
いろいろな料理を携えて、連れたちが帰還してきた。
なにしろお店が多い、メニューが多いので「おっ、わかってるじゃん!それ、僕も食べたいと思ってたんだよ!」というのは殆どない。食の趣味嗜好があわないというわけではなく、単にこのイベントの全容を把握できていないからだ。
だからこそ、「まだ見ぬ強豪」がテーブルにやってくると、「おおお?」と思うわけで、それが楽しい。

肉だ肉だ!
こういうときでないと、なかなか肉をガツンと食べないから、テンションが上がるぅぅ。
なるほど、人間ってのはこういう生き物なんだな。肉を見てテンションが上がるという。僕は普段、おひたしとかきんぴらとか納豆を毎日食べているような食生活だけど、それは好きであると同時に、「健康維持」という言葉が頭の片隅にあるからだ。しかし、いざこうやって肉を見た時の喜びといったら。「ヒュウ」と口笛を吹く、というよりも「ぅおおおしっ」という野太い声が出る感じ。
だからだろうか、こういう野外イベントで「野菜スティック」とか「肉じゃが」とか売っっている屋台ってあんまりないよな。
じゃがバター屋台があるじゃないかって?確かにそうだけど、あれはどっちかというとバターを楽しむ食べ物だし。

サンクトガーレンがブースを出していた。
僕が時々お邪魔しているビアパブは、ほぼ日替りで全国各地のクラフトビールを取り扱っている。そのうちの一つが、サンクトガーレンだ。
少量ずつとはいえ、4杯で1,000円というのはとても安いと思う。なにしろ、クラフトビールのビアパブでは、1パイント(UKパイント=568ml)で千数百円するからだ。

サンクトガーレンのビール4種類。
穴が空いた段ボールにプラカップがすっぽりはまっていて、チョイスしたビールの番号がマジックで書き込まれている。
左からゴールデンエール、アンバーエール、ブラウンポーター、YOKOHAMA IPA。
なお、サンクトガーレンは厚木にある醸造所だ。

三人で買ってきた商品をずらり並べてみたところ。
広々とした屋外、そして木のテーブルということで思わず「はっはっは」と優雅に笑ってしまうくらい心地よいシチュエーション。こりゃあいいや、ほんとに。

沈みゆく夕日を眺めながら、「遠くまで来た甲斐があったなあ」とつぶやく。
とにかく、巨大公園なので空が広い。そんな空の端っこに沈んでいく太陽。そして来場者どうしが密になっていない空間。芝の地面。快適だ。

我々が陣取っている席の近くに、「森の石窯パン屋さん」というのがあるので、それを連れたちが見に行った。

戻ってきたら、パンをあれこれ買っていた。お持ち帰りにして家で食べるのだという。
このイベントは入場料を払って中に入る分、結果的に「食べれば食べるだけ、お得」になる。だから、つい「せっかくだからあれも、これも買っておこう」ということになる。うまい仕組みだ。
焼肉屋で入場料をとるお店がある。その分肉のお値段は非常に安いですよ、というスタイルだ。これもまた、「入場料分の元をとらなくちゃ!」ということでついつい肉を頼みすぎてしまうことになる。それと一緒。

琉球ハブボール、というのが売られていたので買ってみた。「ハイボール」ではない。「ハブボール」だ。ハブのエキスが入っているらしい。どれくらいそれが精力剤的?に意味があるのかは不明だけれど、ハブボールって力強そうだよな。酔拳をやるジェッキーチェンに飲ませたい。

茨城といえばメロンの産地だけど、「メロンまるごとクリームソーダ」なるメニューがあった。連れの女性陣はこれにワクワク。

そんなわけで、買ってみました。
ちょっとお恥ずかしい。美味いか、と言われると、メロンですねとしかいいようがない。

広い会場の一角には、ミラーボールが吊り下がっていた。

一方こちらは「リクライニングエリア」ということで、ビーチリゾートにでもありそうなリクライニングチェアが置いてあり、そこでくつろぐおとーさん達が。
みんな、めいめい自分の好きなスタイルで時間を過ごしていて素敵だ。わっとやってきて、ドサドサっと短時間で食べて、さっと帰る・・・という都心型のイベントとは全然違う。

こっちは強い日差しや、雨が降っても大丈夫なように屋根がつくられているエリア。
テーブルと椅子は設置されていないので、レジャーシートを敷いてくつろぐことを前提としている。
いちいちこのイベントのホスピタリティにびっくりした。完全に油断していた。これだったら丸一日、ここで過ごしてもいい。そう考えれば、入場料なんて全然お高くないことに気がつく。
とても良いイベントだった。また機会があれば訪れたい。今度は朝ごはん抜きで、ここで3食食べる腹積もりで。
(この項おわり)
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