舎人公園BBQオフ2013

肉食人種行動観察会(その1)

野外で肉を焼くというのは楽しいものだ。家でいい肉を焼くよりも、チープであっても外で肉を焼くほうがよっぽど楽しい。テンションが上がるのは、「ちょっとした旅行気分、火を使うこと、自炊、仲間との語らい」といういろいろな要素が入っているからだろう。

恐らく、これが女性ともなると違った考えになるはずだ。日に焼けるのは困る、とかお皿とか清潔感はどうなの?とか、女性視点で見るとネガティブ要素はいくらでもある。つくづく男でよかった、と思う。男でよかった、というより、そのあたり全く気にしないがさつな性格でよかった、というのが正解か。

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これまでは、お酒を飲むことで食事時のテンションは好きなときに・好きなだけ上げることができた。しかし、お酒を飲まなくなってしまったら、どうすりゃ食事時にテンションが上がるのか、途方に暮れてしまった。そんな時に思いついたのが、バーベキューだった。

魚や野菜で「うひょー!」とテンションを上げるのはなかなか難しい。でも、肉だといとも簡単にテンションが上がるのはどうしたことか。分厚い肉が出てきただけで、食べる前からワッショイワッショイという気持ちになる。実際にその塊肉はシェアされて、自分の手元に来るのはほんの少しだったとしても。

歳とともに衰えていく肉への欲求。そりゃ、肉を食べるよりも野菜や魚を食べたほうが健康にいい。肉を求めなくなっていくのは、身体が自然に抗うことなく適応していっている証ともいえる。それはきっと良いことなのだろう。でも、失われつつある、あの肉のテンションよフォーエバー。たまには肉をわーっと焼いて、わーっと楽しもうじゃないか、と思う次第なのであった。

そんなわけでバーベキューやろう!とあちこちに手を回していたら、よりによって一ヶ月の間に3回もバーベキューをやる機会を得てしまった。恵まれすぎだ。本当なら、ひと夏の間に1回、多くても1ヶ月に一回程度でよかったのに。こっちの思惑と、バーベキューの都合ってのはあわせるのが難しい。

バーベキューの何が難しいって、「今週末は天気がいいから、予定を変更してバーベキューやろうぜ」とあっさり決めにくい、ということだ。面子をそろえないといけないし、場所の確保だって必要だ。車だとかコンロとか一式持っていて、バーベキューをやりなれた仲間とつるんでいて、バーベキューが出来る場所をしっかり知っていないと無理だ。

近くの公園の片隅でちょっと肉を焼きたいよね、と思ってもダメ。最近の公園は、「直火禁止」どころか「火気厳禁」だ。花火でさえアウトなのに、バーベキューコンロなんてもってのほかだ。すぐに近隣住民に通報されてしまうだろう。

そんな中、東京都が運営している公園では、事前予約さえすればバーベキューができる場所が案外ある。さらに、器具のレンタルどころか食材の用意までしてくれる公園もいくつもある。つまり、手ぶらで公園にいけば、バーベキューができてしまうというわけだ。これは相当便利だ。
車がなくてもバーベキューができる!これはすばらしい。いよいよ我ら肉食人種の出番が来た、と思わずにはいられない。

これまでだって、二子玉川の河川敷でバーベキューをやるなら駅から歩いていける、なんて場所はあるにはあった。しかし、結局機材をどうやって運ぶの、という問題が付きまとい、結局は公共交通機関で現地入り、というのは難しかった。車を出すにしても、ドライバーはお酒飲めないじゃないか、という不公平感もあった。それが完全手ぶらとなれば、少々高くったって全員ハッピーになれる。いいじゃないか。

ただし、当然のことながら予約は熾烈を極める。1ヶ月以上先の予約を取ることになるわけで、そもそも何人集まるかよくわからない中、幹事はリスクを背負いつつ孤独で予約獲得の戦いを挑む必要がある。僕の場合、予約が取れるとは思っておらず手配をしていたら、偶然取れちゃったという状況だった。

で、4名で予約を入れていたのだけど、2名がキャンセルとなったため、実際に当日参加となったのは2名・・・つまり、僕と、あともう一人(よこさん)。二人でバーベキューって何だよ、と思いつつも、企画を中止するわけにもいかず2名で強行することにした。幹事としても意地だ、苦労して予約を取ったんだし、最後までやり遂げないと。

