ここぞとばかりにパクチーを。東京パクチーPARTY2017

「激辛グルメ祭り2017」の余韻を残しつつ、今年も終わりつつある夏に思いを馳せる日々。・・・という悠長な話にはなっていない。

激辛グルメ祭りというイベントに完全に便乗したアワレみ隊OnTheWebは、「激辛グルメ駅伝」と銘打ったオフ会を開催。3週に渡って会場に乗り込み、傍若無人に食べまくり、期間中に出店していた全てのお店の料理を食べた(正確に言うと、営業中止をしていた1店舗を除く)。

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会場となった新宿大久保公園は、激辛グルメ祭りが終わってもイベントは継続しており、同じ主催者による「シン・ガーリックパラダイス」を開催していた。こちらはさすがに僕らはパスした。にんにくも大好きな食材ではあるけれど、これ以上毎週新宿歌舞伎町通いをするのはしんどかったからだ。

しかし、一週間程度の「ガーリックパラダイス」が終わったら、入れ替わりに今度は「東京パクチーPARTY」というイベントに切り替わるという。よくもまあ、次から次へと新しい「ニッチな、マニアックな」イベントを思いつくものだ。主催者の度胸の良さに、惚れ惚れする。

アホみたいに人口過密の東京だからこそ、成り立つのだと思う。地方都市だと、こういうイベントが果たして成り立つのかどうか疑問だ。

この「東京パクチーPARTY」は、今年初めてのイベントとなる。ここ数年、東京界隈ではパクチーの地位が急速に上がってきていて、パクチー好きのためのイベントというのは、お店レベルではよく行われるようになってきた。しかし、ここまで大規模な、パクチーを全面に出したイベントは過去に例がない。すごく先進的な?取り組みだと思う。

そのせいか、まだ様子見という気配は主催者からも感じられる。会期は9月20日から24日の5日間。激辛グルメ祭りよりも、シン・ガーリックパラダイスよりも、短く設定されている。

僕みたいな、生粋のパクチー好きからしたら、「なんでだよ!好きな人はすっげえ好きだぞ?人が殺到するだろこのイベント!」と鼻息が荒い。もっと会期が長くてもいいとさえ思っているくらいだ。

なにしろ、かれこれ15年くらい前に僕が引っ越しをする際、引越し先の条件として考えていたのが

(1)最寄りのスーパーでパクチーを購入できること
(2)ADSLの速度を確保したいので、NTT電話局から1km以内であること

の2つだった。それくらい、パクチーが好きだったということだ。15年前ともなると、そう簡単にパクチーを買うことはできなかった。今以上に逆風が吹き荒れていて、「カメムシ臭い」「あんなのを食べるのは頭がおかしい」という人がとても多かった時代だ。

2017年9月20日(水)

東京パクチーPARTY

今回、東京パクチーPARTYに関してはオフ会にすると宣言していた。

しかし、ちょうど一週間前、激辛グルメ駅伝の打ち上げとして恵比寿の「中村玄」で汁なし火鍋を食べた際、「お通しで生のパクチーをムシャムシャ食べる」ということをさんざんやった。ここですっかり「パクチー欲」が満たされてしまい、「もう、パクチーはいいや・・・」という気持ちになったのは事実。

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しかし、ありがたいことに「オフ会に参加したいです」という方が現れ、しかもその方とは初対面で遠方からのご参加、ということで発奮。気持ちを入れ替え、今シーズン4度目となる新宿大久保公園に乗り込んだ。

訪れたのは、イベント初日の9月20日。

「きっとすごい混んでいるだろうなぁ、パクチーが好きな人はほんとうに好きだからなぁ」

と思いながら現地を目指す。パクチーというのは、それ単体ではさほどうまいものだとは思わない。香り高くて良い食材であるのは間違いないけれど。では、なぜ中毒性を持つのか?というと、「なかなか好き勝手に食べる機会がない」という事情もあると思う。つまり、パクチー好きは日頃「虐げられている」のだ。

ああ、パクチー食べたいなあ、でも食べられないなあ・・・という日々。タイ料理店などに行ってようやく食べる機会があっても、ちょこっとしか料理に乗っていなかったりする。パクチー追加を頼むと、300円とか400円といった高いお値段で、尻込みしてしまう。そんな有様。

だからこそ、「どうぞパクチーを食べなさい」という今回のようなイベントは、バーンと人が集まる気がする。東京内外のパクチー好きが、ドドドッと押し寄せるんじゃないか、って思う。

テント

今回ご一緒するゆいどんさんと合流後、さっそく会場に入る。

・・・あれ?

