
案の定、「まんパク」の会場はとてつもなくデカかった。円形広場をぐるっと取り囲むようにお店が並ぶ。
来場者が食事をするのは、その円形の真ん中だ。食べ物に完全包囲されているという状況。なるほど、これぞ「まんパク」だ。満足、満腹というのがこの地図を見ただけでわかる。
このイベントの面白いのは、お店の扱っている料理ジャンルごとにエリアを分けているということだ。ラーメンを食べたいなら9時の方面、肉を食べたいなら2時の方面・・・とゾーニングされている。
目移りしてあっちこっちウロウロすると、それだけでもかなり時間がかかってしまう巨大会場。「とりあえずスイーツだ!じゃあこっちだ!」などと、行き先をまずフィックスできるのはとてもありがたい。地味に嬉しい配慮だ。
お店側からすると、ライバル店が横に並ぶことになる。緊張感を強いられる展開となる。同じ料理を売るにしても、あっちのお店よりも一ひねり加えないと・・・と、切磋琢磨が生まれるはずだ。

そしてさらにすごいのが、これだ。
会場入口入ってすぐのところに、お店単位の人気ランキングが表示されている、ということだ。しかもこれが前日の実績という。なんてぇ素早い集計なんだ。
食券制なので、その食券を主催者が回収しつつ金額の集計をし、人気ランキングをこしらえるのだろう。
これを見れば、この巨大イベントにおいて何が人気なのかが、一発でわかる。「人気のお店の料理をとりあえず食べに行こう」と思う人はこれを参考にすればいいし、「人気のお店ということは、混むんだな。じゃあ別のお店に行こう」と考える人はこのお店を避けるといい。いずれにせよ、誰にとってもメリットしかない制度だ。
これもまた、お店からするとすごいプレッシャーだと思うけれど。

いやー、目移りするわー。
会場入口で入朱したリーフレットを見ると、あれこれメニューが並んでいて本当にこまる。「あっちも食べたいけれど、こっちも食べたい」という状態ではない。「もう、多すぎてどれを選んで良いのかわからないよ!」とお手上げだ。
ラーメン、揚げ物というジャンルとは別に、多摩エリアの飲食店という特別枠で9店舗が出店している。

ドリンク、物産、肉、野菜。さすがに肉のジャンルは豊富だ。

海鮮、餃子、スイーツ。
「餃子」というくくりで1大ジャンルを形成しているというのがすごい。「中華」とか「エスニック」といったくくりでなく、料理名の「餃子」。どれだけ日本人が餃子を愛しているか、ということだ。

この日は土曜日の夕方だったのだけど、ご覧の人出。そんなに混んでいない。
くつろげる木の椅子とテーブルがあっちこっちにしつらえてあり、そこに座ってのんびりと過ごす。席の争奪戦になるでもなく、あっけなく座席の確保ができた。
立川という、都心から少し離れた場所でやっているイベントだからなのか、それとも知名度が低いイベントなのか、時間帯の問題なのか。こういう広い原っぱのイベントなら、子供連れの家族が多くやってくることだろう。そうであれば、昼間のほうがむしろお客さんは多いのだろうか。
あれこれ考えてみたけど、一緒に行った仲間たちでのいちおうの結論としては「入場料がかかるイベントだから」ということになった。「ちょっと気軽に立ち寄ってみました」ということができないので、その分来場者数が減るのではないか?という見立てだ。本当かどうかはわからないけれど。
でもその分、ゆったりと食事ができるし、お店の前にウンザリするような大行列ができることもない。入場料制度は、うまくいっていると思う。ただし、家族連れで行くとなると人数分の出費がかさむので、嬉しくないかもしれないけれど。
(つづく)
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