舎人公園の場所

予約が取れた場所は舎人(とねり)公園。どこやねんそこ、と東京都民でも知らない人が多い場所だが、「日暮里・舎人ライナーなら知ってますよね?」と聞くと、「ああ、あっち方面か」と気がつくと思う。「日暮里・舎人ライナー」は、山手線日暮里駅を基点に北側に伸びている新交通システムで、陸の孤島と揶揄されていたような土地に光明を与えた路線だ。そんな場所柄なので、そりゃ「舎人」という土地を知らない人が多くて当然だ。ちなみにこのライナーは盲腸路線であり、今回のように沿線に用事がない限りは、まず乗る事がない路線だ。

舎人公園はそんなライナーの途中にある。最寄り駅はそのものずばりの「舎人公園駅」。日暮里駅から20分程度の距離にある。

舎人公園

舎人公園駅で下車すると、そこはほぼ360度公園という場所だった。ひたすら、広大。駅前にコンビニや商店すらない、東京都心のネイチャーランドだ。これにはびっくりした。

「これ、予約なんかなくたって、そこらへんでやりたいように肉を焼いてよし、ってやってもいいくらいだよな」

と思うが、さすがにそれはダメらしい。ゴミの始末とか、火事の危険性とか心配しだしたらきりがない。

舎人公園マップ

バーベキュー場マップ

地図を見ると、「ほぼ」どころか本当に360度、駅周辺は公園だった。これ、夜になるとすごいことになりそうだ。未知の動物とか出てくるんじゃあるまいか。

この公園をざっくり散歩するだけでも相当時間がかかりそうだ。散歩好きの血がうずくが、あいにく今日は9月頭。晴天ということもあってとても暑い。熱射病になりかねないから注意が必要だ。

そんな中、公園の東のはずれにバーベキュー場はある。

バーベキュー場にあったマップを見ると、全部で50サイト用意されているようだ。

50サイトもあれど、週末の予約はすぐに一杯になるのだから侮れない。居酒屋やレストランみたいに、2時間制で一晩のうちに2回転3回転させる、ということがないので、「1日限定50組」ということになる。メガロポリス東京においては、これくらいの数だと全然需要に追いつかないのが現状。もっとも、平日はハイシーズンであってもガラガラなのだけど。

売店

このバーベキュー場には売店が併設されており、ここで機材や食料を買うことになる。もうちょっとお肉食べたいね、と思ったら、あらかじめ予約していた分以外にも追加で買うことができる。徹底的に手ぶらが可能。

我々も、今回は「楽してバーベキューを楽しむ」ことを最優先課題としていたので食材は全部売店で手配するつもりだった。肉とか野菜はさほどワクワク感がないものではあるが、食材をどれだけ買おうか、などと悩まなくて済むのは本当に楽だった。

・・・はずだったのだが、参加者が4名から2名になってしまったのでこの計画は頓挫。機材と食材を丸ごとセットで手配できるプランは「4名様以上」という制約があったからだ。4名未満でバーベキューやるっていうのは想定していないのですか。いじけてしまう。

バーベキューはリア充がやる食事イベント。2名程度でやるものじゃないってことですかああそうですか、とすねる。

いいわい、食材は全部素敵なものを買い揃えてやるわい。食べたいものを、食べたいだけ。ガツーン、ドカーンと買ってやるぜ。

とはいっても、2名のバーベキューにおいて、一体どれだけ肉や野菜を買えばよいのやら。ついつい買いすぎてしまうことは目に見えている。足りないくらいの量を買って、胃袋的にはともかく精神的にひもじい思いをするのはイヤだ。かといって、残った食材を家に持って帰るとなると、それはそれでわびしい。まあ、今回はどうとでもなれ。

バーベキューサイト「40」。

バーベキューサイト「40」。

売店で受付を済ませる。

木々が適度に生えている中にバーベキューサイトはあり、適度に日陰ができていて快適な空間。タープを立てたりすることも考慮されたスペースで、隣との間隔は比較的ゆとりがある。なかなか楽しいひと時が過ごせそうだ。

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