思ったより、空いている。時刻は19時。

こんなものなのか。まだ初回開催、ということで知名度が低かったのかもしれない。激辛グルメ祭りから引き続いての同じ主催者のはずで、激辛経由でこのイベントを知る人も結構いるとは思うのだけど。

でも、一人の客としては大変にありがたい。「激混み」を覚悟していたので拍子抜けだったけど、無事に着席できる席を確保することができた。

この傾向は閉場時間まで続き、まろやかな混雑状況だった。

パクチー店舗

出店しているお店を見ていこう。

激辛グルメ祭りのときから、屋台となるプレハブに変更はない。激辛だろうが、ガーリックだろうが、パクチーだろうが、使い回しができるというのは主催者からすると便利だ。いっそのこと、この新宿大久保公園を常設プレハブ屋台街にして、テナントは随時入れ替わり、って形にしたほうがいいんじゃないか?とさえ思えてくる。新宿区は検討の余地ありだ。どうせ、この一連のイベントだけでも1ヶ月以上、公園を占拠しているわけだし。

今回のイベントで懸念しているのは、料理が「単に普通の料理にパクチーを載せただけ」になってしまっていないか?ということだ。それはそれで嬉しいが、もうひと工夫ほしい。パクチーは新鮮な香りが命でもあるので、あんまりこねくり回した料理にしないほうがいいけど、かといって「載せただけ」じゃ面白くない。

ソウルフードバンコク

さすがに、「パクチー料理店」というジャンルを標榜するお店は、東京広しといえどもほとんどない。そのため、今回は「激辛グルメ祭り」など姉妹イベントで登場したお店がこちらにも出店しているパターンが多い。このお店もそう。

タイ料理といえばパクチーの本場でもある。王道の料理を楽しめるだろう。

・・・と思ったら、「パクチー天ぷら」なるメニューがあって興味深い。「100%パクチーサラダ」なんてメニューがあるのも素敵だけど、やはり一工夫してある「天ぷら」を是非食べてみたい。

ちなみにこのイベントでは、料理によっては「パクマシ」と呼ばれるパクチー増量をセレクトできる。しかし、そのパクマシは200円または400円もするためかなり高い。パクチーは安くない食材なのだ、ということを思い知らされる価格設定だ。

パクチー店舗

Garic Restaurant はじめの一っぽ

にんにく料理専門店が出店している。「シン・ガーリックパラダイス」から引き続いての出店、ということになる。

そういえばタイ料理ってあんまりにんにくを使っていない印象がある。にんにくとパクチーの組み合わせはどんなものなのか、楽しみだ。

パクチー店舗

七宝麻辣湯

見慣れない店名だ。こういう「まだ見ぬ強豪」がひょこっと現れるのが、この手のイベントの楽しさだ。総合格闘技が産声を上げたばかりの時代を彷彿とさせる。「誰やねんお前」っていう、謎の拳法家とか出場していたし。

渋谷にあるスープはるさめのお店らしい。

パクチー店舗

シラントロ

スペイン語で「パクチー」の意味である、「シラントロ」。店名がそのものズバリ、のパクチーバル。おい、本気・本物のお店が出店してるぞ。

提供しているカレーのご飯は、パクチーが混ぜられているという徹底ぶり。

パクチー店舗

百年ワンタン

名前がすごい。上海料理のお店らしい。ワンタンの具にパクチーが入っているようだが、これは美味しそうだ。僕らが期待する、「パクチーはたくさん食べたいけど、一工夫ほしい」という条件を満たしているので楽しみだ。

パクチー店舗

そしてサントリーのドリンク屋台。激辛グルメ祭りから変わらず。

そういえば、激辛グルメ祭りに出店していたかき氷屋台は今回は存在せず。パクチーを食べてかき氷、というのは多分ニーズがないと判断したのだろう。

パクチー店舗

ペルー料理&バルALDO

ペルー料理!あんまり馴染みのない国の料理なので、面白そうだ。こういうお店の料理に接することができるのは、イベントならではでありがたい。

「セコ・デ・レス(牛のパクチー煮込)」なんてメニューもある。南米でもパクチーって食べるんだろうか。

パクチー店舗

モンゴリアンチャイニーズBAO

僕らが激辛グルメ祭りを3週に渡って訪問したけど、唯一食べられなかったお店。なにせ、営業中止していたから。今回はちゃんと準備万端で、客を出迎えていた。

「ピーマン包み」という、素っ気ないにも程があるネーミングの料理がある。何をピーマンで包んだのか、それさえ謎だ。写真を見るとひき肉のようだ。

パクチー店舗

ガパオ食堂

料理写真が一番華やかなお店。パクチーガパオごはん、パクチー春雨サラダなどは、フルーツグラノーラなみに色とりどりだ。

パクチー店舗

バインセオサイゴン

激辛グルメ祭りのときは、「うまい。でも大して辛くない」という評を得たお店。今回は激辛ではなく、パクチーを練り込んだ生地でバインセオを作るという。バインセオ、うまいからまた頼まなくちゃ。

パクチー店舗

羽根木餃子

写真を見ても、なんのこっちゃわからない。なんだこれ?と。

2、3秒眺めていて、ようやく状況がわかった。ああ、これって羽根付き餃子の凄いやつだ、と。フライパンか鉄鍋かわからないけど、その円形の鍋底いっぱいに羽根をつくっているので、巨大なフリスビーみたいな餃子に見えるのだった。餃子本体がどこにあるのか、ちょっと探さないといけない。面白い料理だ。

パクチー餃子と、えびパクチー餃子の2種類が売られている。

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