新型コロナウイルスの感染拡大と縮小が繰り返される2021年。
奇跡的に感染者数が少ない秋のうちに、定番のオフ会シリーズ「羊肉の会」を開催することにした。
「激辛友の会」とか「舎人公園バーベキュー」、「ばんや魚まみれ」などあれこれやりたいことはあるけれど、まだ大手を振ってみんなで集まれる状況じゃない。
「激辛」で翌日体調を崩した場合、会社に「体調が悪いんで休みます」と言ったらどう誤解されるだろうか?心配だ。
「バーベキュー」は、「屋外だからと油断して大規模集会をやったら、クラスターが発生した」という事案が多数発生したので悪評高い。
「(千葉県鋸南町にある)ばんやに、魚を食べに行く」というのは素晴らしい企画だけど、道中車に分乗してみんなで移動するのはどうか、という気がする。
その点、「羊肉」は特に問題が起きなさそうだ。このご時世で一番安全牌といえる。
最近、急速に羊肉を扱うお店が増えてきた。一体何事か?と驚くくらいだ。昔は、「おい、見ろ!羊肉を扱うお店があるぞ!」と指をさすレベルの驚きと興奮だったのに。
今回は、JR山手線・京浜東北線の御徒町駅からほど近い場所にある「羊貴妃羊湯館(ヨウキヒヤンタンカン)」で開催することにした。へえ、こんなお店があるなんて全然知らなかった。
「羊湯(ヤンタン)」というのが名物だという。なにそれ。店名にも採用されているくらいだから、かなりの自信作なのだろう。楽しみだ。
いつもどおり参加者を募ったところ、僕含めて6名が集まった。よし、これだけの人数がいればあれこれ食べられるぞ。
といっても、うち3名がおかでんファミリーだ。0歳児は胃袋の戦力にはならない。実質大人5名で、さてどこまで食べられるだろうか。
今回は女性2名、男性3名で食べることになる。そういえばこの「羊肉の会」、これまでも案外女性参加者がいるな。羊肉は男女問わず愛される食材だ。
当日、上野駅方面から歩いて現地に向かう。
すると、この界隈は案外ガチ中華のお店があるということを今更知った。
ほら、このお店は東北・四川・延辺料理のお店だ。羊肉の串焼きを全面に打ち出している。
いずれ利用する機会があるかもしれないので、看板の写真を撮っておく。
おっと、こちらも中国料理のお店だ。2時間食べ飲み放題2,980円、だって。4名様より注文できます、と書いてあるので僕が一人でふらりと訪れてどか食い、というわけにはいかないけれど、安い!
あらら、こっちにも別のお店が。
今度は食べ放題だけでも頼めるようだ。お値段、2,380円。これはいい!お酒を飲まない僕にとってはありがたい。全100品、オーダー制2時間だって。やあ、120分で100品食べようと思ったら、1.2分で1品ずつ食べていかないと間に合わないな。いや、それ以前に全部食べられるわけがないのだけれど。
とにかくこの界隈は激戦区だ。
そういえば、以前「犬肉を食べる」オフ会をやったのも、この近くにあるお店だったな。今思い出した。
犬肉を食べて精力がついた僕は、翌朝始発電車までハッスルしていたものだ。一次会で完全燃焼する僕からは信じられない言動だったのをよく覚えている。
そして、これが本日のお店。「羊貴妃羊湯館」。御徒町駅から歩けば、すぐに到着する。
お店は建物入って半地下のところにある。換気を確保するため、ビニールカーテンのようなもので簡単に入り口を塞いでいる程度にしてある。
「あれっ、半額ですよ」
店頭の黒板に誰かが気が付いた。見ると、「開業1周年イベント」ということで羊湯が一律半額、生ビールが一律半額、ハイボール一律半額・・・とやたらと大盤振る舞いしている。さすがガチ中華、お祝いごとともなるとイベントのインパクトが尋常じゃない。生ビール半額って、すごすぎる。最初の一杯だけ、じゃないんだぞ?
しかも、お酒を飲まない僕でさえもニッコリさせる、次回利用できる「500円割引券」が配られるという。やりすぎだろ、いくらなんでも。
席の予約はネットからでもできるので、楽ちん。
お店の人は手数料を取られて大変だとは思うが、ぜひネット予約のサービスを利用してほしい。客としては、便利すぎてもうネット予約ができないお店を使いたくないくらいだ。
雇用調整助成金とかで飲食店の休業補償をするのもいいけど、いっそのことデジタル庁がネット予約インフラを構築してくれないかなあ。で、飲食店はそれを無料で使うことができる。
このお店は電話、あっちのお店はぐるなび、そっちはホットペッパー、あのお店は独自サイト経由、って面倒。特に「連絡してみないと、空いているかどうかわからない」というのが今どきダルい。
さすがというかなんというか、テーブルにメニューはない。そのかわり、テーブルに貼ってある二次元バーコードを自分のスマホで読み取って、その画面から発注する仕組みになていた。
こういう「メニュー廃止!」とあっけなくサービスを省略できるのは、中国系のお店だからだろうか。お客にとって決して利便性が良いとは思わないけれど、こういう判断はサバサバと潔くて僕は好きだ。
とはいえ、スマホだとこのお店における料理の全体像を把握するのが難しい。
紙のメニューだと、パラパラとページをめくることによって「ははーん、だいたいこんな感じのお店なんだな」と理解ができる。一方で、スマホだとそうはいかない。
特にこのお店、見事なまでに羊肉料理の種類が多い。ちょこっと、おまけ程度に羊肉料理があるわけじゃない。まるで日常生活のように、人間が息を吸うように、当たり前に羊肉料理がある。
「ほうれん草と羊肉の和え物」とか「羊肉となすの味噌炒め」というメニューを見て、僕らはビビった。あまりにエスニック感がない、緊張感が皆無なメニュー名だからだ。こういうものにも羊肉を使うのか!と驚くと同時に、「これは良きお店に来たぞ」とワクワクが止まらなかった。
ちなみにメニューは、食べログのページにおそらく全部掲載されているのでそちらを参照してください。
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13255339/dtlmenu/
(つづく)
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