羊肉の会#04 アラジンと魔法の羊

毎月開催っぽくやっている「羊肉の会」、第四回目もファウンダーののっちょさんがお店を見つけてきてくれた。場所は六本木だという。

この人はすげえなあ、一体どこからお店の情報をキャッチしてくるのか。夜な夜な「羊肉 東京 うまい」みたいな検索ワードでネットサーフィンをしているんじゃないか疑惑。

そんな六本木のお店は、「アラジン」という。公式サイトによると、「イラン・アラブ料理」のお店らしい。

あちら方面の料理は、シシケバブをはじめとして羊肉が多い印象だ。うん、面白そうだ。これまでにない方向で羊肉が食べられる予感がする。

  • 第1回 モンゴル
  • 第2回 中華
  • 第3回 中華

というのがこれまでの「羊肉の会」の軌跡だ。さすが中華、何でも食材にする・できちゃうジャンルなので、油断すると中華料理だらけになっちゃう。なので、ここいらで一発「アラブ料理」というのは良いインパクトだ。

ということで、11月開催で日程調整と参加者集めが行われた。

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最終的に、次の布陣で羊肉と対峙することになった。

<11月期羊肉の会>
11月18日(月)20:00-「アラジン」@六本木
現時点4名:のっちょ、ゆうどん、いかんなんやろ、おかでん

はじめまして、の方が最近のオフ会では多いけど、今回の4名はみな過去にオフ会参加経験があるし、羊肉の会も体験済みだ。羊肉というのはリピートしたくなる食材なのだろうか。

今回は全員男、しかも平均年齢40代半ばという渋みとエグ味があふれるメンツ。でもその分、癖のある羊肉を存分に体験する仲間として申し分ないだろう。楽しみだ。

東京タワー

開始時間は20時から。なんだか平日開催が羊肉の会ではデフォルトになっているので、こんな時間からのスタートになる。僕もそうだが、たぶん「週末にオフ会」よりも、平日に「仕事終わり⇒帰宅ついでにオフ会」のほうが気が楽な人たちなのかもしれない。もちろん、残業が多い人はこれだと参加ができないので、リクエストがあれば週末開催だって全然構わないのだけれど。

六本木ヒルズから東京タワーを眺める。東京は夜の8時。

アラジン

六本木ヒルズのすぐ脇に、アラジンはある。

おお、名前から想起されるとおり、「魔法のランプ」が看板に描かれているぞ。

ところで、「魔法のランプ」ってなんだっけ。こすると何かが起きるのは覚えているんだけど、それがなんだったか覚えていない。ハクション大魔王が出てくるわけじゃないし、記憶が曖昧だ。

バイキングがお昼にはある

ランチタイムは日曜日を除いてバイキングをやっているようだ。お値段1,200円。ランチ価格としては高いと思うけど、六本木ならこの物価になるのかもしれない。やたらと笑顔でナンのおかわり食べるか?と店員さんが聞いてくる、ナンおかわり自由のインド料理店とはちょっと違う。

だって、メニューを見てみ?ナンがあるからといって油断させておいて、「ホレシゲイメ」とか「マストヒィヤル」などと意味不明な供述をしており(略

僕ら、実はこの界隈の料理って全然疎いことを思い知る。料理名を見てもさっぱりわけがわからない。

イラン料理のお店

だって、「本場イラン料理」だもの。要するに日本人に向けて手加減しねぇぞ、ということか。よし、そういうのをこっちも望んでいるんだ。口に合わないくらいが僕らにとってちょうどいい。

店内

店内はがらんとしていた。わざわざ予約を取ったんだけど、特になくても大丈夫だったっぽい。

僕らの隣のテーブル一列は、「Reserved」の札が出ていたけど、最後までお客さんはやってこなかった。常連さんが急にやってきても席があるように、常に予約席扱いにしているのかもしれない。

のっちょさんいわく、ここは大使館の職員も使うのだという。確かに、ハラルフードを安心して食べられるお店というのは貴重だろう。

アラジンメニュー

さて・・・

料理選びなのだが、困惑するやらおもしろいやら。一体何を頼めばよいのか。判断にこまる。

なにせ、見慣れないメニューで、解説を読んでも写真を見てもいまいちピンとこないからだ。たどたどしい謎の日本語が使われているということはなく、明快な記述なんだけど、それでも迷う。

しかも、「口にしたかっただけ、ちゃうんかい!」という手の料理名がいっぱいあってウズウズする。注文するとき、声に出してみたい。そう思わせる、謎の料理名の数々。

ペルシャ語か何かか?と思わせておいて、時折英語もメニュー名に交じるのが謎だ。

アラジンメニュー

オフ会が終わって数時間後に僕が書いた文章を、まるっと引用する。その時のテンションがくっきりと感じられるからだ。

「本場イラン料理」を標榜するアラジン、完全に舐めてました。でも、実はすげー面白い会!
どこがどう面白かったのか、というのは説明が難しいんですが、とにかく愉快だった。
なにしろ、料理が出てくるまで、まっさらな白い平皿が卓上に置いてあるその時間が一番楽しかったくらいで。つまり、料理の奇抜さとか見た目にとらわれず、「何が出てくるんだろう?」というワクワク感、そして想像力を膨らませる喜び。そういうのが詰まった会でした。
これまでも、「料理が出てきてみんなで美味しい美味しいと食べる会」というのはたくさんありました。でも今回はそれを上回る、「むしろ何も食べていない時のほうが盛り上がる。もちろん食べたら食べたで盛り上がる」という構図だったのが素晴らしかった。
一人じゃこの楽しさは無理だ。やはり4名の人が集まってくれたからこそ、の企画でした。月曜日の夜なのに集まってくれてどうもありがとう。
こんな感じで、「数の暴力」を活かして今後もいろんなお店の、いろんな料理を食べていきたいものです。
またお会いしましょう。そして、今回無念の不参加だった方は、ぜひ次回ご一緒しましょう。
わくわくは仲間が多いほど、相乗効果がある。

アラジンメニュー

どうやら、「ピレート」というのは英語で言うところの「プレート」で、盛り合わせ料理のことを指しているようだ。もちろん僕らはいろいろな料理を食べたいので、この「ピレート」をお願いしたい。

とはいっても、こっちの料理を頼むとあっちで重複する、といった塩梅で組み合わせがなかなか難しい。そして羊肉じゃなさそうな料理もあるので、チョイスが難しい。できればガツンと羊三昧でいきたいところだ。悩む悩む。延々と悩む。このまま30分くらいでもあーだこーだといいながら悩んでいられると思う。

アラジン料理

これが「シャワルマ・ピレート」。

羊肉二種類を炒めた?ものと、ひよこ豆をすりつぶしたフムス、そしてサラダの組み合わせ。

「あれ、メニューの写真と中身が違ってる」

のっちょさんが指摘する。たしかにそうだ、目の前にあるのはサラダだけど、料理写真は違っている。ドレッシング?みたいなものも、数が違う。

これはおもしろい。メニューをあてにしていると、現実的にはちょこっと違うものが出てくる可能性があるのか。油断ならないところがワクワク感をくすぐってやまない。

(つづく)

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 全員が1個ずつ食べたはずですよね…。
    私も楽しかったという思い出しかなく、料理の記憶がありません。

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