まだまだ気軽に「外食」というわけにはいかない。ましてや、コロナの巣窟と地方民からは目されている東京からやってきた僕なのだから、立場をわきまえないと。

おとなしくホテルの部屋で食事だ。

というわけで、静岡おでんの盛り合わせと、黒はんぺんのカツ。

静岡おでんは「魚粉をかける」という特徴が知られているが、その他にも「具が串に刺さっている」ということも特徴。

ホテルのルームウェアを着て、リラックスして夕食。

妻子を実家に送り届け、これから半月ほどは一人暮らしだ。仕事ギリギリまで朝寝してもいいし、ものすごい深夜まで起きていてもいい。さて、何をして過ごそうか、と思う。

ワクワクする気持ちがある一方で、特に独り身だからといって何も思いつかないのが残念だ。何しろコロナ期間中なので、どこかでバーンと派手な遊びをする、ということができない。もしできたとしても、同棲から結婚、妊娠出産に至るこの2年間で完全にそんなアイディアが枯渇してしまった。

というわけで、せいぜい「静岡駅前に一泊して、静岡名物を食らう」というのが今の僕における精一杯のワルがっている状態。

ちなみに、「ジンジャーサワーテイスト」と銘打たれたノンアルコールカクテルを飲んでみたが、全然食事にあわないやら、味が美味しくないやらでまいった。

ノンアルコール飲料は、「お酒を我慢している人向け」と「お酒は飲みたくないんだけど、ウーロン茶以外の食事に合うドリンクの提案が欲しい人向け」で全然方向性が違う。お酒を我慢している人向けの飲み物は僕には相性が悪い。酒の味に近づけようとした結果、僕にとってはまずく感じてしまう。

せっかくだから飲み慣れないものを、ということでトップバリュの「バーリアル」というビールテイスト飲料も試してみた。

ああこれもだめだ、口にあわない。

「クリアな味わい」と書いてあるが、本当にクリア過ぎて飲む楽しさがなかった。

「もっとノンアルコール飲料が普及して、気軽に飲めるようになればいいのに!」と僕は常日頃思っている。でも、「これは口にあわない」「これは楽しくない」などと、飲む側がブーブー文句を垂れまくっていて趣味嗜好が人それぞれ、となればメーカー側としてはやる気がおきないだろう。申し訳ない。

2021年03月25日(木) 2日目

翌朝。ウッキウキでホテル一階の朝食ビュッフェに行く。

カウンターには、使い捨ての手袋が用意されていて、料理をよそう際には必ず手袋を着用するように、という指示が書いてあった。

ビュッフェのお玉やトングを経由して新型コロナウイルスが感染する場合があるんや、という研究データもあり、みんな油断がならない。後に、机や食器類といったものを介した接触感染が起きることはほとんどない、ということがわかったのだけど、とにかく2021年当時は「他人および他人が触ったものは皆汚らわしい」という世界観だった。

そんな時代なので、レストランで食べるのも嫌だ、という人がいる。

そういう人向けに、料理を弁当箱に詰めて、部屋で食べてくださいねーという気配りもあった。味噌汁用のカップまでご丁寧に用意されている。

人類はどこまで他人を警戒すればよいのか。

朝食ビュッフェの料理カウンター。

壁には「マスクしろ、手袋しろ」という注意書きの他に、「隣の人と離れろ」という張り紙も貼ってあった。

そして何よりも、料理のすべてにラップやフタがかぶせてあるのが2021年春バージョンのビュッフェスタイルだ。

保温のためじゃないぞ。これはお客さんが咳き込んだり、喋ったりした際に唾液の飛沫が料理に入ってしまい、そこからコロナが多くの客に感染するぞ!という警戒からだ。

今思うと大げさだけど、こういうのが大真面目に考えられていた時代だ。

あと、「マスクしろ、手袋しろ」の注意書きがものすごい密度で設置されているのも、この時代感を反映している。

おかでん、一児の父。朝食。

全種類取らないと気がすまないので、ご飯とパンが混在する。そして、半ば義務のような感覚でオレンジジュースや牛乳もゲットしてきてしまう。

ご飯の盛りが少し穏やかなのは、年相応の分別がついてきた証だ。しかしおかずの盛り方は、中学生並であり何ら進化していない。

朝食後、部屋に戻って早速仕事を開始する。

当時の僕は、頭がおかしいのか?という勤務形態だった。朝7時に仕事を始め、15時半に仕事を終える。とんでもなく朝型だ。

それもこれも、出産前のいしの仕事が朝8時始業であり、7時過ぎには都心に向けて通勤開始していたからだ。それにつられて、僕の仕事開始時間がやたらと早かった。

というわけで、この日も朝7時から仕事を始める。

この宿に泊まる際は、「わーい、ワーケーションだ!静岡で一泊してうまいものを食べて、翌日はリラックスムードで仕事だ!」と大喜びしていた。でも実際は朝7時に仕事開始なので、全然くつろげない。

そうか、僕がぼんやりとイメージしていた「ワーケーション」というのは、朝寝をして、のんびりと朝風呂に入って、朝8時過ぎにゆっくりと朝飯を食べて、10時近くになって「さて、そろそろ仕事をはじめよう」というものだった。でも実際、ビジホでそんなことはできるわけがないし、僕の勤務形態がそもそもそういうスタイルじゃなかった。

このホテルは10時がチェックアウト時間だ。連泊するわけじゃないので、それまでに仕事を一区切りつけ、別の場所に脱出しないといけない。急がなくちゃ。

というわけで、ブーストしようというわけでエナジードリンクを買ってきた。サントリーの「zone」というやつ。

こいつううの何がいいって、500mlというがぶ飲みサイズということだ。ペットボトル飲料じゃないので、がぶ飲みして飲みきらないといけない。その分、脳がシャキーンとする。あまり褒められたことではないと思うが。

ドデカミンをはじめ、エナジードリンクもどきの飲み物はペットボトルで売られているものがある。しかし、明確にエナジードリンクを標榜している飲み物で、ペットボトルで売られているものがない(ようにみえる)のはなぜだろう?

(つづく)

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